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新婚旅行
孫の伴侶 ~エランティス辺境伯視点~
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何という事だ。
我が孫も末恐ろしいと思っていたが、孫の伴侶はもっと恐ろしい。
我々が道中で語った現状と解決策を聞いて、彼は言った。
「つまり観光客全員に、野宿は監視塔周辺で行うよう周知徹底すれば良いという事ですよね?」
「ああ、そうだな」
てんでバラバラだから見守りが難しいのであって、監視塔周辺に彼らを集めれば見回りも楽になる…
そんなことは分かっている。
分かってはいるが、上手くいかないのだ。
何度も説得したが彼らは聞く耳を持たない。
「国の言うことは信用できない」
と言って。
だから我々は歯がゆい思いをしているのだ。
野宿をしている観光客は、国家を疑っている。
しかも真実を隠していると疑っている。
彼らの誤解を解くのは簡単ではない。
私達が知りたいのは彼らを説得する方法なのだ…
だが、彼は我々に言った。
「では、荷馬車を数台お貸し頂けますか?
彼らを回収して、監視塔周辺に集めましょう」
「分かった、用意させよう」
やはり力技に頼るほうが早い…という事か。
荷馬車を用意するということは、いっそ王家の威光を笠に強引に回収するつもりなのだろう…
と、思っていた。
馬車が災禍の大穴へたどり着くと、ルース殿は我々を連れて監視塔へ行き、そこの師団長と何やら話をした後、近衛と自分の側近をそこへ置いて、我々と周辺の視察へと赴いた。
そうして、彼らが比較的集まっている水汲み場に行くと、ルース殿は彼らに話しかけた。
彼らの反応は我々が話しかけた時と全く同じで…
「国は真実を隠している、その為にここに自分たちがいるのが不都合なのだろう」
と、言った。
さて、ルース殿はどう彼らを論破するつもりだ?
…と思って見ていると、彼はこう言った。
「…確かに、国家機密というものは存在していますからね」
なんと、ルース殿は彼らの言葉に乗っかったのだ。
私達は驚いた。
普通王族が「国は何かを隠している」と言うのを聞けば、その誤解を解くことに腐心するものだろう。
だが彼はそうしなかった。
小説の内容に合わせて話を始めたのだ…
「この大穴が出来た本当の理由は分かりません。
未だ調査中で確たる事は言えない、というのが実際のところなんです」
「そうなんですか…?」
「ええ、私も気になりましてね、いつかこの災禍の大穴に挑みたいと思っているんです」
「なんと!?」
「ええ、冒険者登録も済んでいますしね」
彼の言葉に、観光客たちは前のめりになる。
「まさか、その為の下見に来られたのですか?」
「ええ、このダンジョンに潜るには、あそこの監視塔のエレベーターを使う許可が下りるだけの実力も必要ですし…
それに、この周辺はいつゴブリンが現れるか分からない場所ですから、万全に準備をしなければ」
「えっ、それも小説通りなのですか!?」
なんと観光客たちは、この周辺がゴブリン出没多発地帯である事を知らなかったらしい。
小説には「穴」の近くには良くゴブリンの姿が見られる事がしっかりと書かれているというのに、だ。
都合の良い所だけを信じ、安全だと過信する…
良くある事だが、ここでも同じだったようだ。
観光客たちはルース殿に尋ねた。
「ルース様は、この穴が開いた理由をどうお考えになりますか?」
ルース殿は深く頷くと、彼らに語った。
「ええ…そうですね、地震でも魔法でもない、という可能性もあるかと…あれだけ大きなサンドワームを二匹も見てしまいますとね。
ああいや、ですがまだ中に入った事がありませんので、それまで憶測はやめておきます。
いつか冒険者として災禍の大穴に挑み、戻ってきた時に…お話し出来たら」
そうして、さらに彼は観光客たちに話した。
冒険者になったのは、いずれこの地位を辞した時にも国の間違いを正せるからだ…と。
冒険者ギルドは国に対抗できる組織なのだと。
そして、ため息をついてからこう言った。
