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恋人同士になる試練

18番目の祠 2

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目を覚ますと、そこは…

「天蓋付きベッドだ」
「ああ、気が付いたか…シゲル」
「うん…運んでくれて、ありがと…うん?」

俺は自分がすっかり洗われている事に気付く…
何故なら。
鏡に映る自分の姿を、
ついうっかり…

見てしまったから。

「何この服!?」
「ベッドの上にあったから…」
「あったら何を着せても良いわけじゃない、!?」
「あっ、そんな急に起きたら、取れてしまう」
「とれればよろしい!!」

な、何を考えてるんだ神様!!
こ、こ、こんな文化、一番持ち込まなくてよろしい…!!

「そんな事言わずに…ほら、似合ってる」
「似合ってないし、よく着せ方分かったね!?」
「ああ、この耳付きカチューシャを握った時に…」
「余計な神知識!!」
「そんな事はない、ほら、鏡を見て」
「見ません!!」

何このバニーガール姿は…!!
異世界に無い生地を持ち込んでまで作るもんじゃないでしょ!?

「こ、こ、これは、女の子が着るもので、男が着たらただの変態、やっ、見ないで!?」

お、男がバニーガールの衣装なんて、こ、こ、股間のもっこりが…!!

俺は慌てて股間を隠そうとする。
ミシェルはそれを阻む。

「じゃあ、脱がせても、良い?」
「…は」
「この…黒い、つるつるした布の…この下へ、手を…入れて、シゲルの姿を…愛したい、けど…」
「み、ミシェル…?」
「シゲルが、脱ぎたいなら、仕方ない、脱がす、でも…」

そしてミシェルは俺の目をじっと見て…
見つめて…
俺は、思わず目を逸らす為に、閉じる。

「シゲル…!」
「!?」

しまった、見つめ合って目を閉じたらキスの合図って、この前言ったな、俺…!

「ん…、んぅ…っ」

ミシェルの熱烈なキス。
貪るような、食べられてしまうような…

「は、あ、…っ、ふ…!」

ミシェルの息の音が、ふうふうと聞こえる。
ぐちゅぐちゅっていう舌の音がうるさい。
獣じみたキスをしながら、手は衣装の隙間、お尻の部分から侵入して揉みしだく。
そこを割り開かれて、網タイツが破れる感覚…

「すきだ、しげる、とめられない、ごめん、ごめん」
「…ミシェル?」
「だめなのに、とまらない、ごめん」
「あっ!?」

ぐい、と股の部分の布が横へずらされ、ミシェルを受け入れるそこが、露わになる。
俺はいつの間にか四つん這いに転がされ、ミシェルは俺の後ろへ…

「や、みしぇっ、あ!?」
「はぁっ…」

犯される!と思った瞬間、ミシェルは俺の、穴を、べろべろと舐める。

「ひゃ、みしぇ、きたない、たら!」
「あらった、いっぱい、だからいい」
「な、あ、よ、よくなっ、は…っ」

舐めた舌で穴をつつかれる。
くりゅ、と舌が中に入って来て、

「んあ、あ、ふぁ、あ」
「はぁ…っ、はあ…っ」

抜き差しされて、しかも片手で股間を撫でさすられて、

「み、みしぇ、あ、あ、だめ」
「しげる、すき、はちみつの、におい」
「あっ、みしぇ、みしぇるっ…!」

きもちいい、んだと、おもう。
でも、みしぇるのようすが、いつもとちがう。

まるで、けものみたい…っ!

「あ、あ、はぁっ…あっ!」
「しげる…におい、こくなった、すきのにおい、する、すき…!」
「あ、ふぁ!?」

意外とミシェルの舌って、長いんだな…
そんな事を思いながら、俺はただ舌でかき混ぜられて、絶頂を迎えた。

***

次に目を覚ますと、ミシェルが俺の横で正座して項垂れていた。

「ごめん、シゲル…」
「…んもう、急にどうしたの」
「分からない、だけど物凄いリビドーが自分の中で爆発した」

そうだろうね。
舌でイかされた後、パンパンに膨れ上がったナニを…バニーの衣装を着せたまま…

「まさか匂いフェチにバニーフェチまで爆発するとは思わなかったよ」
「ごめんなさい…」
「ちょっと怖かったんだからね」
「ごめんなさい…」

飼い主に怒られてる犬みたいに項垂れるミシェル。
…まあ、青狼騎士団長だからな。
狼は犬の先祖だし…。

「今後バニー衣装は着せない事、良い?」
「うん…分かった」
「今度はちゃんと優しく抱いてね?」
「うん!」

何か口調も可愛くなってるし、何だかミシェルが可愛くなってきた。

俺はわしゃわしゃとミシェルの頭を撫で…
ミシェルはそれを幸せそうな顔で受け入れた。

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