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第二章 翔の仕事
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「おかえりー」
「百々の方が早かったんだ。ただいま」
「ただいま、百々ちゃん」
oliveに行く日は俺はもちろん翔さんと帰る。
コンビニの時のこともあって、先に帰るのも恐ろしい・・・。
手を洗いリビングへ行くと、母親と直人さんがもう食事を終えたのかワインとおつまみで映画を見ていた。
「お帰り廉ちゃん、翔君。百々ちゃんも上で食べるって言うから、一緒におぼんに乗せたわよ」
「ママありがと」
「はいはい。」
「廉くん、撮影大丈夫だったかい?」
「はい、文さんがいたので」
直人さんが笑いながら「翔、文くんに負けてるのか」と大ウケしているのを翔さんがジト目で見ている。
「廉ちゃん、文さんってだれ?」
「oliveの人でなんか副社長で翔さんの幼馴染らしいよ」
「へー。」
「文くんにはいつも翔は勝てないんだよな」
「余計なこと言うな!」
「いいじゃないか、本当のことだし。」
「百々、上がろう?俺腹減って死んじゃいそう。」
「はいはーい。」
今日はサケのホイル焼きらしい。それに大根とつみれとニンジンのお味噌汁、サラダに酢のもの雑穀米。
お水は俺の部屋の小さいサーバーから注ぐからコップだけ百々に持ってもらう。
部屋につくと今日はお香が炊いてあった。
「あれ?どうしたのお香のにおいがするけど。」
「廉ちゃん疲れてるかと思って。百々が前に買っておいたの」
「いい匂い。」
「でしょ?」
机にご飯を並べる。
そこに直人さんと口喧嘩を終えた翔さんがやってきた。
「お待たせ。よっこいしょ」
そう言ってお味噌汁とサケのホイル焼きを机に置いた。
「なんかいい香りがするね!料亭みたい」
「廉ちゃんのために百々が買ってきたお香をさっきたいてたの。」
「へー。今度教えてよ、そのお店。」
「チャッラ!!」
「ごはん・・・・」
「あ、廉ちゃんごめんね、食べよう」
お腹空きすぎて待ち切れずにつぶやくと百々がいただきますの音頭をとってくれた。
「サケうまい・・・」
「廉ちゃんほっぺいっぱいいれないよ」
「どっちが年上かわからないね」
「ほら、水も飲んでね」
「あ、今日これ飲んどいてね。」
翔さんが机の隅に置いていたスポーツドリンクを渡された。
「夜にこの量を飲めと?」
「半分。残りは明日飲もうね。」
「そういえば明日も撮影?」
「あしたはまた別の衣装合わせだな~。」
「衣装合わせ・・・。今回のはどうやってやったの?」
「廉くん寝てる間に採寸して合わせてもらってたよ?」
「百々、俺部屋に鍵かけたい。」
「百々もそうしたほうがいい気がする。」
「ダメ!我が家は鍵禁止です。」
「「変態」」
「もう寝てる間に採寸はしないよ・・・。」
「約束してくださいね!」
「百々、番犬として一緒に寝る?」
ごちそうさまをして、食器を下げみんなで下のキッチンで食べた食器を洗う。
前までは置きっぱなしだったが、自分たちの食生活が遅くなってしまっているので自然と洗うようになった。
初めての撮影で緊張したが、帰宅すればいつもの生活と変わらずそれが俺にとって幸せに感じた。
「百々の方が早かったんだ。ただいま」
「ただいま、百々ちゃん」
oliveに行く日は俺はもちろん翔さんと帰る。
コンビニの時のこともあって、先に帰るのも恐ろしい・・・。
手を洗いリビングへ行くと、母親と直人さんがもう食事を終えたのかワインとおつまみで映画を見ていた。
「お帰り廉ちゃん、翔君。百々ちゃんも上で食べるって言うから、一緒におぼんに乗せたわよ」
「ママありがと」
「はいはい。」
「廉くん、撮影大丈夫だったかい?」
「はい、文さんがいたので」
直人さんが笑いながら「翔、文くんに負けてるのか」と大ウケしているのを翔さんがジト目で見ている。
「廉ちゃん、文さんってだれ?」
「oliveの人でなんか副社長で翔さんの幼馴染らしいよ」
「へー。」
「文くんにはいつも翔は勝てないんだよな」
「余計なこと言うな!」
「いいじゃないか、本当のことだし。」
「百々、上がろう?俺腹減って死んじゃいそう。」
「はいはーい。」
今日はサケのホイル焼きらしい。それに大根とつみれとニンジンのお味噌汁、サラダに酢のもの雑穀米。
お水は俺の部屋の小さいサーバーから注ぐからコップだけ百々に持ってもらう。
部屋につくと今日はお香が炊いてあった。
「あれ?どうしたのお香のにおいがするけど。」
「廉ちゃん疲れてるかと思って。百々が前に買っておいたの」
「いい匂い。」
「でしょ?」
机にご飯を並べる。
そこに直人さんと口喧嘩を終えた翔さんがやってきた。
「お待たせ。よっこいしょ」
そう言ってお味噌汁とサケのホイル焼きを机に置いた。
「なんかいい香りがするね!料亭みたい」
「廉ちゃんのために百々が買ってきたお香をさっきたいてたの。」
「へー。今度教えてよ、そのお店。」
「チャッラ!!」
「ごはん・・・・」
「あ、廉ちゃんごめんね、食べよう」
お腹空きすぎて待ち切れずにつぶやくと百々がいただきますの音頭をとってくれた。
「サケうまい・・・」
「廉ちゃんほっぺいっぱいいれないよ」
「どっちが年上かわからないね」
「ほら、水も飲んでね」
「あ、今日これ飲んどいてね。」
翔さんが机の隅に置いていたスポーツドリンクを渡された。
「夜にこの量を飲めと?」
「半分。残りは明日飲もうね。」
「そういえば明日も撮影?」
「あしたはまた別の衣装合わせだな~。」
「衣装合わせ・・・。今回のはどうやってやったの?」
「廉くん寝てる間に採寸して合わせてもらってたよ?」
「百々、俺部屋に鍵かけたい。」
「百々もそうしたほうがいい気がする。」
「ダメ!我が家は鍵禁止です。」
「「変態」」
「もう寝てる間に採寸はしないよ・・・。」
「約束してくださいね!」
「百々、番犬として一緒に寝る?」
ごちそうさまをして、食器を下げみんなで下のキッチンで食べた食器を洗う。
前までは置きっぱなしだったが、自分たちの食生活が遅くなってしまっているので自然と洗うようになった。
初めての撮影で緊張したが、帰宅すればいつもの生活と変わらずそれが俺にとって幸せに感じた。
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