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先祖返りの君と普通の僕
夏休み最後の地区予選
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「小田君への差し入れの受付、こちらですか?」
「ああ、はい。お名前は…」
「しいなけいこ、と申します」
「しいなさん、こちらお名前がわかるもの、入ってますか?」
「ええ、お手紙を入れています」
どっかで見た子だな…
あ、そうか、いつも差し入れを持ってくる子だ…
いつも同じ紙袋だから、それでか。
紙のタグに「しいなけいこ」と書いて紙袋の取っ手に巻く。後ろのオリコンにそっと入れる。
次から次に現れる差し入れを持った女の子たち。
サッカーは人気競技で、高校の全国大会はもちろん地区予選でもテレビ中継が入ることがある。
今まで先生は知らなかったのだが、小田君はサッカー雑誌だけでなく若い子向けのファッション雑誌にも「注目のイケメン」として紹介されたことがあるらしく、大人気だ。
サッカー自体には興味が無かった子たちもたくさん試合観戦に訪れているようで、ちらほらと、ルールブック片手にスタンドへ入っていく子が見える。
「やっぱ応援するのにルール知らないの、まずいよな…」
ルールブックを買ってみたものの、どうしてもオフサイドは分からないのだ。
パスが出た時にオフサイドラインよりゴール側に近い味方がいるとかどうとか、そういう基本的なことは頭に収めてきたけれど、それでもやっぱり分からない。
「すいません、樫原君への差し入れ…」
「あ、はい、こちらです」
小田君には及ばないが、樫原君もまた差し入れが多い。
「あの、樫原君とのこと、応援してます!」
最近、なぜかそう言ってくる人も増えて困る。
樫原君とお付き合いしてるんですよね、とストレートに聞いてくる人もいる。
毎回、丁寧に否定するのだが治まらない。
薄い冊子をもらうこともあるが、それを読もうとするとみんなに止められるので中身は知らない。
「僕とのことじゃなくて、樫原君のプレーを応援してあげてね」
「はい!」
どれだけ通じてるかは分からないけど、とりあえず。
さて、そろそろ試合の時間だな…
先生は差し入れが入ったオリコンを台車に積んで、競技場へ入った。
----------
今日もフィールドから声を出す。
「頑張れー!もうちょっとー!」
部長も声を出す。
「全員上がれ!走れ!」
顧問も声を上げる。
「一歩前!一歩前だぞ!」
今日の試合は一点を争う緊迫した試合展開。
相手のチームにも先祖返りの子が3人いて、樫原君や矢吹君をマークしている。
さっきまで防戦一方だったけど、小田君のスーパーセーブから一気に展開が変わった。
「全員上がれ!全部俺が止める!!」
めちゃくちゃカッコいい小田君。
ファンがまた増えそう。
小田君からボールを受けた矢吹君から、坂下君へパス。
そこから一気にドリブルで坂下君が上がる。
相手は樫原君にパスが来ると思っていたのか、反応が遅れる。
「坂下君!走れ!頑張れー!」
坂下君のスピードが上がる。
樫原君がマークを振り切ってゴール前。
「かっしー!」
「はい!」
高めのボールが樫原君の頭上へ上がる。
「高すぎる!?」
「いや、あれでいいんです!」
「そうか!樫原くん!飛んで!」
樫原君がジャンプ。
あの日見たバク宙より高い軌道。
右足が見事にボールを捉える!
まさかのオーバーヘッドキック。
ボールは綺麗にゴールに吸い込まれる。
ホイッスル。一点が入った。
大歓声が上がる。
残り時間3分。
「まだ続いてるよ!みんな頑張って!!」
「はい!!」
センターラインから相手チームがボールを蹴る。
気が抜けたパス。
見逃さずそれをカットして樫原君がまた上がる。
「早い!」
一気に上がって、中盤あたりから強烈なシュートを打つ。
まさかの一発に誰も反応できず、ボールがゴールポスト左上の隅へ吸い込まれる。
「すごい!かっこいい!すごい!」
最後の最後でダメ押しの1点。
試合終了…2-0。
鮮やかな勝利だった。
----------
選手たちがみんなロッカールームに帰ってきた。
「お疲れ!よく頑張ったな!
特に最後の1点は素晴らしかった!
