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恋人同士になる試練
18番目の祠 1
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ミシェルのご実家の一歩手前、18番目の祠…
北の街が1、間に5…クリアした祠の数は、
北1+間5+東1+間5+南1+間4=17。
だから次のが18番目。
合ってるよね?
最近計算ばっかしてる気がするな。
俺、文系なんだけど。
「数字にはあんまり強くないんだよな…」
「だな、シゲの成績見たら分かる」
「ほんとなー」
…とまあ、そんな会話をしているうちにさっくり着いちゃった。
だから順調なのが怖いんだって。
さっさとこの巡礼を終わらせて、何かさせたい感じがさ…
ただ、終わらせたいのがラブラヴ神様なのかそれとも別の神様なのかで話は変わってくるけど…
「…って、この祠…外から内側が見えるな」
「そうだな、何だか鳥籠み、た、…あっ」
「すっげえ鳥いるな」
「かなりデカイ鳥だな」
「珍しい…鳥の魔物ですね」
「ここまでで初じゃね?緊張するわ…」
18番目の祠は、何と初の鳥の魔物…
でっかい止まり木が真ん中にドーンと立ってて、そこに生えた枝に大きな鳥が…。
封印の間とその前室に繋がっているであろう扉は止まり木の根本に付いている。
そこまで行けば、きっと安全…。
俺たちはそっと祠の入口を開け、静かに中へ入り、音を立てない様に歩く。
ただ人間の聴覚と鳥の聴覚なら、そりゃ鳥の方が優れているわけでね…
「来るぞ、伏せろ!」
「ひゃぁ!」
一匹のハトらしき鳥がこっちを睨んだと思ったら、
その後をウワーーーっと、
あれだ、
ヒッチコックとかいうアレみたい…!!
「完全にホラー映画じゃん…!」
「気を抜くなシゲ、また来るぞ!!」
トモアキの言葉通り、やつら折り返してこっちへ向かってきた。
「くけー!!」ブゴオオオ!!
「……魔障防壁!」
「あっつい!ひー!!」
しかも、魔法使ってくる。
ここに来て初の魔法使う魔物…何で!?
「鳥は歌を歌うだろう?それだ」
「鳥の鳴き声が詠唱って事!?」
「そうです!」
「ハトってそんなに鳴くかね!?」
「異世界ではそうなんだろ!」
「そういやそうだった…!」
鳥の魔物は倒すのが大変なようで、前衛の3人は大苦戦。
もちろん魔導師のセトさんも大苦戦…。
だって空飛ぶし、集団で来るし、爪は鋭い。
くそ、何とかして元の鳥さんに戻せれば…!
「そうだ…」
空中に光を撒ければ、もしかしたら…!
「ミシェル!風魔法で光を舞い上がらせるって出来る!?」
「分からん!が、やってみよう!」
「うん、みんな、あと、よろしく…!」
「おう行け!シゲ、トラさん!」
俺は光を溜めるべく祈り始める。
ミシェルは詠唱を始める。
みんなは俺たちを中心に防御態勢……
「行くぞ、シゲル!」
「うん!
「風よ舞い上がり空に居座る魔を吹き飛ばせ!」
「…ひ・か・り!!」
みんなはミシェルの風を避ける為にしゃがみ、俺は吹き飛ばされない様にミシェルに抱き着きながら光を放つ。
光の粒子は風に巻き上げられ、上へ広がって行く…!
「すごい、光が風に乗ってる!?」
「光の常識なんかくそくらえだな!?」
祠は広い、一気に広げて一気に…!
風が止んだら頭上から降り注ぐように…!!
***
気が遠くなる中考えた。
ミシェルの魔法と、セトさんの魔法、微妙に詠唱が違うな…って。
決めゼリフがないのがミシェル、あるのがセトさん…
それに、身体強化の魔法を詠唱してるハイドさんを見た事が無いよな。
セレスさんも詠唱してないような気がするな。
魔法って一体なんなのかな…
そして、魔法と光の力はどう違うのかな。
謎…謎だらけ、この世界…いや、この、国。
規則正しい形、規則正しい祠…
善良で無知な国民…
規則、ただしい…?