「このダンジョンの事は、国より冒険者のほうが詳しいのかもしれません。
中の様子を知り得るのは、ここへ潜って帰って来られた冒険者の方々だけですから…
作者の方も実際、多くの冒険者に取材をされたということですし」
「あっ…そうでしたね!」
「確かに、そうあとがきに書いてありました!」
……観光客たちは、すっかりルース殿の話にのめり込んでいた。
「「地底の皇」は本当に良く取材を重ねられて書かれています。
あの小説の中には、いくつも真実が織り込まれている…だから説得力がすごいんだと思います」
「そうですよね!すごくリアルで…」
「まさかルース様が「地底の皇」の読者だったとは!」
「小説などただの作り話だ、と否定されているものだとばかり…」
「それは一部の官能小説の話ですよ」
「あっ…あー…」
観光客たちは彼の言葉に苦笑いを返す。
多分あの本の事だろう…
その科白で、一瞬話が「地底の皇」から逸れる。
彼はその隙をついて、観光客へ説得を始める。
「まあ、何にせよ、ここよりは監視塔周辺のほうが野宿には良いと思いますよ」
この大穴周辺はどこもゴブリンの危険がある場所であること。
そのゴブリンを退治するためにそこの監視塔に兵士が常駐している事。
その監視塔にはこの穴の底へ出入りする為の装置がある事。
だから、もし穴から帰ってきた冒険者に話を聞くとしたら、監視塔周辺に待ち伏せするのが一番だという事。
「野宿中の安全の為にも、穴の中の様子を聞くチャンスを覗う為にも、監視塔の近くが有利です。
穴を観察するにしても、あの周辺が1番安全ではありますし…」
「ふむ…ですが、我々は…」
「そうですね、もし周りを探索したいなら、護衛を付けた方が…そうだ!」
そうして、冒険者ギルドに護衛の依頼を常設しておきましょうか、と提案する。
「集合場所は住所がはっきりしている場所でないと受けてもらえないので、そこは監視塔になりますが、皆さんのガイドを引き受けてもらえる様にしておきましょう」
「えっ、そんな…いいんですか!?」
「もちろん!
同じ小説のファン同士、遠慮はいりませんよ!」
観光客たちはこそこそと相談を始める。
これが上手く行けば…と、私たちは馬車の中から彼らの動向を見守る。
そう、もう一つの「隣国からの苦情」に対応する対策はこれだ。
冒険者に探索ガイドを任せれば、見物客の見守りにさほど人数を割かなくて済む。
そうして兵士を減らせれば、隣国を刺激せずに済む。
するとどうだろう。
彼らはルース殿の提案に賛成し、野宿の場所を監視塔周辺に移す事をも了承した。
しかも彼は、この話を観光客同士の繋がりで広めていくように頼んだ。
兵士たちがその観光客たちを荷馬車に乗せ、他へ野宿している仲間の場所へ案内させる。
彼らが仲間に話している声が聞こえる。
「…そういうわけだから、監視塔の側のほうが何かと良いらしい」
「なるほど、そういう事か…」
「だったらその方がいいな!」
彼らは自発的に荷馬車へ乗り込んで行く……
「……何ということだ」
強引に事を進めるつもりなのだと思っていた自分が急に恥ずかしくなる。
……素晴らしい人心掌握術だ。
彼は政治家に必要な素質を十二分に持っている。
私は伴侶と囁きあった。
「この結婚は、アルファードが色恋に溺れてやらかした事では無かったのだな…本当に」
「ああ、カルロス殿下の話は正しかった。
彼になら国王の隣を任せられる…間違いなく」
孫の伴侶の力も見極められた。
後は監視塔の側にまとまって野宿できる場所を整備すれば、取り敢えずの対策は完了だ。
「早速部下に命じて広場を…」
すると、これまで我々をじっと見ていたアルファードが笑いながら言った。
「多分、それもルースに言えば作ってしまいますよ?
ものの30分程度で」
「何!?」
…監視塔への戻りの馬車で、ルース殿にそれとなく話をしてみる。
すると彼は当然の様に言った。
「ええ、ご許可が頂けるなら、快適に野宿できる場所とスライム牧場は作ろうと思っていましたから…」
「そ…そう、であるか」
あまりにも驚き過ぎて、口調がおかしくなってしまった私を伴侶が笑う。
そんな私達を見て、アルファードは言った。
「どうですか、お祖父様?
