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恋人同士になる試練
【閑話】大人の夜※ ~ハイドさん視点~
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買い物から帰ったマルコの腕を引き、私は有無を言わさず彼をとある部屋へ連れ込んだ。
この宿には逢引専用の部屋があるのだ…
こういう時の為に。
マルコを背後から抱きしめ、強引に唇を塞いだ後、性急に事を進めた。
たとえ後ろからでも、マルコの弱い部分が透けて見えるような感覚…
そこを的確に、服の上から愛撫した。
マルコは喘ぐ。
あまりにも急に与えられた快感についていけないのは、頭の中だけ。
身体はとっくに燃え上がるように熱い…
「あっ…も、やめっ…て」
「やめないし、朝までする」
やだ、やだという言葉も喘ぎ声に変わる。
ワンピースの背中のボタンを外し、そこから手を入れて直接乳首を引っ掻き、乳輪ごとつまみ上げ、さらに弾く。
マルコの息が荒くなるのに従って、自分の中の嗜虐心が頭をもたげる。
「アッ…ん、いぅっ!爪、たてるなっ…ってぇ!」
「マルコ、ちょっと痛いの、好き?」
「あっ、ばか、すきじゃねぇっ、ひんっ!」
「好き?」
「あっ、あう、あぅっ、い、いたっ、あん!」
「好き?」
「あっ、す、すき、すきっ、ひんっ!」
好きだろう?と言い聞かせながら苛める。
実際反応は良いし、好きだと思う。
いずれはここへ独占の証を通したい…
ネチネチとそこを弄り、色づいた耳朶に齧りつく。
こりこりと歯触りの良いそこを噛み、痛みの奥にある快感に気づかせようと話しかける。
「耳も、いたいの、好き?」
「あぅ…っ、や、やぁ…っ、んン」
「乳首つねられて耳齧られるの好き?」
「す、すき、すきだからぁっ、あっーー!」
ほらみろ、好きなんじゃないか。
乳首から片手を離し、スカートをたくし上げて尻を撫でる…下着の結び目をひとつ外す。
そして撫で回す、割れ目に指を当て、くにくにと関節を折り曲げながら会陰を探る。
随分滑りが良い…先走りが伝っているのか?
…シゲル様に実技指導をしたのでなければ。
自分の妄想に苛立つ。
中指を入れてかき混ぜる。
ここに入ったのが喩えマルコの指でも腹立たしい。
「あ、あ、ハイドっ、あうっ!」
わざとグヂュグヂュいやらしい音をたてる。
「あっ…っ、ん、あ…っひぃ」
これでもかと中で指を暴れさせる。
「あ、あ、も、いれろっ…ってぇ…!」
「やだ」
「なんっ、で、だよっ…」
「おれだっていじわるしたい」
だってマルコは意地悪だ。
あんなクソ童貞に色々世話を焼いてやって、自分にはキス1つで誤魔化そうとした。
仕返ししたっていい…
「あっーーっ、あっ、あっ、くぅ、ひぃ…っ」
「ここパクパクしてる」
「だ、…ら、いれ、あぅっ!」
「まだだめ」
理由がなくても虐めたい。
本当はいやらしい言葉で責め立てたい。
だけどそんなに語彙が無い。
えっちだね、やらしいね…可愛いね、を繰り返す。
するとマルコの我慢が先に限界を迎える。
「は、も、チンポ、いれ…ってぇっ!」
「かわいくない」
「なにがっ、あっ、んんっ…!?」
「おねだり…かわいくない」
「あっーーく、ぅんっ!いっ、ああ!」
理性がなくなったマルコのおねだりが欲しい。
マルコの口から直截的な言葉は聞きたくない。
恥ずかしくて誤魔化す言い方がいい…
「は…、も、もたね…はやく、いれろって…!」
「かわいく」
「やだっ…」
「かわいくっ」
「やっ!あ!あ、ひんっ…!」
入れろ、は嫌だ。
だってかわいくない。
「あっーー!」