何か、そういうの…
何て、言うんだっけ…?
北の街が1、間に5…クリアした祠の数は、
北1+間5+東1+間5+南1+間4=17。
だから次のが18番目。
合ってるよね?
最近計算ばっかしてる気がするな。
俺、文系なんだけど。
「数字にはあんまり強くないんだよな…」
「だな、シゲの成績見たら分かる」
「ほんとなー」
…とまあ、そんな会話をしているうちにさっくり着いちゃった。
だから順調なのが怖いんだって。
さっさとこの巡礼を終わらせて、何かさせたい感じがさ…
ただ、終わらせたいのがラブラヴ神様なのかそれとも別の神様なのかで話は変わってくるけど…
「…って、この祠…外から内側が見えるな」
「そうだな、何だか鳥籠み、た、…あっ」
「すっげえ鳥いるな」
「かなりデカイ鳥だな」
「珍しい…鳥の魔物ですね」
「ここまでで初じゃね?緊張するわ…」
18番目の祠は、何と初の鳥の魔物…
でっかい止まり木が真ん中にドーンと立ってて、そこに生えた枝に大きな鳥が…。
封印の間とその前室に繋がっているであろう扉は止まり木の根本に付いている。
そこまで行けば、きっと安全…。
俺たちはそっと祠の入口を開け、静かに中へ入り、音を立てない様に歩く。
ただ人間の聴覚と鳥の聴覚なら、そりゃ鳥の方が優れているわけでね…
「来るぞ、伏せろ!」
「ひゃぁ!」
一匹のハトらしき鳥がこっちを睨んだと思ったら、
その後をウワーーーっと、
あれだ、
ヒッチコックとかいうアレみたい…!!
「完全にホラー映画じゃん…!」
「気を抜くなシゲ、また来るぞ!!」
トモアキの言葉通り、やつら折り返してこっちへ向かってきた。
「くけー!!」ブゴオオオ!!
「……魔障防壁!」
「あっつい!ひー!!」
しかも、魔法使ってくる。
ここに来て初の魔法使う魔物…何で!?
「鳥は歌を歌うだろう?それだ」
「鳥の鳴き声が詠唱って事!?」
「そうです!」
「ハトってそんなに鳴くかね!?」
「異世界ではそうなんだろ!」
「そういやそうだった…!」
鳥の魔物は倒すのが大変なようで、前衛の3人は大苦戦。
もちろん魔導師のセトさんも大苦戦…。
だって空飛ぶし、集団で来るし、爪は鋭い。
くそ、何とかして元の鳥さんに戻せれば…!
「そうだ…」
空中に光を撒ければ、もしかしたら…!
「ミシェル!風魔法で光を舞い上がらせるって出来る!?」
「分からん!が、やってみよう!」
「うん、みんな、あと、よろしく…!」
「おう行け!シゲ、トラさん!」
俺は光を溜めるべく祈り始める。
ミシェルは詠唱を始める。
みんなは俺たちを中心に防御態勢……
「行くぞ、シゲル!」
「うん!
「風よ舞い上がり空に居座る魔を吹き飛ばせ!」
「…ひ・か・り!!」
みんなはミシェルの風を避ける為にしゃがみ、俺は吹き飛ばされない様にミシェルに抱き着きながら光を放つ。
光の粒子は風に巻き上げられ、上へ広がって行く…!
「すごい、光が風に乗ってる!?」
「光の常識なんかくそくらえだな!?」
祠は広い、一気に広げて一気に…!
風が止んだら頭上から降り注ぐように…!!
***
気が遠くなる中考えた。
ミシェルの魔法と、セトさんの魔法、微妙に詠唱が違うな…って。
決めゼリフがないのがミシェル、あるのがセトさん…
それに、身体強化の魔法を詠唱してるハイドさんを見た事が無いよな。
セレスさんも詠唱してないような気がするな。
魔法って一体なんなのかな…
そして、魔法と光の力はどう違うのかな。
謎…謎だらけ、この世界…いや、この、国。
規則正しい形、規則正しい祠…
善良で無知な国民…
規則、ただしい…?
何か、そういうの…
何て、言うんだっけ…?
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