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学園3年目
婚約までのカウントダウン 4
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ここにきて、分かったことがある。
トレッドさんは魔道具専門店の店員さんでは無いということだ。
「騙してて悪かった、仕事だったんだ」
「はあ…」
本当の仕事は新聞記者…というかジャーナリストってやつかな。
潜入調査するタイプの記者さんらしい。
まあ別にトレッドさんが何者だろうが、今更何が変わるわけでもないんだけど…
「それで、新聞に俺を下げる記事が無かったんですか?」
「あ~、まあ、そうだな。
お前が婚約者になることは分かってたし…次期正室様のことを捏造してまで悪く書いてちゃ都合悪いだろ?
大体新聞は真実を伝えるのが仕事だしな」
「雑誌はあんなに適当なのに?」
「雑誌は売るのが仕事だからな」
ハンバーグを食べ終わって、談話の作成を再開。
骨子はもう出来てるんだけど、表現が難しい…
「誠に遺憾」と「遺憾の意を表する」って何が違うんかわからへんねん!!
あと、どっからこの借金とか負債とか出てくんねん!
金は無いけど借金もないっちゅーねん!
領地経営が怠慢…っていうのは、まあ領地に住んでないから言われても仕方ないけども。
父さんたちも旅行中だし。
「問題は「俺と寝たことがある」っていう人たちの証言ですよねえ」
「無駄にリアルだからな…エロ小説も真っ青の。
あとジュリとミゼ…だっけ?あいつらも相当巻き散らかしてるからな」
「洗脳されていたとはいえ、困ったものだ」
ていうか一応この国の法律で18歳未満の子どもとそういうことしちゃ駄目って決まってんだけど…いいのかなあ。
このままだとこの人たち、
「した」と言い張れば未成年淫行で逮捕だし、
「してない」と言えば侮辱罪で逮捕だし、
どっちにしても牢屋行き確定なんだけど…
…ま、いっか。知らん知らん。
「問題は「ユーフォルビアの性技」の部分だな」
「実際新年会で広めちゃいましたからね…。
まあ、その部分は「衛生の為に性産業の改革をした」で押すしか…あっ!」
「どうした」
「あの”チェリーが大好物”を連載している雑誌に、一本記事をねじ込みましょう。直近の締切分でいいから」
「おいおい、本気か!?」
「本気ですよ!あの雑誌読んでみたんですけど、記事の部分はちゃんとしてるんですよね…。
新年会で広めた新サービスの事もしっかり調べて記事にしてますし、うちの執事と庭師にも取材を申し込んできたらしいですし」
「ほう、真面目な風俗雑誌もあったものだな」
「あの小説には一言物申したいですけどね!」
主語は!主語はどこに行ってん!!
無駄にオシャレなことすんじゃねーよ!
「ふむ、では雑誌の責任者とこの小説を書いている者と記事を書く者を連行するか」
「えっ、そんな大げさな!?」
「何、話し合いをするだけだ」
殿下はパンパン、と手を叩いた。
すると砦の窓から人が急に湧いて出た。
「ふわっ!?」
「聞いていたな?頼むぞ」
「御意」
湧いて出たと思ったら今度は消えた。
「あれが、影…の人ですか?」
「ああ、俺についている影だ」
へ~そうかあ、殿下の…
「って、俺の影はどこにいるの!?」
「さあな」
「さあな…って…」
味方なの分かってるけどコワイのよ!!
どこで何してんの!?
夜食食べる!?
トレッドさんは魔道具専門店の店員さんでは無いということだ。
「騙してて悪かった、仕事だったんだ」
「はあ…」
本当の仕事は新聞記者…というかジャーナリストってやつかな。
潜入調査するタイプの記者さんらしい。
まあ別にトレッドさんが何者だろうが、今更何が変わるわけでもないんだけど…
「それで、新聞に俺を下げる記事が無かったんですか?」
「あ~、まあ、そうだな。
お前が婚約者になることは分かってたし…次期正室様のことを捏造してまで悪く書いてちゃ都合悪いだろ?
大体新聞は真実を伝えるのが仕事だしな」
「雑誌はあんなに適当なのに?」
「雑誌は売るのが仕事だからな」
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「誠に遺憾」と「遺憾の意を表する」って何が違うんかわからへんねん!!
あと、どっからこの借金とか負債とか出てくんねん!
金は無いけど借金もないっちゅーねん!
領地経営が怠慢…っていうのは、まあ領地に住んでないから言われても仕方ないけども。
父さんたちも旅行中だし。
「問題は「俺と寝たことがある」っていう人たちの証言ですよねえ」
「無駄にリアルだからな…エロ小説も真っ青の。
あとジュリとミゼ…だっけ?あいつらも相当巻き散らかしてるからな」
「洗脳されていたとはいえ、困ったものだ」
ていうか一応この国の法律で18歳未満の子どもとそういうことしちゃ駄目って決まってんだけど…いいのかなあ。
このままだとこの人たち、
「した」と言い張れば未成年淫行で逮捕だし、
「してない」と言えば侮辱罪で逮捕だし、
どっちにしても牢屋行き確定なんだけど…
…ま、いっか。知らん知らん。
「問題は「ユーフォルビアの性技」の部分だな」
「実際新年会で広めちゃいましたからね…。
まあ、その部分は「衛生の為に性産業の改革をした」で押すしか…あっ!」
「どうした」
「あの”チェリーが大好物”を連載している雑誌に、一本記事をねじ込みましょう。直近の締切分でいいから」
「おいおい、本気か!?」
「本気ですよ!あの雑誌読んでみたんですけど、記事の部分はちゃんとしてるんですよね…。
新年会で広めた新サービスの事もしっかり調べて記事にしてますし、うちの執事と庭師にも取材を申し込んできたらしいですし」
「ほう、真面目な風俗雑誌もあったものだな」
「あの小説には一言物申したいですけどね!」
主語は!主語はどこに行ってん!!
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「えっ、そんな大げさな!?」
「何、話し合いをするだけだ」
殿下はパンパン、と手を叩いた。
すると砦の窓から人が急に湧いて出た。
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湧いて出たと思ったら今度は消えた。
「あれが、影…の人ですか?」
「ああ、俺についている影だ」
へ~そうかあ、殿下の…
「って、俺の影はどこにいるの!?」
「さあな」
「さあな…って…」
味方なの分かってるけどコワイのよ!!
どこで何してんの!?
夜食食べる!?
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