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学園5年目

流される運命の人 ~ゴード先輩視点~ ※

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「…はあ」

人生で最も寝起きの悪い朝を迎え、だるい体を起こす。
何とか座る姿勢になると、またため息が出る。

「…はー…」


とにかく俺は水属性に弱い。
火属性だからかもしれないが、毎度水魔法で流されてしまう…
そして、今度はもっとエグい激流に流されそうになっている。

学園祭の、魔法術大会。

カートの水魔法にやられて、悔しくて泣いた。
場内で泣くのは憚られたので、外に出て泣いた。
ケンタウレア師とトルセンさんが慰めてくれて…

すると、ジョンさんと知らない美形がやってきて、その美形は王子様で、俺にプロポーズをしてきた。
一目惚れだって言われたけど、正直この人の事は良く知らない…エル王子のお兄さんだということしか。

そこからは怒涛だった。
気が付いたらいつの間にか王宮で、妙にヒラヒラした服を着て、後宮に居た。
場所が後宮なのは、生活に必要な施設が部屋の中に揃っているから…らしい。
確かに風呂もトイレも簡易キッチンもある。
ベッドもふかふかで住み心地は悪くな…

じゃ、な・く・て!!!

どうにかしないと、カメリアの第一王子と盛大な結婚式を挙げることになってしまう。
第一王子だぞ。
もちろん継承権だって第一位だ。
将来最も王になる可能性の高い人物だぞ。
その人と盛大な結婚式を挙げるということは…正室になるってことだ。

そんなの無理だろ!!

ああ、何とか側室の末席にならないだろうか。
だって正室って言ったら、ルースぐらい勉強とか研究とか出来ないといけないんだろ。
やたらめったら知識を詰め込んで、しかも必要な時に取り出せて、みんなの役に立てる…

そんなの無理に決まってる!!

「はあ…」

出来れば逃げたい。
でも逃げられない。

なぜなら、今も…

「おはよう、ゴード」

隣でその王子様が寝ているからだ。

ちゅっ。

そして事もあろうにおはようのキスをしてくるから…
「ん、ふ…んむ…」ちゅく…はむ、じゅぅ…
しかもそれが朝から…
「んっ…ん、んふっ…っ」くちゅ、くちゅ…
濃くて重い…、痺れる、ような…
「ぷふぁっ、あ…」

自慢じゃないが、俺にはそういう経験が殆どない。
閨教育は一応…受けたが、座学だけだったし。
なのにこの王子様は経験豊富で…

俺は体に力が入らなくなって、ぽふり、とまたベッドに倒れ込む。

「ふふ、可愛らしい方だ」
「か、かわいぃ…?」
「朝食までまだ間があるだろう?
 先にあなたを食べたいな…昨日の夜みたいに」
「たっ…たべ、だめ、ぅ…っ」

王子が胸の、その、それを触って来る。
昨日も散々つねったり引掻いたり、そのうえ、く、口で!噛んだり吸ったり、な、舐めたり!

「昨日少し苛め過ぎたかな?まだ少し赤い」
「あっ…やめ、あ、あっ、さわらな、」

そ、そんなとこ、こんなになるって、習ったような習ってないような、あ!

「触ってはいけないかい?ではこうしよう」
「ひゃああ!ひゃ、やあ…っ…!」

王子の舌が、ちろちろするのが、見えて、すごく恥ずかしくて、見ていられない。
どうしよう、こんな、ふしだらな…
婚前どころか婚約前に、こんな、あ!
まえ、さわらな、で、い、あ、あふ、

「感じておくれ、ゴード…もっともっと」
「は、ふぁ!?あ、やらっ!はひっ…い!」

尻の中に指が、あ!!っ、そこっ、は!?

「昨晩したばかりだからまだ柔らかいな。
 最初から2本入った…ねえ、ここ、覚えた?
 ここ、きもちいい、ね?ゴード」
「あ!あぁ!?あ!」

き、きのう、きのうのっ、あそこっ!?
は、はふ、はふ、くぅ、ひ、ひっ!

「びくびくしてる、きもちいいんだね?」
「あ、あぅ、はぅ、」
「…きもちいいんだね?」

ゆ、び、はやい、しびれる、あ、あ…
いぁ!?

「ちゃんと言うんだゴード。
 乳首を舐られながら、ちんぽしごかれて、お尻の穴を指でほじくられて、きもちいいね?」
「は、はぃ、いい、れす、きもちい、あ!!」

きもちい、れす、らからぁ、も、やめ、おちんちん、ぎゅって、しないでぇ…

「いい子だ…もう一本、指を増やそうね?
 昨日は痛かったんだろう?」
「あ、あ、いいいい!!」

***


「おはようゴード」ちゅっ。

あれ、さっきこんな感じの事、あった…

「もうお昼だよ、お寝坊さん」ちゅっ。

あ、あれ…

「ふふ、もう一回、したくなってきた」
「ぁぇぇぅ、ぅ、ぅ~…」
「ああ、声が枯れたんだな?随分乱れていたから」
「ぁぅ!?」
「最後はゴードから腰を振ってくれたし、な?」
「…ぃ、ぃ!!」
「今度は声を出しすぎないように、キスを続けながらするか」
「ぁぇ!?ぁぁ!!」
「ふふ、冗談だよ」

じょ、じょうだん…なのか?

「本気が、良かったか?」
「ぃ、いらない!!」
「まあそう言わないで…ね?」

あ、う、うそ…

だれか、たすけて……。

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