だから指でイかせてやって、思い知らせる。
「かわいく、おねだり…して?」
指を抜き、割れ目に怒張をあてがい、前後に揺らす。
両手で乳首をコリコリしたくなったので。
そうだ、反対の耳朶も齧らないといけない。
こっち側の耳が嫉妬してしまう。
それにしても着せたまま犯すのって興奮する。
マルコがあう、あう、と喘ぎだす…
もう少しで、理性が無くなるのだと分かる。
だから耳の穴に舌を入れてグチュグチュする。
あひ、あひ、と声が聞こえる…
そして、ついにマルコが言う。
「おねが…ぃ、おく…ほしい、いっぱい、して…」
「かわいくなった」
「ぇ…?」
「いれる」
「ひ、ああっ!?」
一気に突き立てる。
久しぶりだからちょっと狭い。
構うもんか。
「あ、あっ、はいどっ、も、むりぃっ」
「朝までやめないって、いった」
「ばっ、あ、あっ…あぁっ!」
ガツガツ突く。
マルコが絶頂に達して、達して、自分も吐き出す。
立ちバックから入れたまま強引にベッドへ運ぶ。
寝バックから松葉くずし、それから…
顔が見える、正常位へと。
「あひ…あっ…」
「きもちいい?」
「はひぃ…ひっ…あっ…」
「トンじゃったね」
今ならキスし放題。
でもキスで許すほど、自分の心は広くない…
「知ってる体位、全部、するから」
「あっ…あっ…」
朝までヤり放題。
それで何とか許してあげる。
***
「…馬鹿っ!」
「だって、溜まってたし…」
「腰は魔法で治るしって?……この馬鹿っ!」
朝、案の定怒られた。
でも怖くない。照れてるだけだし。可愛い。
ふてくされながらマルコが言う。
「スカート…買取りになっちまったな…」
「望むところだ」
「はぁ!?」
だってすごく…すごく…すっごい。
「……あっ、お前!?
あれだけしたのにまだ…!」
思い出したら勃っちゃった。
だって…
「…フェラしてもらうの忘れてたから」
「忘れろ!!」
忘れません!
この宿には逢引専用の部屋があるのだ…
こういう時の為に。
マルコを背後から抱きしめ、強引に唇を塞いだ後、性急に事を進めた。
たとえ後ろからでも、マルコの弱い部分が透けて見えるような感覚…
そこを的確に、服の上から愛撫した。
マルコは喘ぐ。
あまりにも急に与えられた快感についていけないのは、頭の中だけ。
身体はとっくに燃え上がるように熱い…
「あっ…も、やめっ…て」
「やめないし、朝までする」
やだ、やだという言葉も喘ぎ声に変わる。
ワンピースの背中のボタンを外し、そこから手を入れて直接乳首を引っ掻き、乳輪ごとつまみ上げ、さらに弾く。
マルコの息が荒くなるのに従って、自分の中の嗜虐心が頭をもたげる。
「アッ…ん、いぅっ!爪、たてるなっ…ってぇ!」
「マルコ、ちょっと痛いの、好き?」
「あっ、ばか、すきじゃねぇっ、ひんっ!」
「好き?」
「あっ、あう、あぅっ、い、いたっ、あん!」
「好き?」
「あっ、す、すき、すきっ、ひんっ!」
好きだろう?と言い聞かせながら苛める。
実際反応は良いし、好きだと思う。
いずれはここへ独占の証を通したい…
ネチネチとそこを弄り、色づいた耳朶に齧りつく。
こりこりと歯触りの良いそこを噛み、痛みの奥にある快感に気づかせようと話しかける。
「耳も、いたいの、好き?」
「あぅ…っ、や、やぁ…っ、んン」
「乳首つねられて耳齧られるの好き?」
「す、すき、すきだからぁっ、あっーー!」
ほらみろ、好きなんじゃないか。
乳首から片手を離し、スカートをたくし上げて尻を撫でる…下着の結び目をひとつ外す。
そして撫で回す、割れ目に指を当て、くにくにと関節を折り曲げながら会陰を探る。
随分滑りが良い…先走りが伝っているのか?