最後まで攻めるサッカーができたな!」
「次は全国大会だぞ!引き締めていこう!」
選手たちはみんなへとへとになりながらも大きな声で返事をする。
「はい!」
「じゃあ、1時間後にバスへ集合」
そういって顧問と部長が出ていく。
高原先生は…最初からいない。
「高原先生…なんでいないんだろ」
「たしか、ラグビー部の試合に行くって、出てったぞ」
「…そっか」
明らかにがっかりしている樫原君に、みんなが声をかける。
「最後のシュート、すごかったな!」
「絶対あれ、先生も感動してるって」
「オーバーヘッドもなあ、すごかったし」
「きっと好きになってるって、なあ」
「……」
坂下君が言う。
「試合中に聞こえただろ、『すごい、かっこいい』って…。だからさ、大丈夫だって」
「…それは、坂下先輩も言われてたじゃないですか」
「それはそうだけど」
「俺だけ、見てて欲しいのにな…」
今日勝ったら、告白するつもりだったのに…
そのつぶやきを聞いて小田君が言う。
「なあ、かっしー。全国獲ってからのほうがカッコいいと思うぜ」
どうあっても全国大会で優勝したい。
小田君のモチベーションの高さも、
恋愛からくるものだということを…
知っているメンバーは一人もいない。
「ああ、はい。お名前は…」
「しいなけいこ、と申します」
「しいなさん、こちらお名前がわかるもの、入ってますか?」
「ええ、お手紙を入れています」
どっかで見た子だな…
あ、そうか、いつも差し入れを持ってくる子だ…
いつも同じ紙袋だから、それでか。
紙のタグに「しいなけいこ」と書いて紙袋の取っ手に巻く。後ろのオリコンにそっと入れる。
次から次に現れる差し入れを持った女の子たち。
サッカーは人気競技で、高校の全国大会はもちろん地区予選でもテレビ中継が入ることがある。
今まで先生は知らなかったのだが、小田君はサッカー雑誌だけでなく若い子向けのファッション雑誌にも「注目のイケメン」として紹介されたことがあるらしく、大人気だ。
サッカー自体には興味が無かった子たちもたくさん試合観戦に訪れているようで、ちらほらと、ルールブック片手にスタンドへ入っていく子が見える。
「やっぱ応援するのにルール知らないの、まずいよな…」
ルールブックを買ってみたものの、どうしてもオフサイドは分からないのだ。
パスが出た時にオフサイドラインよりゴール側に近い味方がいるとかどうとか、そういう基本的なことは頭に収めてきたけれど、それでもやっぱり分からない。
「すいません、樫原君への差し入れ…」
「あ、はい、こちらです」
小田君には及ばないが、樫原君もまた差し入れが多い。
「あの、樫原君とのこと、応援してます!」
最近、なぜかそう言ってくる人も増えて困る。
樫原君とお付き合いしてるんですよね、とストレートに聞いてくる人もいる。
毎回、丁寧に否定するのだが治まらない。
薄い冊子をもらうこともあるが、それを読もうとするとみんなに止められるので中身は知らない。
「僕とのことじゃなくて、樫原君のプレーを応援してあげてね」
「はい!」
どれだけ通じてるかは分からないけど、とりあえず。
さて、そろそろ試合の時間だな…
先生は差し入れが入ったオリコンを台車に積んで、競技場へ入った。
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今日もフィールドから声を出す。
「頑張れー!もうちょっとー!」
部長も声を出す。
「全員上がれ!走れ!」
顧問も声を上げる。
「一歩前!一歩前だぞ!」
今日の試合は一点を争う緊迫した試合展開。
相手のチームにも先祖返りの子が3人いて、樫原君や矢吹君をマークしている。
さっきまで防戦一方だったけど、小田君のスーパーセーブから一気に展開が変わった。
「全員上がれ!全部俺が止める!!」
めちゃくちゃカッコいい小田君。
ファンがまた増えそう。
小田君からボールを受けた矢吹君から、坂下君へパス。
そこから一気にドリブルで坂下君が上がる。
相手は樫原君にパスが来ると思っていたのか、反応が遅れる。
「坂下君!走れ!頑張れー!」
坂下君のスピードが上がる。
樫原君がマークを振り切ってゴール前。
「かっしー!」
「はい!」
高めのボールが樫原君の頭上へ上がる。
「高すぎる!?」
「いや、あれでいいんです!」
「そうか!樫原くん!飛んで!」
樫原君がジャンプ。
あの日見たバク宙より高い軌道。
右足が見事にボールを捉える!
まさかのオーバーヘッドキック。
ボールは綺麗にゴールに吸い込まれる。
ホイッスル。一点が入った。
大歓声が上がる。
残り時間3分。
「まだ続いてるよ!みんな頑張って!!」
「はい!!」
センターラインから相手チームがボールを蹴る。
気が抜けたパス。
見逃さずそれをカットして樫原君がまた上がる。
「早い!」
一気に上がって、中盤あたりから強烈なシュートを打つ。
まさかの一発に誰も反応できず、ボールがゴールポスト左上の隅へ吸い込まれる。
「すごい!かっこいい!すごい!」
最後の最後でダメ押しの1点。
試合終了…2-0。
鮮やかな勝利だった。
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選手たちがみんなロッカールームに帰ってきた。
「お疲れ!よく頑張ったな!
特に最後の1点は素晴らしかった!
最後まで攻めるサッカーができたな!」
「次は全国大会だぞ!引き締めていこう!」
選手たちはみんなへとへとになりながらも大きな声で返事をする。
「はい!」
「じゃあ、1時間後にバスへ集合」
そういって顧問と部長が出ていく。
高原先生は…最初からいない。
「高原先生…なんでいないんだろ」
「たしか、ラグビー部の試合に行くって、出てったぞ」
「…そっか」
明らかにがっかりしている樫原君に、みんなが声をかける。
「最後のシュート、すごかったな!」
「絶対あれ、先生も感動してるって」
「オーバーヘッドもなあ、すごかったし」
「きっと好きになってるって、なあ」
「……」
坂下君が言う。
「試合中に聞こえただろ、『すごい、かっこいい』って…。だからさ、大丈夫だって」
「…それは、坂下先輩も言われてたじゃないですか」
「それはそうだけど」
「俺だけ、見てて欲しいのにな…」
今日勝ったら、告白するつもりだったのに…
そのつぶやきを聞いて小田君が言う。
「なあ、かっしー。全国獲ってからのほうがカッコいいと思うぜ」
どうあっても全国大会で優勝したい。
小田君のモチベーションの高さも、
恋愛からくるものだということを…
知っているメンバーは一人もいない。
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