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第六章 ぼくは君を許さない。
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百合と百々は犯人である元旦那の弟と対峙していた。
手に刃物を確認しているが、至って2人は冷静だった。
「誰かと思ったら、あなただったの。わざわざそんな物騒なものまで持ち込んできて。」
「覚えていただいているなんて光栄です。元お姉さん。」
「あなたにお姉さんなんて言われる筋合いはないわ。」
「ま、そんな話はどうでもいいんですけどね。廉くん、ずいぶん美青年に成長してるじゃないですか。」
「で?」
百々もブチ切れている。この白山家にとって守るべき優先順位は百合でも百々でもなく廉なのだ。
それは廉以外全員一致の答えではあるのだが、直人と翔はもちろん百合と百々も守る大切な存在であると考えているが伝わっていないのが悲しい現状で・・・。この二人の廉に対する愛情はそこらへんの家族とは比べ物にならない面がある。
「兄の子でもあるわけだし?ちょっと廉くんを貸してくれたっていいんじゃないかな、って。」
「百々も廉ちゃんもあのクソ男に虐待されたうえに養育費すらもらったことないのに、あいつの子って何!?おっさんふざけてる?百々と廉ちゃんは直人さんとママの子であって、おっさんたちとはもう無関係です!」
「あら、百々ちゃんうれしいこと言ってくれるじゃない」
百合と百々はもうこの元旦那の弟をからかい始めている。
「もう警備員も外にいるし、警察もいるけど。逃げれないんじゃない?」
「ふん。女二人で俺に勝てると思ってるのか?」
「私と百々ちゃんを廉ちゃんと交換しようとしてるならバカなことは考えない方がいいと思うけど。」
「何もできないくせに、あんまり調子こいた口きくんじゃねーよ!!」
そう言って百合に切りかかってきた。
が、すんなり交わす百合。
「そういえば私離婚してから2年間護身術習いに行ったりしてたの忘れてた。」
「百々もアルバイト先のマッチョが男のどこを狙うと勝てるかとか教えてもらってんの。」
「ごちゃごちゃうるせーな!!!」
また刃物を振り回すが、今度は後ろから男の首に衝撃が走った。
「僕の宝物に手を出したらどうなるかって想像できなかったのかな。このバカは。」
直人が手刀で男を倒した。後ろから警察もやってくる。
「直人さん!」
百合と百々が直人に抱き着くと、直人は元旦那の弟から目を離さず抱きしめた。
「ダメじゃないか。扉開けたら・・・。」
「ごめんなさい・・・。百々が宅配便と思って開けちゃった。」
「百々ちゃん、今度からは宅配は直接受け取らないって覚えとくんだよ?」
「はーい。」
「廉ちゃんは?一緒に帰って来たんでしょ?」
「百合さん、廉くんは大丈夫だよ。翔と一緒に車で待ってもらってる。」
「よかった・・・。」
「呼んでこようか?」
「ううん、私たちが車に行きましょ?廉ちゃん今人が多いから怖く感じちゃうから。」
「じゃあ行こう。きっと安心するよ、二人を見たら。」
手に刃物を確認しているが、至って2人は冷静だった。
「誰かと思ったら、あなただったの。わざわざそんな物騒なものまで持ち込んできて。」
「覚えていただいているなんて光栄です。元お姉さん。」
「あなたにお姉さんなんて言われる筋合いはないわ。」
「ま、そんな話はどうでもいいんですけどね。廉くん、ずいぶん美青年に成長してるじゃないですか。」
「で?」
百々もブチ切れている。この白山家にとって守るべき優先順位は百合でも百々でもなく廉なのだ。
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「百々も廉ちゃんもあのクソ男に虐待されたうえに養育費すらもらったことないのに、あいつの子って何!?おっさんふざけてる?百々と廉ちゃんは直人さんとママの子であって、おっさんたちとはもう無関係です!」
「あら、百々ちゃんうれしいこと言ってくれるじゃない」
百合と百々はもうこの元旦那の弟をからかい始めている。
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「ふん。女二人で俺に勝てると思ってるのか?」
「私と百々ちゃんを廉ちゃんと交換しようとしてるならバカなことは考えない方がいいと思うけど。」
「何もできないくせに、あんまり調子こいた口きくんじゃねーよ!!」
そう言って百合に切りかかってきた。
が、すんなり交わす百合。
「そういえば私離婚してから2年間護身術習いに行ったりしてたの忘れてた。」
「百々もアルバイト先のマッチョが男のどこを狙うと勝てるかとか教えてもらってんの。」
「ごちゃごちゃうるせーな!!!」
また刃物を振り回すが、今度は後ろから男の首に衝撃が走った。
「僕の宝物に手を出したらどうなるかって想像できなかったのかな。このバカは。」
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「直人さん!」
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「はーい。」
「廉ちゃんは?一緒に帰って来たんでしょ?」
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「よかった・・・。」
「呼んでこようか?」
「ううん、私たちが車に行きましょ?廉ちゃん今人が多いから怖く感じちゃうから。」
「じゃあ行こう。きっと安心するよ、二人を見たら。」
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