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新婚旅行
アナガリス領の端っこにて ※
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馬車に揺られて15日。
ようやくアナガリス領最南端の村へ到着した。
途中色んな場所に寄って視察をした。
大学の教授や研究者さんと懇親会をしたり、
神殿に寄ってお菓子作りを指導したり、
産院にハーブティーを置かせてもらったり、
領主邸で特産品や観光開発の会議をしたり。
「…夜会って無いんですかね?」
「会議では特産品や郷土料理も振る舞われるし、酒も試飲するし、大小様々な問題が語られる。
あれは下らん噂やご機嫌伺いを省いて進化した夜会と言えるんじゃないか?
三代一粒種続きの家も養子に家を継がせられるとなったら冷静になったんだろう、もはや嘘をついてまで王家やユーフォルビアを貶める者もない。
大体、ユーフォルビアでないと子どもが産めないわけでもあるまいし」
「確かに、冷静になって考えれば別に俺に産ませる必要は無いですよね」
みんな正気じゃなかったんだなあ…。
怖い怖い。
「闇魔法の仕業、というだけでは説明がつかん事も多い。随分前から周到に用意していたようだしな」
確かに、闇魔法を使わなくてもマインドコントロールは出来る。
前世でもそういう殺人やカルト教団のテロなんてものもあったし…
むしろ闇魔法のほうが解く方法がある分ましかも。
「まあその話は王都に帰ってからでも良かろう。
ここから5日間は視察も一休みだ。
気楽に旅行を楽しめるな」
「そうですね!」
本日のお宿はこの村の村長さんの家。
部屋数の都合で、本日は4人で一部屋だ。
この村にはどんな家庭料理があるんだろう?
レシピ教えて貰えると良いんだけどな。
「あっ、そういえば…
アナガリス領の向こうはクレピスですよね?」
「そうだな、ジョンの出身国だ」
「やっぱりそうですよね!ついでにジョンさんの故郷の料理を教われたら良いのになあ…」
ジョンさん、しばらく帰れてないだろうし。
だからクレピスのお土産は買えないけど、故郷の味は何とか持って帰れないかな…なんて。
あと、単純に食べてみたいしね!
そんな俺の言葉に、殿下は少し考えてから言った。
「ふむ…そうだな、クレピスは銅の産出国だ。
国内の要所に通信用タイプライターを設置することになるのであれば、導線に使う銅の取引が増えることも考えられるし…。
アナガリス家を通じてあちらと友好を深められないか、聞いてみても良いだろう」
そういうわけで、急遽ウィン兄・ディー兄には先に実家へ行って貰う事になった…のは、良いんだけど。
「ふふ…これで2人きりだな?」
「えっ」
完全に他人の家ですぞ!?
無理に決まってるでしょ!!
***
「んっ…ふ、アル、だめってば…」
「駄目ではない」
夕飯を食べてお風呂を頂いても隣の部屋に人が帰って来る様子は無い。
無いけど、ここは人の家で…。
「シーツも持ってきた物に替えた。
扉は開かないように鍵をかけた。
何の問題も無い」
「だ、あっ…ん、も…んっ」
だけど、触られるとその気になっちゃうんだよね…
10代の性欲って恐ろしい。
「んぅ…あ、乳首ぃ、いいっ…んふ…」
指先でつままれると、脊髄がぞくぞくする。
いいように指先で弄ばれて喘いでいる間に、アルの唇が首筋からおへそまでをゆっくりとなぞる。
「んっ…あ、おへそ…や」
「嫌か?」
「だって…んっ、なんか、へん…っ」
子どもがでてくるところだからか、むずむずするようなキモチ良さが広がる。
「ひっ…ん、やだ、おへそのした、やぁ」
「ココ?」
「んっ、あ、だめ…っ、んふ…」
肝心な場所に触れられなくて、それでもきもちよくて、恥ずかしくて顔を隠す。
「きもちい…から、も、やめ…」
「やめない」
「んっ…は、あ…ん、んふぅ…っ」
