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聖人様になる旅路
内周最後の祠攻略 3 微※
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「ん…ふ…」
「…」
軽いキスを何度か交わした後、物足りなくなった俺は軽く口を開いた。
ミシェルの舌がおっかなびっくり入って来て、俺の舌をつついたので、そのまま舌を絡めた。
今までしたどれより優しくて、
今までしたどれより…
「ぷふ…は…ん」
「シゲル…ん」
俺の両腕は無意識にミシェルの背中へ回され、
ミシェルの右手は優しく俺の後頭部を支え、
左手は所在なげに俺の体のあちこちを、彷徨うようになで回す…それがたまらなく愛しい。
長いキス。
祠の中にはくちゅ、くちゅという音が響く。
「みしぇ…ん…ふ」
「ふぅ…ん」
ミシェルも、こういう時は鼻で息をするものだと知っているらしい。
誰から教わったのか知らないけど…
まあ、これだけの美男子だし、恋と無縁だと言ってもキスぐらい経験はあるだろう。
娼館もあるわけだし…
サービス内容にキスが含まれてるのか知らないけど。
「…愛してる、シゲル…」
「あ、うん…はふ」
ミシェルは何度も愛してるって言ってくる。
言ったらまたキスをしてくる。
これは愛してるのキスだって教えて来る。
知ってる…
だって、気持ち良くて何度でもしたくなる。
「みしぇる、もっと…して」
「うっ…うん」
つい、無意識におねだりしてしまうくらい。
俺はミシェルの背中に回した腕で、より強くミシェルに抱き着いた。
知らないうちに足まで使って抱き着いた。
自分の尻に当たっている堅いものがあるのは分かっていたけど…
俺のもだし、お互い様だし…って言い訳して、キスを続けた。
***
いつの間にか祠の空気はすっかり入れ替わっていた。
「…踊らないのに、浄化できちゃったね」
「最後の最後で新たな発見があったな」
「いやでもさすがに…後世には残せないな」
散々キスで盛り上がった後、二人ともオナニーすれば時短!
…とか書けないだろ…。
できるだけ距離とって、背中向けて、声とかなるべく聞こえないようにしたけど、それでもさすがに…
「ミシェル…イく時にシゲルって言ったでしょ」
「そうだったか?」
色々思い出して真っ赤になる俺に対し、ミシェルはバキバキ感が取れてスッキリした顔をしている。
何やら腹立たしい。
「恥ずかしかったんだからな!」
「じゃあ、今度はシゲルが私の名を呼びながら達してくれれば、おあいこになる…」
「できるか!!」
大体俺は性欲が薄いんだ!
多分!
するとミシェルが不満そうな顔で言った。
「そんなに純情なのに、娼婦を頼もうなんてよく考えついたものだ」
「それは、知り合いに似た職業の人がいて、良く愚痴を聞いてたから思いついたってだけだし」
「あちらにも娼館があるのか?」
ミシェルが何故かそこを掘り下げようとしてくるので、仕方なく答える。
「日本では風俗ってのがあって、そこでは…その、簡単に言うとヌいてくれるとこがあるの。
そこで働いてた人が言ってたんだ、風俗はどこも本番行為厳禁(建前)だけど、店によってはデート付きプランみたいなのもあるし、お金出したらセックス込みの疑似恋愛もアリだって」
「セックス禁止を掲げているのに?」
「(建前)だからね、自由恋愛でーすって言えば法の網を潜り抜けられるらしいよ」
「…何とも言えんな」
でも、そんなグレーゾーンを漂っていたお姉さんも、トモが「清楚系合わない」って強気な女性風にメイクしてあげたらすっかり人格変わって、いつの間にか女王様になってたけど。
そんで「大きくなって虐められたくなったらお店に来てね」って…
「…なんかちょっと、日本の事思い出せた」
「何故だ」
「そのお姉さんの事を思い出したから」
「好きだったのか?」
「いや、変わり様がすげえ印象的だったから…ぁ」
そう言えば、この思い出もトモアキがいないと成り立たなかったんだよな。
「……うーむ」
やっぱり何か神の御意志みたいなものを感じる…
「うーむ……」
やっぱり、神様も俺とトモアキが付き合えばいいと思ってた説はあり得る気がするな。
「いつかその話も神様に聞いてみよう」