私が恋い焦がれた末に得た伴侶は」
「…ああ、素晴らしい方だ」
それ以外、何といえば良いのか…
言葉は他に無かった。
我が孫も末恐ろしいと思っていたが、孫の伴侶はもっと恐ろしい。
我々が道中で語った現状と解決策を聞いて、彼は言った。
「つまり観光客全員に、野宿は監視塔周辺で行うよう周知徹底すれば良いという事ですよね?」
「ああ、そうだな」
てんでバラバラだから見守りが難しいのであって、監視塔周辺に彼らを集めれば見回りも楽になる…
そんなことは分かっている。
分かってはいるが、上手くいかないのだ。
何度も説得したが彼らは聞く耳を持たない。
「国の言うことは信用できない」
と言って。
だから我々は歯がゆい思いをしているのだ。
野宿をしている観光客は、国家を疑っている。
しかも真実を隠していると疑っている。
彼らの誤解を解くのは簡単ではない。
私達が知りたいのは彼らを説得する方法なのだ…
だが、彼は我々に言った。
「では、荷馬車を数台お貸し頂けますか?
彼らを回収して、監視塔周辺に集めましょう」
「分かった、用意させよう」
やはり力技に頼るほうが早い…という事か。
荷馬車を用意するということは、いっそ王家の威光を笠に強引に回収するつもりなのだろう…
と、思っていた。
馬車が災禍の大穴へたどり着くと、ルース殿は我々を連れて監視塔へ行き、そこの師団長と何やら話をした後、近衛と自分の側近をそこへ置いて、我々と周辺の視察へと赴いた。
そうして、彼らが比較的集まっている水汲み場に行くと、ルース殿は彼らに話しかけた。
彼らの反応は我々が話しかけた時と全く同じで…
「国は真実を隠している、その為にここに自分たちがいるのが不都合なのだろう」
と、言った。
さて、ルース殿はどう彼らを論破するつもりだ?
…と思って見ていると、彼はこう言った。
「…確かに、国家機密というものは存在していますからね」
なんと、ルース殿は彼らの言葉に乗っかったのだ。
私達は驚いた。
普通王族が「国は何かを隠している」と言うのを聞けば、その誤解を解くことに腐心するものだろう。
だが彼はそうしなかった。
小説の内容に合わせて話を始めたのだ…
「この大穴が出来た本当の理由は分かりません。
未だ調査中で確たる事は言えない、というのが実際のところなんです」
「そうなんですか…?」
「ええ、私も気になりましてね、いつかこの災禍の大穴に挑みたいと思っているんです」
「なんと!?」
「ええ、冒険者登録も済んでいますしね」
彼の言葉に、観光客たちは前のめりになる。
「まさか、その為の下見に来られたのですか?」
「ええ、このダンジョンに潜るには、あそこの監視塔のエレベーターを使う許可が下りるだけの実力も必要ですし…
それに、この周辺はいつゴブリンが現れるか分からない場所ですから、万全に準備をしなければ」
「えっ、それも小説通りなのですか!?」
なんと観光客たちは、この周辺がゴブリン出没多発地帯である事を知らなかったらしい。
小説には「穴」の近くには良くゴブリンの姿が見られる事がしっかりと書かれているというのに、だ。
都合の良い所だけを信じ、安全だと過信する…
良くある事だが、ここでも同じだったようだ。
観光客たちはルース殿に尋ねた。
「ルース様は、この穴が開いた理由をどうお考えになりますか?」
ルース殿は深く頷くと、彼らに語った。
「ええ…そうですね、地震でも魔法でもない、という可能性もあるかと…あれだけ大きなサンドワームを二匹も見てしまいますとね。
ああいや、ですがまだ中に入った事がありませんので、それまで憶測はやめておきます。
いつか冒険者として災禍の大穴に挑み、戻ってきた時に…お話し出来たら」
そうして、さらに彼は観光客たちに話した。
冒険者になったのは、いずれこの地位を辞した時にも国の間違いを正せるからだ…と。
冒険者ギルドは国に対抗できる組織なのだと。
そして、ため息をついてからこう言った。
「このダンジョンの事は、国より冒険者のほうが詳しいのかもしれません。
中の様子を知り得るのは、ここへ潜って帰って来られた冒険者の方々だけですから…
作者の方も実際、多くの冒険者に取材をされたということですし」
