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学園5年目
デューイ君ちの白い粉 3
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「というわけで、まあ簡単に言うと罰のように見せかけた保護って事なんだ」
「そうだったんですか…」
「これであちらの派閥を抜けられなくても、すでに監視がついているとなれば動けませんと言い訳も立つしな」
この謎の綱渡りを簡単に言うと、ハイペリカム侯爵の自作自演。
巻き込まれるこっちの身にもなってもらいたい。
「王宮の規則をうまく突いた作戦ではあるがな」
「怪文書で警告もしてくれてたしね」
しかも新聞を切って貼って作るタイプの…
本当に作って送って来る人初めて見たよ。
典型的すぎて見た人全員苦笑いだったよ。
「それに、魔フルートの件もあるでしょ?
デューイ君を警護するのにもいいかなって…。
親衛隊は演奏会にしか付いて行けないからさ、プライベートの守りが不安だったんだよね」
ダンピエラ男爵から勧められて、MDMの5人にはマネージャーを付けたんだけど、デューイ君はまだ未成年だし貴族だし、お家は公爵派だしで何も出来てないから…。
ただ、2人はそうはいかないらしい。
「そんな、そこまでお世話になるわけには」
「デューイの事は俺が必ず守る!
だから、側室になんてしてもらわなくてもいい。
ルースに…だけじゃなくて殿下にも、これ以上迷惑かけるわけにいかない」
う~~~ん。
そんなこと言ってる場合じゃないんだけどな…
「世話になるならないじゃなくて、国防とハイペリカム家の存続の話なんだけど」
「それは、そうかもしれませんけど、でも、お世話になりっぱなしじゃ…」
「だから、世話になるならないのレベルの話じゃないんだってば」
「それでもだ。これ以上守って貰わなくていい、俺たちだって自分の身くらい自分で守れる」
「だからね、カイトく「は、愚か者め」
急に殿下が割って入る。
「俺はルース以外の者を抱く気は無い。
ルースを他の者に抱かせる気も無い。
それでも側室の枠が空いている限り、ルースの腹も俺の子種も狙われ続けるだろう。
しかし、お前たちのように将来を誓い合う者同士を同時に側室に入れて枠を埋めれば、その点でも安心できる」
とんでもない言い分で2人を説得する。
お前が好きだから、ではなくて、俺の役に立て、っていうとこがすごく殿下っぽい。
「えっと…つまり、僕たちが側室になることが、ルースさんと殿下の為にもなるってことですか?」
「そうだ」
「…なるほど、そういう事なら…」
win-winの関係ならと、2人は側室になる事を前向きに考え始めた…
めんどくせーなあ。
どっと疲れた俺に代わって、側近ズが追加の説明をしてくれる。
「側室を辞めたかったら3年間は子ども作っちゃ駄目なんだけど、デューイが今15歳だろ?
今側室に入っておけば、18歳までちょうど3年だから、カイトとそういうこと出来る歳になるまでにお勤め終了ってことも可能だしな」
「後はカイトが浮気してどこかの誰かに抱かれたりしなきゃ良いだけだ」
「なっ、そんなことするわけねーだろ!!
俺はデューイ一筋だ!!
抱くも抱かれるもデューイだけだ!!」
あれ?どっちがどっちかってまだ決めてないの?
ああ…そっか、どっちも子ども産んで愛を証明するパターンもあるんだっけ。
そのやりとりを聞いていた殿下が言った。
「どうでも良い、その相手がルースでなければな。
後宮ではどのように過ごそうと自由だ。
ただ、ルースに手を出そうとした時点で吊るす、または燃やす。
これだけ覚えておけ」
「はっ、はい!」
「絶対に致しません!」
また物騒な事言って…
冗談か本気か区別がつかないんだってば。
しかし、殿下ったら全く恋愛関係を作らないで8人も側室を確保するなんて…。
こんな攻略、ありなん?
「そうだったんですか…」
「これであちらの派閥を抜けられなくても、すでに監視がついているとなれば動けませんと言い訳も立つしな」
この謎の綱渡りを簡単に言うと、ハイペリカム侯爵の自作自演。
巻き込まれるこっちの身にもなってもらいたい。
「王宮の規則をうまく突いた作戦ではあるがな」
「怪文書で警告もしてくれてたしね」
しかも新聞を切って貼って作るタイプの…
本当に作って送って来る人初めて見たよ。
典型的すぎて見た人全員苦笑いだったよ。
「それに、魔フルートの件もあるでしょ?
デューイ君を警護するのにもいいかなって…。
親衛隊は演奏会にしか付いて行けないからさ、プライベートの守りが不安だったんだよね」
ダンピエラ男爵から勧められて、MDMの5人にはマネージャーを付けたんだけど、デューイ君はまだ未成年だし貴族だし、お家は公爵派だしで何も出来てないから…。
ただ、2人はそうはいかないらしい。
「そんな、そこまでお世話になるわけには」
「デューイの事は俺が必ず守る!
だから、側室になんてしてもらわなくてもいい。
ルースに…だけじゃなくて殿下にも、これ以上迷惑かけるわけにいかない」
う~~~ん。
そんなこと言ってる場合じゃないんだけどな…
「世話になるならないじゃなくて、国防とハイペリカム家の存続の話なんだけど」
「それは、そうかもしれませんけど、でも、お世話になりっぱなしじゃ…」
「だから、世話になるならないのレベルの話じゃないんだってば」
「それでもだ。これ以上守って貰わなくていい、俺たちだって自分の身くらい自分で守れる」
「だからね、カイトく「は、愚か者め」
急に殿下が割って入る。
「俺はルース以外の者を抱く気は無い。
ルースを他の者に抱かせる気も無い。
それでも側室の枠が空いている限り、ルースの腹も俺の子種も狙われ続けるだろう。
しかし、お前たちのように将来を誓い合う者同士を同時に側室に入れて枠を埋めれば、その点でも安心できる」
とんでもない言い分で2人を説得する。
お前が好きだから、ではなくて、俺の役に立て、っていうとこがすごく殿下っぽい。
「えっと…つまり、僕たちが側室になることが、ルースさんと殿下の為にもなるってことですか?」
「そうだ」
「…なるほど、そういう事なら…」
win-winの関係ならと、2人は側室になる事を前向きに考え始めた…
めんどくせーなあ。
どっと疲れた俺に代わって、側近ズが追加の説明をしてくれる。
「側室を辞めたかったら3年間は子ども作っちゃ駄目なんだけど、デューイが今15歳だろ?
今側室に入っておけば、18歳までちょうど3年だから、カイトとそういうこと出来る歳になるまでにお勤め終了ってことも可能だしな」
「後はカイトが浮気してどこかの誰かに抱かれたりしなきゃ良いだけだ」
「なっ、そんなことするわけねーだろ!!
俺はデューイ一筋だ!!
抱くも抱かれるもデューイだけだ!!」
あれ?どっちがどっちかってまだ決めてないの?
ああ…そっか、どっちも子ども産んで愛を証明するパターンもあるんだっけ。
そのやりとりを聞いていた殿下が言った。
「どうでも良い、その相手がルースでなければな。
後宮ではどのように過ごそうと自由だ。
ただ、ルースに手を出そうとした時点で吊るす、または燃やす。
これだけ覚えておけ」
「はっ、はい!」
「絶対に致しません!」
また物騒な事言って…
冗談か本気か区別がつかないんだってば。
しかし、殿下ったら全く恋愛関係を作らないで8人も側室を確保するなんて…。
こんな攻略、ありなん?
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