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学園5年目

波乱の学園祭 1

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さて、今年もやってきた学園祭!
目玉イベントはこちら!

★アカデミックの祭典!学術交流会
★叡智の対戦!魔法学会(実演付)
★大迫力!武術大会
★予測不能!魔法術大会
★心躍る!音楽科定期演奏会(ゲスト有)
★有難さ爆発!神殿バザー


…自室に貼ったポスターの前で殿下と話す。

「…学術交流会は1日目ですよね」
「そうだな」
「来年は音楽科の定期演奏会を武術大会の前にできませんかね?
 闘技場の壁を修復するのが大変で…」
「神殿関係者が来て祈りの結界を張るのが1日目だからな。
 結界が解けないうちに武術も魔法術も終わらせねばならんだろう?」
「あ~~そっか…それは仕方ないですね」

先日から学園都市の色んな場所にポスターを張らせてもらって、親衛隊の皆様には通達を出して…。

「屋台の抽選は終わったし配置も万端だ」
「学園都市のホテルも満杯だそうです」
「各国の大使も来るようだしな」

先にアポ取ってくれると本当に有難い。
こっちも対処のしようがあるもん。
バイオレット父子を呼んでおくとかさ。

「しかしここまで大きな行事になるとはな…」
「日程も当初の4倍ですしね」
「まあ、大会や演奏会のチケットで予算の半分以上は賄えるようになったからな…
 それほど予算的には変わらん…と言いたいところだが」
「パーティー代がかさみますね」
「大使が来るのに茶菓子しか無いのも問題だろう」

ああ、それこそ観光PRがてら各地の特産品で作った料理を出せれば…
いくらか旨味も提供できるなら、向こうからお金も食材も持って来てくれるかもしれない。
ああでも場所が狭すぎるか…。

「学術交流会のほうだけは、王都に移動させますかね?」
「あれはお前に付いて来そうだからな…再来年からはそうしたほうが良かろうな。
 …では行くか」
「はい」

部屋の扉を開けると、側近ズがすでに待機していた。
5人でテクテク講堂に向かう。

「大会宣言後はすぐに食堂へ移動…か」
「大使との挨拶が終わったら、殿下は闘技場でしたね」
「そうだな、お前はどうする?」
「そのまま学術交流会に参加します、ヒデル兄さんも来るそうなので」

今年の開会宣言は殿下だ。
折角だから見に行ってこい…と、学術交流会の受付は去年通りに古代魔法チームがやってくれている。

講堂に着いた。
他の生徒会役員はすでに揃っているようだ。
今、学園の生徒たちが集まっている場所は、明日から神殿バザーの会場になる。
なので会場設営のため、講堂の外では神官長を筆頭に応援の神殿関係者が待機してい…
「おう!ルース殿」
「……っ!?」
ちょっと、何で?
「彼氏と話ついたか?どや、今晩メシでも」
「な、な、な」

何で大神官長がおるんやーーーー!!
アポなしVIPやめーや!

「アンジャベル卿も今晩着くねんて」
「何やと!?」
「ダンジョン前で冒険者メシパーティーやて、面白そうやろ」
「何でそういうことをするかな!?」

フィーデ君!!
ちゃんと届け出てた!?
ねえ!!!
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