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学園2年目
聖なる夜に ※微 〜アルファード視点〜
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「……。」
2階の1番奥の仮眠室へ駆け込んで鍵をかける。
勢いでポケットに入れてきてしまったが、
この白い…閨着…?…を…どうしたものか。
……
………
そもそもこれは閨着なのか?
「……」
簡素なベッドへ寝転がり、
それを指で摘んで広げてみる。
頭に蘇ったのは、あの日のルース。
「……っ」
下半身に熱が溜まる。
慌ててそれをまたポケットへ戻す。
それでも回想は止まらない。
あのときは必死で、あいつの下穿きを毟って裸にしたことに何も感じなかった。
ただ助かるようにと必死だった。
しかし今考えてみると恐ろしく大胆だった。
意識のないルースを丸裸にし、
全部の穴に指を突っ込んだ。
もちろん、後ろの…
将来、俺を受け入れる場所も。
「……はぁ…」
駄目だ。
下半身の熱が収まらない。
収まらなければ収めるしかない…
「……っ、ふ」
ルースとのキスを思いながら、
屹立した自分のソレを取り出して扱く。
合わせた唇、絡まる舌。
淫靡な水音、甘い吐息、潤む瞳を…
「ん……、……っ」
さらに想像する、
風呂上がり、
俺のシャツ1枚だけを着て、
恥ずかしそうに閨で俺を待つ姿を…
「ふ…」
記憶と想像が折り重なる。
そのシャツを開けさせ、
感じる場所をひとつひとつ、
指で、舌で、
探るその度に、
恥じらい喘ぐ声を…
「ん……」
そして、
未来を見る…
俺に貫かれて、
俺の名を呼びながら、
達する姿を。
「は……」
どくり、とうねる快感に、
手の動きも早くなる。
吐精の気配を感じ、
それを受け止めるものをあてがい、
「………んっ…は、」
昇り詰めて吐き出せば、熱が引いて冷静になれる。
「はァ……ふ…」
ルースが居なくて良かった。
居たら確実に最後まで…
今は駄目だと、決めたのに。
「…ふ」
さて…早く痕跡を消さねば。
何処にこれを処ぶ……
「ん?」
俺はこんな生地のハンカチを持っていたか?
ポケットの中にあったものを、
うっかりそのまま使ってしまったが…
…ん?
一体何を使って…
「あっ」
手の中でくしゃくしゃになったそれは…
「……いかん」
閨着かどうか分からないあれ…だった。
2階の1番奥の仮眠室へ駆け込んで鍵をかける。
勢いでポケットに入れてきてしまったが、
この白い…閨着…?…を…どうしたものか。
……
………
そもそもこれは閨着なのか?
「……」
簡素なベッドへ寝転がり、
それを指で摘んで広げてみる。
頭に蘇ったのは、あの日のルース。
「……っ」
下半身に熱が溜まる。
慌ててそれをまたポケットへ戻す。
それでも回想は止まらない。
あのときは必死で、あいつの下穿きを毟って裸にしたことに何も感じなかった。
ただ助かるようにと必死だった。
しかし今考えてみると恐ろしく大胆だった。
意識のないルースを丸裸にし、
全部の穴に指を突っ込んだ。
もちろん、後ろの…
将来、俺を受け入れる場所も。
「……はぁ…」
駄目だ。
下半身の熱が収まらない。
収まらなければ収めるしかない…
「……っ、ふ」
ルースとのキスを思いながら、
屹立した自分のソレを取り出して扱く。
合わせた唇、絡まる舌。
淫靡な水音、甘い吐息、潤む瞳を…
「ん……、……っ」
さらに想像する、
風呂上がり、
俺のシャツ1枚だけを着て、
恥ずかしそうに閨で俺を待つ姿を…
「ふ…」
記憶と想像が折り重なる。
そのシャツを開けさせ、
感じる場所をひとつひとつ、
指で、舌で、
探るその度に、
恥じらい喘ぐ声を…
「ん……」
そして、
未来を見る…
俺に貫かれて、
俺の名を呼びながら、
達する姿を。
「は……」
どくり、とうねる快感に、
手の動きも早くなる。
吐精の気配を感じ、
それを受け止めるものをあてがい、
「………んっ…は、」
昇り詰めて吐き出せば、熱が引いて冷静になれる。
「はァ……ふ…」
ルースが居なくて良かった。
居たら確実に最後まで…
今は駄目だと、決めたのに。
「…ふ」
さて…早く痕跡を消さねば。
何処にこれを処ぶ……
「ん?」
俺はこんな生地のハンカチを持っていたか?
ポケットの中にあったものを、
うっかりそのまま使ってしまったが…
…ん?
一体何を使って…
「あっ」
手の中でくしゃくしゃになったそれは…
「……いかん」
閨着かどうか分からないあれ…だった。
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