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第1章 はじめまして。家族になった日
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「ママは、その人信用できるの、、、?」
意外にも口を先に開いたのは百々だった
「もちろん!直人さんはお医者さんだから、DVだって虐待だってしないわ」
「、、、っ」
「廉ちゃん、、、、?」
百々の心配気な声が聞こえたが、急いでトイレへ駆け込んだ。
「おぇ、、、っ」
朝食べたご飯が出されていく
落ち着いたところで顔を上げると
白衣を着た直人さんがいた
その後ろに母親と百々も見える
「この格好ならお話してくれる?白山総合病院の白山です。結構吐いちゃったね。」
先ほどとは違い医者の格好で、俺の目線に合わせて屈む直人さん。
「廉ちゃん、大丈夫?」
百々が心配気に見下ろしている。
「廉くん、体調悪かった?」
「、、、わるくない、、、」
「そっか、この部屋暑いのに扇風機にしかついてないのは誰か冷房嫌いな人がいる?」
「おれ、、、」
「そっか。熱中症とストレスもあるかもね~。病院行って点滴しようか」
「いい、、、。大丈夫。」
「医者としていうけど、熱中症なめたらダメだよ?ほら、車で来てるからいこう。百合ちゃん保険証ある?」
「あ、うん!すぐ準備する!」
「百々ちゃん、廉くんの薄い上着用意しといてくれるかな?」
「あ、はい、、、」
「百々、、、おれいかないよ、、」
「廉ちゃん、行った方がいいよ。バイトも今夜行くんでしょ?」
「バイト!?今夜はお休みできないかな?熱中症は1日は安静にすべきだよ?」
「迷惑かける、、、」
「廉ちゃん、ママも休んだ方がいいと思うな」
百々の学費貯金まだまだ足りないから
行かなくちゃなんだよ
「廉くん、今大学2年生だっけ?」
「はい、、、」
「そっか。廉くんさモデルさんならない?」
「は?、、、」
「いや、うちの息子の翔がさ、ブランド立ち上げてるんだけどね、今ちょうど固定のモデル探してて。時給4000円~とか言ってたんだけど」
今の時給は980円。
でも、モデルなんか毎日あるわけじゃないし、、、
「空いてる時間はお手伝いしてくれたら、いいみたいだよ。そういう話もあるし、とりあえず今日は安静に。ね?ほら病院行こう」
いや、俺にモデルなんてそもそも無理だろ、、、
意外にも口を先に開いたのは百々だった
「もちろん!直人さんはお医者さんだから、DVだって虐待だってしないわ」
「、、、っ」
「廉ちゃん、、、、?」
百々の心配気な声が聞こえたが、急いでトイレへ駆け込んだ。
「おぇ、、、っ」
朝食べたご飯が出されていく
落ち着いたところで顔を上げると
白衣を着た直人さんがいた
その後ろに母親と百々も見える
「この格好ならお話してくれる?白山総合病院の白山です。結構吐いちゃったね。」
先ほどとは違い医者の格好で、俺の目線に合わせて屈む直人さん。
「廉ちゃん、大丈夫?」
百々が心配気に見下ろしている。
「廉くん、体調悪かった?」
「、、、わるくない、、、」
「そっか、この部屋暑いのに扇風機にしかついてないのは誰か冷房嫌いな人がいる?」
「おれ、、、」
「そっか。熱中症とストレスもあるかもね~。病院行って点滴しようか」
「いい、、、。大丈夫。」
「医者としていうけど、熱中症なめたらダメだよ?ほら、車で来てるからいこう。百合ちゃん保険証ある?」
「あ、うん!すぐ準備する!」
「百々ちゃん、廉くんの薄い上着用意しといてくれるかな?」
「あ、はい、、、」
「百々、、、おれいかないよ、、」
「廉ちゃん、行った方がいいよ。バイトも今夜行くんでしょ?」
「バイト!?今夜はお休みできないかな?熱中症は1日は安静にすべきだよ?」
「迷惑かける、、、」
「廉ちゃん、ママも休んだ方がいいと思うな」
百々の学費貯金まだまだ足りないから
行かなくちゃなんだよ
「廉くん、今大学2年生だっけ?」
「はい、、、」
「そっか。廉くんさモデルさんならない?」
「は?、、、」
「いや、うちの息子の翔がさ、ブランド立ち上げてるんだけどね、今ちょうど固定のモデル探してて。時給4000円~とか言ってたんだけど」
今の時給は980円。
でも、モデルなんか毎日あるわけじゃないし、、、
「空いてる時間はお手伝いしてくれたら、いいみたいだよ。そういう話もあるし、とりあえず今日は安静に。ね?ほら病院行こう」
いや、俺にモデルなんてそもそも無理だろ、、、
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