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第四章 また一緒に。
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おじいちゃん先生にいつも通りトレーニングに付き合ってもらい「後二回くらいここに来たらもう卒業でよさそうだね」と合格点をもらった。
とはいえ、体力的には15分歩いたら正直休憩しないとまだ若干つらいんだけどね。
でも、ご飯を食べ始めてからだいぶん変わった気がする。
「廉くん、お待たせ。お昼ごはんはお家でおうどんにしようね。」
「・・・ぅん」
13時には家に帰り、直人さんがうどんを作ってくれたがもちろん半分が限界で残りは直人さんが食べてくれた。
「じゃぁ15時半までお昼寝しときなさい?起こすから」
「・・・」頷いて両親の寝室のベッドへ。
リハビリを卒業したら自室へ戻れる約束。でも、ここで両親とともに寝るのに慣れてしまった自分もいる。
暖房がすでにつけられていて温かいけど、布団はひんやりしていてそれがまた睡魔をさそう。
「眠たい・・・」
目をこすりながらベッドへもぐりこみスマホのアラームをセットしたら自然と瞼が降りてきた。
アラームの音と直人さんの声が聞こえて目を覚ました。
「廉くん、15時30分だよ~。翔のところ行こうか。」
「・・・ねむい・・」
「あはは。寝とく?」
「ぅ・・・・」
「無理していかなくても大丈夫なんだろうし、また明日にする?」
「・・・・きる・・・」
「ん?」
「おきる・・・・いく・・・」
「じゃぁ準備できたらリビングにおいで」
「ぅん・・・」
結局布団から出るのに10分かかったが、寝癖がぴょこっとしてたのを直しリビングへ。
「じゃぁ行こうか。」
すぐに車を出してくれて翔さんもいるoliveへ到着した。
「いらっしゃい・・・あれ?廉くんだ!」
羽間さんが笑顔で近寄ってきた。
羽間さんはまだ少し怖いと思うけど、前よりは全然だ。
それに今日は直人さんもいる。
「社長なら上にいるよ。」
そう言って通してくれたので直人さんとデザインルームへ上がった。
階段があるので直人さんが後ろにぴったりついて落ちないようにして一緒に階段を上ってくれた。
「ちょっとしたリハビリだね」
扉を開けて、中に入ると文さんと風太さんもいつも通り仕事をしていた。
「親父もきたんだ。」
「こんにちはっす!」
「こんにちは。廉くんもようこそ」
「・・・・こんにちは」
「お疲れさま。ちゃんとお昼寝してきた?」
「・・・ぅん」
「1時間と少しは寝たね。」
「寝癖がまだついてるね」そう言って翔さんが寝癖を持っていたのかワックスで直してくれた。
「少し見て帰る?」
「ぅぅん・・・・。おれ・・・。oliveできない。」
「どうしたの?急に」
「人が怖い・・・。」
「廉くん、辞めるんじゃなくてしばらく家での内職にしたらどう?」
直人さんが提案してくれる。
「それもありだね。モデルはしばらくお休みしてもらっても大丈夫だけど、廉くん他でバイトは心配だからできるなら家ででもoliveのお手伝いでバイトしてくれたらなぁ」
「人が怖いと思わなくなったらまたここに来たらいいし。」
「・・・・考える・・・」
「うん、ゆっくりでいいからね。」
前の翔さんならきっと切れていただろうが、今回は冷静だった。
とはいえ、体力的には15分歩いたら正直休憩しないとまだ若干つらいんだけどね。
でも、ご飯を食べ始めてからだいぶん変わった気がする。
「廉くん、お待たせ。お昼ごはんはお家でおうどんにしようね。」
「・・・ぅん」
13時には家に帰り、直人さんがうどんを作ってくれたがもちろん半分が限界で残りは直人さんが食べてくれた。
「じゃぁ15時半までお昼寝しときなさい?起こすから」
「・・・」頷いて両親の寝室のベッドへ。
リハビリを卒業したら自室へ戻れる約束。でも、ここで両親とともに寝るのに慣れてしまった自分もいる。
暖房がすでにつけられていて温かいけど、布団はひんやりしていてそれがまた睡魔をさそう。
「眠たい・・・」
目をこすりながらベッドへもぐりこみスマホのアラームをセットしたら自然と瞼が降りてきた。
アラームの音と直人さんの声が聞こえて目を覚ました。
「廉くん、15時30分だよ~。翔のところ行こうか。」
「・・・ねむい・・」
「あはは。寝とく?」
「ぅ・・・・」
「無理していかなくても大丈夫なんだろうし、また明日にする?」
「・・・・きる・・・」
「ん?」
「おきる・・・・いく・・・」
「じゃぁ準備できたらリビングにおいで」
「ぅん・・・」
結局布団から出るのに10分かかったが、寝癖がぴょこっとしてたのを直しリビングへ。
「じゃぁ行こうか。」
すぐに車を出してくれて翔さんもいるoliveへ到着した。
「いらっしゃい・・・あれ?廉くんだ!」
羽間さんが笑顔で近寄ってきた。
羽間さんはまだ少し怖いと思うけど、前よりは全然だ。
それに今日は直人さんもいる。
「社長なら上にいるよ。」
そう言って通してくれたので直人さんとデザインルームへ上がった。
階段があるので直人さんが後ろにぴったりついて落ちないようにして一緒に階段を上ってくれた。
「ちょっとしたリハビリだね」
扉を開けて、中に入ると文さんと風太さんもいつも通り仕事をしていた。
「親父もきたんだ。」
「こんにちはっす!」
「こんにちは。廉くんもようこそ」
「・・・・こんにちは」
「お疲れさま。ちゃんとお昼寝してきた?」
「・・・ぅん」
「1時間と少しは寝たね。」
「寝癖がまだついてるね」そう言って翔さんが寝癖を持っていたのかワックスで直してくれた。
「少し見て帰る?」
「ぅぅん・・・・。おれ・・・。oliveできない。」
「どうしたの?急に」
「人が怖い・・・。」
「廉くん、辞めるんじゃなくてしばらく家での内職にしたらどう?」
直人さんが提案してくれる。
「それもありだね。モデルはしばらくお休みしてもらっても大丈夫だけど、廉くん他でバイトは心配だからできるなら家ででもoliveのお手伝いでバイトしてくれたらなぁ」
「人が怖いと思わなくなったらまたここに来たらいいし。」
「・・・・考える・・・」
「うん、ゆっくりでいいからね。」
前の翔さんならきっと切れていただろうが、今回は冷静だった。
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