乳首を弄っていた手がそこから離れて、下へと滑りおりる。
腰回りを優しく撫でる左手、右手は…もっと、下へと進んで、おしりに到達する。
「ルース…脚を、開いて?」
「んっ…う、む、、む、り…」
「…ふ…仕方ないやつだな」
右手が腿の内側にまわって来て、脚を持ち上げる。
腿の裏側をアルの手が刺激する。
「あっ…」
「こっちの脚も、俺の肩にかけて…」
「ん…うんっ…」
なんとかかんとか、右足を持ち上げると、アルの指が穴の中へぷちゅっと差し込まれる。
馬車の中でもしてたから、2本の指でもすんなり受け入れられる…
いいことかどうかはわからないけど。
「ここ、少し腫れてるな…」
「っん!う、さわりすぎ、っからっ、あっ」
「優しく撫でた方が良い?」
「うー…、う、んんっ、ふぅ、いい」
ゆるゆると前立腺を撫でられる。
きもちい…はげしくされるより、すき。
「ゆっくり…して、はげし、の…わから、なくなる、から、やだ…」
「何故?」
「んっ…だ、って、もったいない…でしょ」
「ふふ…そうか」
おれ、ぬれやすいタイプみたいで、オイルみたいなの、なくても…いいみたい。
恥ずかしいけど…いつでも、どこででも…できるの、おとく…かも、とか…ちょっとおもったりして。
「…挿れても?」
「ん…い、いよ」
おれのことばにかぶせるように、ぐぷっ…っていう音が、聞こえる。
ぬぷぬぷってはいってくる…
ゆっくり、ゆっくり…
「ゆっくり突こうな?」
「ん…でも、アル、イけなかったら…」
「その時は…こっちで」
アルがおれの口を指でなぞる。
おれはわかった…とうなずく。
「ふ……心配ない。
お前のナカはいつでも…最高だ」
「んっ…う、あっ…ん」
ゆっくりとおれの中でアルが動く。
何度もイかされるより、同じだけイきたい…
きもちい…の、はげしくないのが、いい。
わけわからなくなるの…こわい。
えっちは、あまいほうがすき。
ぜんぶおぼえていたいから……。
ようやくアナガリス領最南端の村へ到着した。
途中色んな場所に寄って視察をした。
大学の教授や研究者さんと懇親会をしたり、
神殿に寄ってお菓子作りを指導したり、
産院にハーブティーを置かせてもらったり、
領主邸で特産品や観光開発の会議をしたり。
「…夜会って無いんですかね?」
「会議では特産品や郷土料理も振る舞われるし、酒も試飲するし、大小様々な問題が語られる。
あれは下らん噂やご機嫌伺いを省いて進化した夜会と言えるんじゃないか?
三代一粒種続きの家も養子に家を継がせられるとなったら冷静になったんだろう、もはや嘘をついてまで王家やユーフォルビアを貶める者もない。
大体、ユーフォルビアでないと子どもが産めないわけでもあるまいし」
「確かに、冷静になって考えれば別に俺に産ませる必要は無いですよね」
みんな正気じゃなかったんだなあ…。
怖い怖い。
「闇魔法の仕業、というだけでは説明がつかん事も多い。随分前から周到に用意していたようだしな」
確かに、闇魔法を使わなくてもマインドコントロールは出来る。
前世でもそういう殺人やカルト教団のテロなんてものもあったし…
むしろ闇魔法のほうが解く方法がある分ましかも。
「まあその話は王都に帰ってからでも良かろう。
ここから5日間は視察も一休みだ。
気楽に旅行を楽しめるな」
「そうですね!」
本日のお宿はこの村の村長さんの家。
部屋数の都合で、本日は4人で一部屋だ。
この村にはどんな家庭料理があるんだろう?
レシピ教えて貰えると良いんだけどな。
「あっ、そういえば…
アナガリス領の向こうはクレピスですよね?」
「そうだな、ジョンの出身国だ」
「やっぱりそうですよね!ついでにジョンさんの故郷の料理を教われたら良いのになあ…」
ジョンさん、しばらく帰れてないだろうし。
だからクレピスのお土産は買えないけど、故郷の味は何とか持って帰れないかな…なんて。
あと、単純に食べてみたいしね!
