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第六章 ぼくは君を許さない。
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モールへ行く当日。
寒いからと誕生日にもらったマフラーを付けてダウンコートを着て準備をする。
「あ、廉ちゃんかわいいじゃん!似合ってる!」
「今日のファッションにあってるね」
翔さんが頭にポンと手を添えた。
「準備できたかな?」
直人さんがのぞきに来たので急いでかばんにお財布を入れていく準備をした。
学校は早いところはもう冬休みでショッピングモールは結構にぎわっていた。
プレゼントは事前にくじ引きをして誰あてに買うか決めていて、百々が俺、俺が翔さん、翔さんが百々という風になった。
本当にメモリ付きのボトルをよこして来たら百々のプレゼントドーナツ屋のチケットにしてやるんだから!
一度翔さんだけ別行動でプレゼントを選びに行き、その間に百々と俺は直人さんにほしいものを買ってもらうことになった。
ほしいものか・・・。
「廉くん、本当にこれがいいの?」
頷くが母親は頭を抱える。
「廉ちゃんそれはおやつで買ってあげる。別のものにしなさい。」
某有名高級チョコレートをお願いしたらそれはプレゼントに入らないと普通におやつで購入された・・・。
ほしいものが浮かばずトボトボ歩く。
「廉ちゃん、病院に勉強道具持っていくリュックにしたら?」
「百々ちゃんそれいいわね!」
「じゃあリュック見に行こうか。」
リュックか・・・悪くはない。
結局10万もするリュックをプレゼントされた・・・。
「百々ちゃんは何がほしい?」
「うーん、百々はドレッサーがほしいな!白いのがいい」
「どのショップのがほしいの?」
「いつものとこ!」
「じゃあ1階ね。」
1階に移動してドレッサーを買う。
百々はもう最初から決めていたようだ。
俺のよりだいぶん安かったので有名デパコスの化粧品を何点か追加でプレゼントしてもらっていた。
「文房具・・・みたいな」
「うん、いいよ。あの黄色のお店でいいのよね?」
「どこでもいい・・。」
「廉くん、何がいるのかな?」
「ルーズリーフとバインダーと・・・シャー芯と・・・」
「勉強道具なくなっちゃった?」
「うん・・・。あと数枚。」
「廉ちゃん本当に勉強大好きね。」
「復学した時にわからないの怖いもん・・・。」
「そっか。」
直人さんと母親は必ず俺達の後ろを歩くのが気になった。
だっていつもは前にいたりもするし・・。
途中で試しに止まって店の案内表示を見てみたら「廉くん、危ないから前歩いて」と直人さんに言われた。
小さい子じゃあるまいし・・・と思いつつも前を歩く。
百々も勉強用品をついでに購入することになって二人でカゴに入れていく。
「あ、廉ちゃんこのキーホルダーかわいくない?」
そう言って百々がぬいぐるみのキーホルダーを指さした。
「百々うさぎ~!!廉ちゃんは~、猫と犬と羊な気がするけど・・・あえてブタとか・・・。」
「廉ちゃんは猫ね。翔くんに犬にしたら?」
「羊でいい。」
「廉くん、猫にした方がバランスがいいよ。それに三毛猫かわいいよ。」
仕方なく羊を手放して三毛猫にした。
だらんとしてフワフワ系のキーホルダーで羊もかわいくてよかったのに・・と思いつつ三匹をカゴに百々がいれた。
やっぱり羊がいいな、、、とたくさんかかるキーホルダーを振り返るが直人さんに背中を押されて後にした。
寒いからと誕生日にもらったマフラーを付けてダウンコートを着て準備をする。
「あ、廉ちゃんかわいいじゃん!似合ってる!」
「今日のファッションにあってるね」
翔さんが頭にポンと手を添えた。
「準備できたかな?」
直人さんがのぞきに来たので急いでかばんにお財布を入れていく準備をした。
学校は早いところはもう冬休みでショッピングモールは結構にぎわっていた。
プレゼントは事前にくじ引きをして誰あてに買うか決めていて、百々が俺、俺が翔さん、翔さんが百々という風になった。
本当にメモリ付きのボトルをよこして来たら百々のプレゼントドーナツ屋のチケットにしてやるんだから!
一度翔さんだけ別行動でプレゼントを選びに行き、その間に百々と俺は直人さんにほしいものを買ってもらうことになった。
ほしいものか・・・。
「廉くん、本当にこれがいいの?」
頷くが母親は頭を抱える。
「廉ちゃんそれはおやつで買ってあげる。別のものにしなさい。」
某有名高級チョコレートをお願いしたらそれはプレゼントに入らないと普通におやつで購入された・・・。
ほしいものが浮かばずトボトボ歩く。
「廉ちゃん、病院に勉強道具持っていくリュックにしたら?」
「百々ちゃんそれいいわね!」
「じゃあリュック見に行こうか。」
リュックか・・・悪くはない。
結局10万もするリュックをプレゼントされた・・・。
「百々ちゃんは何がほしい?」
「うーん、百々はドレッサーがほしいな!白いのがいい」
「どのショップのがほしいの?」
「いつものとこ!」
「じゃあ1階ね。」
1階に移動してドレッサーを買う。
百々はもう最初から決めていたようだ。
俺のよりだいぶん安かったので有名デパコスの化粧品を何点か追加でプレゼントしてもらっていた。
「文房具・・・みたいな」
「うん、いいよ。あの黄色のお店でいいのよね?」
「どこでもいい・・。」
「廉くん、何がいるのかな?」
「ルーズリーフとバインダーと・・・シャー芯と・・・」
「勉強道具なくなっちゃった?」
「うん・・・。あと数枚。」
「廉ちゃん本当に勉強大好きね。」
「復学した時にわからないの怖いもん・・・。」
「そっか。」
直人さんと母親は必ず俺達の後ろを歩くのが気になった。
だっていつもは前にいたりもするし・・。
途中で試しに止まって店の案内表示を見てみたら「廉くん、危ないから前歩いて」と直人さんに言われた。
小さい子じゃあるまいし・・・と思いつつも前を歩く。
百々も勉強用品をついでに購入することになって二人でカゴに入れていく。
「あ、廉ちゃんこのキーホルダーかわいくない?」
そう言って百々がぬいぐるみのキーホルダーを指さした。
「百々うさぎ~!!廉ちゃんは~、猫と犬と羊な気がするけど・・・あえてブタとか・・・。」
「廉ちゃんは猫ね。翔くんに犬にしたら?」
「羊でいい。」
「廉くん、猫にした方がバランスがいいよ。それに三毛猫かわいいよ。」
仕方なく羊を手放して三毛猫にした。
だらんとしてフワフワ系のキーホルダーで羊もかわいくてよかったのに・・と思いつつ三匹をカゴに百々がいれた。
やっぱり羊がいいな、、、とたくさんかかるキーホルダーを振り返るが直人さんに背中を押されて後にした。
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