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聖人様になる旅路
外周へのステップ、その1
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「…ついに内周最後か」
「そうだな、ここで一旦終わり…
辛くなったら言えよ、シゲ。
聖人様と恋人になりたい女の子はいっぱいいるんだからな」
「はは…いざとなったら頼む」
ここまでトモアキと一緒に色んな話をしながらやってきた。
ミシェルはこっちを見ようとしなかった。
魔物も出るし闇の力は溜まってるし、だからそれどころじゃないのはあるんだけどさ…。
「はぁ…」
怒ってるんだろうな…困ったなあ。
「どしたシゲ」
「ミシェル怒ってるんかなと思って」
「ああ、ずっと俺と同じ馬乗ってるからって?
拗ねてるだけじゃね」
「ええー?何でよ」
「ほら、昼飯の時もおやつの時もずっとマルコさんとハイドさんに捕まったままだったし」
「あれって作戦会議かなんかじゃないの?」
「うん、トラさんとシゲをくっつける為のな」
「えー?だとしたら長すぎじゃね?」
そんな入念に作戦練ったところで…なあ。
昨日マルコさん言ってたじゃん、体の相性が悪かったら別れたほうが良いって。
「……ん?」
ってことは体の相性が良かったら…
きゃーーーー!!
「よっ、よく分かんないけど、とにかく宿に荷物置いて村の浄化に励まなくっちゃな!」
「そうだな、この村かなりくすんでるし」
俺は頭の中を誤魔化す為に大きな声で言う。
「がんばっていこー!」
***
…さすが最後の村は手強かった。
村人は全員浄化できたんだ。
だけど全部の場所を浄化しきるのは無理だった。
だから浄化できなかった家は立ち入り禁止にして、祠の封印が終ってからまた浄化しに来ることにして宿へ戻った。
「おにいちゃん、はやくもどってきてね」
って子どもたちにお願いされたりして、それはもう後ろ髪を引かれる思いだったけど…
無理して倒れたら駄目、だからな!
明日に備えてしっかり食ってしっかり寝よう!
もう風呂は朝でいいや…この前みたいに風呂で寝落ちして死んだら困るし。
宿について夕飯を食べる。
頂きます、のついでに、食べる前に料理の全てに浄化をかける。
そうして無心で食べて、飲んで…
「ああ、シゲ?
悪いんだけど、今日はトラさんと一緒の部屋な」
「えっ」
な、なんで急に!?
「俺、ここまでの記録を纏めたりしないといけないから、今日は1人部屋を頼んでるんだ」
「お、おう…わかった」
そ、そうか…トモアキは仕事があるからか。
なら仕方ない…仕方ないんだけど。
俺は渋々同意した。
するとトモアキはホッとした顔で言った。
「んじゃトラさん、あとは頼んだ。
シゲ、風呂入れて貰えな~」
「おっ、おう!?」
そんな、風呂の面倒まで頼まなくてもいいって!
ほら、ミシェルだって急にそんな事言われて…
「お任せください、慣れておりますから」
「慣れっ!?」
この前一回あっただけじゃん!
何実績を盛ってんだよ!?
俺はミシェルを睨む。
謎に自信に満ち溢れた顔をしている。
その顔を見たトモアキは苦笑しながら言う。
「はは…じゃあ頼むな?」
「はい、万事万全に果たして参ります」
「ちょっ、トモ!?ミシェル!!」
ど、どうしよ、これもうミシェル完全にやる気のやつ…!
「んじゃシゲ、早く寝るんだぞ!」
「ねっ、ねっ」
「睡眠だ睡眠、そっちじゃないって」
「分かってるよ!!」
あーーーもう!
もう完全に目ぇ覚めちゃったじゃん!
明日に差し障ったらどーすんだよぉ!!
「そうだな、ここで一旦終わり…
辛くなったら言えよ、シゲ。
聖人様と恋人になりたい女の子はいっぱいいるんだからな」
「はは…いざとなったら頼む」
ここまでトモアキと一緒に色んな話をしながらやってきた。
ミシェルはこっちを見ようとしなかった。
魔物も出るし闇の力は溜まってるし、だからそれどころじゃないのはあるんだけどさ…。
「はぁ…」
怒ってるんだろうな…困ったなあ。
「どしたシゲ」
「ミシェル怒ってるんかなと思って」
「ああ、ずっと俺と同じ馬乗ってるからって?
拗ねてるだけじゃね」
「ええー?何でよ」
「ほら、昼飯の時もおやつの時もずっとマルコさんとハイドさんに捕まったままだったし」
「あれって作戦会議かなんかじゃないの?」
「うん、トラさんとシゲをくっつける為のな」
「えー?だとしたら長すぎじゃね?」
そんな入念に作戦練ったところで…なあ。
昨日マルコさん言ってたじゃん、体の相性が悪かったら別れたほうが良いって。
「……ん?」
ってことは体の相性が良かったら…
きゃーーーー!!
「よっ、よく分かんないけど、とにかく宿に荷物置いて村の浄化に励まなくっちゃな!」
「そうだな、この村かなりくすんでるし」
俺は頭の中を誤魔化す為に大きな声で言う。
「がんばっていこー!」
***
…さすが最後の村は手強かった。
村人は全員浄化できたんだ。
だけど全部の場所を浄化しきるのは無理だった。
だから浄化できなかった家は立ち入り禁止にして、祠の封印が終ってからまた浄化しに来ることにして宿へ戻った。
「おにいちゃん、はやくもどってきてね」
って子どもたちにお願いされたりして、それはもう後ろ髪を引かれる思いだったけど…
無理して倒れたら駄目、だからな!
明日に備えてしっかり食ってしっかり寝よう!
もう風呂は朝でいいや…この前みたいに風呂で寝落ちして死んだら困るし。
宿について夕飯を食べる。
頂きます、のついでに、食べる前に料理の全てに浄化をかける。
そうして無心で食べて、飲んで…
「ああ、シゲ?
悪いんだけど、今日はトラさんと一緒の部屋な」
「えっ」
な、なんで急に!?
「俺、ここまでの記録を纏めたりしないといけないから、今日は1人部屋を頼んでるんだ」
「お、おう…わかった」
そ、そうか…トモアキは仕事があるからか。
なら仕方ない…仕方ないんだけど。
俺は渋々同意した。
するとトモアキはホッとした顔で言った。
「んじゃトラさん、あとは頼んだ。
シゲ、風呂入れて貰えな~」
「おっ、おう!?」
そんな、風呂の面倒まで頼まなくてもいいって!
ほら、ミシェルだって急にそんな事言われて…
「お任せください、慣れておりますから」
「慣れっ!?」
この前一回あっただけじゃん!
何実績を盛ってんだよ!?
俺はミシェルを睨む。
謎に自信に満ち溢れた顔をしている。
その顔を見たトモアキは苦笑しながら言う。
「はは…じゃあ頼むな?」
「はい、万事万全に果たして参ります」
「ちょっ、トモ!?ミシェル!!」
ど、どうしよ、これもうミシェル完全にやる気のやつ…!
「んじゃシゲ、早く寝るんだぞ!」
「ねっ、ねっ」
「睡眠だ睡眠、そっちじゃないって」
「分かってるよ!!」
あーーーもう!
もう完全に目ぇ覚めちゃったじゃん!
明日に差し障ったらどーすんだよぉ!!
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