…シゲル様に実技指導をしたのでなければ。
自分の妄想に苛立つ。
中指を入れてかき混ぜる。
ここに入ったのが喩えマルコの指でも腹立たしい。
「あ、あ、ハイドっ、あうっ!」
わざとグヂュグヂュいやらしい音をたてる。
「あっ…っ、ん、あ…っひぃ」
これでもかと中で指を暴れさせる。
「あ、あ、も、いれろっ…ってぇ…!」
「やだ」
「なんっ、で、だよっ…」
「おれだっていじわるしたい」
だってマルコは意地悪だ。
あんなクソ童貞に色々世話を焼いてやって、自分にはキス1つで誤魔化そうとした。
仕返ししたっていい…
「あっーーっ、あっ、あっ、くぅ、ひぃ…っ」
「ここパクパクしてる」
「だ、…ら、いれ、あぅっ!」
「まだだめ」
理由がなくても虐めたい。
本当はいやらしい言葉で責め立てたい。
だけどそんなに語彙が無い。
えっちだね、やらしいね…可愛いね、を繰り返す。
するとマルコの我慢が先に限界を迎える。
「は、も、チンポ、いれ…ってぇっ!」
「かわいくない」
「なにがっ、あっ、んんっ…!?」
「おねだり…かわいくない」
「あっーーく、ぅんっ!いっ、ああ!」
理性がなくなったマルコのおねだりが欲しい。
マルコの口から直截的な言葉は聞きたくない。
恥ずかしくて誤魔化す言い方がいい…
「は…、も、もたね…はやく、いれろって…!」
「かわいく」
「やだっ…」
「かわいくっ」
「やっ!あ!あ、ひんっ…!」
入れろ、は嫌だ。
だってかわいくない。
「あっーー!」
だから指でイかせてやって、思い知らせる。
「かわいく、おねだり…して?」
指を抜き、割れ目に怒張をあてがい、前後に揺らす。
両手で乳首をコリコリしたくなったので。
そうだ、反対の耳朶も齧らないといけない。
こっち側の耳が嫉妬してしまう。
それにしても着せたまま犯すのって興奮する。
マルコがあう、あう、と喘ぎだす…
もう少しで、理性が無くなるのだと分かる。
だから耳の穴に舌を入れてグチュグチュする。
あひ、あひ、と声が聞こえる…
そして、ついにマルコが言う。
「おねが…ぃ、おく…ほしい、いっぱい、して…」
「かわいくなった」
「ぇ…?」
「いれる」
「ひ、ああっ!?」
一気に突き立てる。
久しぶりだからちょっと狭い。
構うもんか。
「あ、あっ、はいどっ、も、むりぃっ」
「朝までやめないって、いった」
「ばっ、あ、あっ…あぁっ!」
ガツガツ突く。
マルコが絶頂に達して、達して、自分も吐き出す。
立ちバックから入れたまま強引にベッドへ運ぶ。
寝バックから松葉くずし、それから…
顔が見える、正常位へと。
「あひ…あっ…」
「きもちいい?」
「はひぃ…ひっ…あっ…」
「トンじゃったね」
今ならキスし放題。
でもキスで許すほど、自分の心は広くない…
「知ってる体位、全部、するから」
「あっ…あっ…」
朝までヤり放題。
それで何とか許してあげる。
***
「…馬鹿っ!」
「だって、溜まってたし…」
「腰は魔法で治るしって?……この馬鹿っ!」
朝、案の定怒られた。
でも怖くない。照れてるだけだし。可愛い。
ふてくされながらマルコが言う。
「スカート…買取りになっちまったな…」
「望むところだ」
「はぁ!?」
だってすごく…すごく…すっごい。
「……あっ、お前!?
あれだけしたのにまだ…!」
思い出したら勃っちゃった。
だって…
「…フェラしてもらうの忘れてたから」
「忘れろ!!」
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