でもまあ、今は過去の事なんか気にする必要ないから、そのうちでいいや。
聞くと面倒くさくなりそうだしな。
「…」
軽いキスを何度か交わした後、物足りなくなった俺は軽く口を開いた。
ミシェルの舌がおっかなびっくり入って来て、俺の舌をつついたので、そのまま舌を絡めた。
今までしたどれより優しくて、
今までしたどれより…
「ぷふ…は…ん」
「シゲル…ん」
俺の両腕は無意識にミシェルの背中へ回され、
ミシェルの右手は優しく俺の後頭部を支え、
左手は所在なげに俺の体のあちこちを、彷徨うようになで回す…それがたまらなく愛しい。
長いキス。
祠の中にはくちゅ、くちゅという音が響く。
「みしぇ…ん…ふ」
「ふぅ…ん」
ミシェルも、こういう時は鼻で息をするものだと知っているらしい。
誰から教わったのか知らないけど…
まあ、これだけの美男子だし、恋と無縁だと言ってもキスぐらい経験はあるだろう。
娼館もあるわけだし…
サービス内容にキスが含まれてるのか知らないけど。
「…愛してる、シゲル…」
「あ、うん…はふ」
ミシェルは何度も愛してるって言ってくる。
言ったらまたキスをしてくる。
これは愛してるのキスだって教えて来る。
知ってる…
だって、気持ち良くて何度でもしたくなる。
「みしぇる、もっと…して」
「うっ…うん」
つい、無意識におねだりしてしまうくらい。
俺はミシェルの背中に回した腕で、より強くミシェルに抱き着いた。
知らないうちに足まで使って抱き着いた。
自分の尻に当たっている堅いものがあるのは分かっていたけど…
俺のもだし、お互い様だし…って言い訳して、キスを続けた。
***
いつの間にか祠の空気はすっかり入れ替わっていた。
「…踊らないのに、浄化できちゃったね」
「最後の最後で新たな発見があったな」
「いやでもさすがに…後世には残せないな」
散々キスで盛り上がった後、二人ともオナニーすれば時短!
…とか書けないだろ…。
できるだけ距離とって、背中向けて、声とかなるべく聞こえないようにしたけど、それでもさすがに…
「ミシェル…イく時にシゲルって言ったでしょ」
「そうだったか?」
色々思い出して真っ赤になる俺に対し、ミシェルはバキバキ感が取れてスッキリした顔をしている。
何やら腹立たしい。
「恥ずかしかったんだからな!」
「じゃあ、今度はシゲルが私の名を呼びながら達してくれれば、おあいこになる…」
「できるか!!」
大体俺は性欲が薄いんだ!
多分!
するとミシェルが不満そうな顔で言った。
「そんなに純情なのに、娼婦を頼もうなんてよく考えついたものだ」
「それは、知り合いに似た職業の人がいて、良く愚痴を聞いてたから思いついたってだけだし」
「あちらにも娼館があるのか?」
ミシェルが何故かそこを掘り下げようとしてくるので、仕方なく答える。
「日本では風俗ってのがあって、そこでは…その、簡単に言うとヌいてくれるとこがあるの。
そこで働いてた人が言ってたんだ、風俗はどこも本番行為厳禁(建前)だけど、店によってはデート付きプランみたいなのもあるし、お金出したらセックス込みの疑似恋愛もアリだって」
「セックス禁止を掲げているのに?」
「(建前)だからね、自由恋愛でーすって言えば法の網を潜り抜けられるらしいよ」
「…何とも言えんな」
でも、そんなグレーゾーンを漂っていたお姉さんも、トモが「清楚系合わない」って強気な女性風にメイクしてあげたらすっかり人格変わって、いつの間にか女王様になってたけど。
そんで「大きくなって虐められたくなったらお店に来てね」って…
「…なんかちょっと、日本の事思い出せた」
「何故だ」
「そのお姉さんの事を思い出したから」
「好きだったのか?」
「いや、変わり様がすげえ印象的だったから…ぁ」
そう言えば、この思い出もトモアキがいないと成り立たなかったんだよな。
「……うーむ」
やっぱり何か神の御意志みたいなものを感じる…
「うーむ……」
やっぱり、神様も俺とトモアキが付き合えばいいと思ってた説はあり得る気がするな。
「いつかその話も神様に聞いてみよう」
でもまあ、今は過去の事なんか気にする必要ないから、そのうちでいいや。
聞くと面倒くさくなりそうだしな。
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