そんな俺の言葉に、殿下は少し考えてから言った。
「ふむ…そうだな、クレピスは銅の産出国だ。
国内の要所に通信用タイプライターを設置することになるのであれば、導線に使う銅の取引が増えることも考えられるし…。
アナガリス家を通じてあちらと友好を深められないか、聞いてみても良いだろう」
そういうわけで、急遽ウィン兄・ディー兄には先に実家へ行って貰う事になった…のは、良いんだけど。
「ふふ…これで2人きりだな?」
「えっ」
完全に他人の家ですぞ!?
無理に決まってるでしょ!!
***
「んっ…ふ、アル、だめってば…」
「駄目ではない」
夕飯を食べてお風呂を頂いても隣の部屋に人が帰って来る様子は無い。
無いけど、ここは人の家で…。
「シーツも持ってきた物に替えた。
扉は開かないように鍵をかけた。
何の問題も無い」
「だ、あっ…ん、も…んっ」
だけど、触られるとその気になっちゃうんだよね…
10代の性欲って恐ろしい。
「んぅ…あ、乳首ぃ、いいっ…んふ…」
指先でつままれると、脊髄がぞくぞくする。
いいように指先で弄ばれて喘いでいる間に、アルの唇が首筋からおへそまでをゆっくりとなぞる。
「んっ…あ、おへそ…や」
「嫌か?」
「だって…んっ、なんか、へん…っ」
子どもがでてくるところだからか、むずむずするようなキモチ良さが広がる。
「ひっ…ん、やだ、おへそのした、やぁ」
「ココ?」
「んっ、あ、だめ…っ、んふ…」
肝心な場所に触れられなくて、それでもきもちよくて、恥ずかしくて顔を隠す。
「きもちい…から、も、やめ…」
「やめない」
「んっ…は、あ…ん、んふぅ…っ」
乳首を弄っていた手がそこから離れて、下へと滑りおりる。
腰回りを優しく撫でる左手、右手は…もっと、下へと進んで、おしりに到達する。
「ルース…脚を、開いて?」
「んっ…う、む、、む、り…」
「…ふ…仕方ないやつだな」
右手が腿の内側にまわって来て、脚を持ち上げる。
腿の裏側をアルの手が刺激する。
「あっ…」
「こっちの脚も、俺の肩にかけて…」
「ん…うんっ…」
なんとかかんとか、右足を持ち上げると、アルの指が穴の中へぷちゅっと差し込まれる。
馬車の中でもしてたから、2本の指でもすんなり受け入れられる…
いいことかどうかはわからないけど。
「ここ、少し腫れてるな…」
「っん!う、さわりすぎ、っからっ、あっ」
「優しく撫でた方が良い?」
「うー…、う、んんっ、ふぅ、いい」
ゆるゆると前立腺を撫でられる。
きもちい…はげしくされるより、すき。
「ゆっくり…して、はげし、の…わから、なくなる、から、やだ…」
「何故?」
「んっ…だ、って、もったいない…でしょ」
「ふふ…そうか」
おれ、ぬれやすいタイプみたいで、オイルみたいなの、なくても…いいみたい。
恥ずかしいけど…いつでも、どこででも…できるの、おとく…かも、とか…ちょっとおもったりして。
「…挿れても?」
「ん…い、いよ」
おれのことばにかぶせるように、ぐぷっ…っていう音が、聞こえる。
ぬぷぬぷってはいってくる…
ゆっくり、ゆっくり…
「ゆっくり突こうな?」
「ん…でも、アル、イけなかったら…」
「その時は…こっちで」
アルがおれの口を指でなぞる。
おれはわかった…とうなずく。
「ふ……心配ない。
お前のナカはいつでも…最高だ」
「んっ…う、あっ…ん」
ゆっくりとおれの中でアルが動く。
何度もイかされるより、同じだけイきたい…
きもちい…の、はげしくないのが、いい。
わけわからなくなるの…こわい。
えっちは、あまいほうがすき。
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