「あっ…そうでしたね!」
「確かに、そうあとがきに書いてありました!」
……観光客たちは、すっかりルース殿の話にのめり込んでいた。
「「地底の皇」は本当に良く取材を重ねられて書かれています。
あの小説の中には、いくつも真実が織り込まれている…だから説得力がすごいんだと思います」
「そうですよね!すごくリアルで…」
「まさかルース様が「地底の皇」の読者だったとは!」
「小説などただの作り話だ、と否定されているものだとばかり…」
「それは一部の官能小説の話ですよ」
「あっ…あー…」
観光客たちは彼の言葉に苦笑いを返す。
多分あの本の事だろう…
その科白で、一瞬話が「地底の皇」から逸れる。
彼はその隙をついて、観光客へ説得を始める。
「まあ、何にせよ、ここよりは監視塔周辺のほうが野宿には良いと思いますよ」
この大穴周辺はどこもゴブリンの危険がある場所であること。
そのゴブリンを退治するためにそこの監視塔に兵士が常駐している事。
その監視塔にはこの穴の底へ出入りする為の装置がある事。
だから、もし穴から帰ってきた冒険者に話を聞くとしたら、監視塔周辺に待ち伏せするのが一番だという事。
「野宿中の安全の為にも、穴の中の様子を聞くチャンスを覗う為にも、監視塔の近くが有利です。
穴を観察するにしても、あの周辺が1番安全ではありますし…」
「ふむ…ですが、我々は…」
「そうですね、もし周りを探索したいなら、護衛を付けた方が…そうだ!」
そうして、冒険者ギルドに護衛の依頼を常設しておきましょうか、と提案する。
「集合場所は住所がはっきりしている場所でないと受けてもらえないので、そこは監視塔になりますが、皆さんのガイドを引き受けてもらえる様にしておきましょう」
「えっ、そんな…いいんですか!?」
「もちろん!
同じ小説のファン同士、遠慮はいりませんよ!」
観光客たちはこそこそと相談を始める。
これが上手く行けば…と、私たちは馬車の中から彼らの動向を見守る。
そう、もう一つの「隣国からの苦情」に対応する対策はこれだ。
冒険者に探索ガイドを任せれば、見物客の見守りにさほど人数を割かなくて済む。
そうして兵士を減らせれば、隣国を刺激せずに済む。
するとどうだろう。
彼らはルース殿の提案に賛成し、野宿の場所を監視塔周辺に移す事をも了承した。
しかも彼は、この話を観光客同士の繋がりで広めていくように頼んだ。
兵士たちがその観光客たちを荷馬車に乗せ、他へ野宿している仲間の場所へ案内させる。
彼らが仲間に話している声が聞こえる。
「…そういうわけだから、監視塔の側のほうが何かと良いらしい」
「なるほど、そういう事か…」
「だったらその方がいいな!」
彼らは自発的に荷馬車へ乗り込んで行く……
「……何ということだ」
強引に事を進めるつもりなのだと思っていた自分が急に恥ずかしくなる。
……素晴らしい人心掌握術だ。
彼は政治家に必要な素質を十二分に持っている。
私は伴侶と囁きあった。
「この結婚は、アルファードが色恋に溺れてやらかした事では無かったのだな…本当に」
「ああ、カルロス殿下の話は正しかった。
彼になら国王の隣を任せられる…間違いなく」
孫の伴侶の力も見極められた。
後は監視塔の側にまとまって野宿できる場所を整備すれば、取り敢えずの対策は完了だ。
「早速部下に命じて広場を…」
すると、これまで我々をじっと見ていたアルファードが笑いながら言った。
「多分、それもルースに言えば作ってしまいますよ?
ものの30分程度で」
「何!?」
…監視塔への戻りの馬車で、ルース殿にそれとなく話をしてみる。
すると彼は当然の様に言った。
「ええ、ご許可が頂けるなら、快適に野宿できる場所とスライム牧場は作ろうと思っていましたから…」
「そ…そう、であるか」
あまりにも驚き過ぎて、口調がおかしくなってしまった私を伴侶が笑う。
そんな私達を見て、アルファードは言った。
「どうですか、お祖父様?
私が恋い焦がれた末に得た伴侶は」
「…ああ、素晴らしい方だ」
それ以外、何といえば良いのか…
言葉は他に無かった。
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