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学園2年目
クリスマスイベント1.パーティーの始まり
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ピザが丁度焼きあがって、大量の鶏肉も揚げ終わったタイミングでトレッドさんがホバー台車に乗ってやってきた。
「これお土産。頼まれてたポテトフライ」
「やったあ!」
トレッドさんの職場では、今これに乗って遊ぶのが流行っているらしい。
「結構個人で買いたいやつもいるみたいだぜ」
「では、そろそろ一般販売を開始しますか…」
おお、遂に!結構反応もいいし、売上の1割くれるって言ってたから、これ結構儲かるんじゃない?
「まあ、商売の話は後にして…では、校長」
「うむ、それでは…メリークリスマス!」
「メリークリスマス!」
おじいちゃん先生の音頭でパーティー開始。
ワイワイと楽しく飲んで食べて…料理の評判も上々。
殿下は黙々とキッシュを食べている。
気に入ったのかな?また作ろう。
「ルース先生、この唐揚げ美味しいですね!」
「結局、こういう気取らない料理が1番だな~」
「ピザがもう無い…!」
「ソランさん、サンドイッチもありますから…」
「ワインが進むのぉ」
「このスコーンとやらは朝飯にもよさそうだ…
少し持って帰って構わんか?」
「あ、俺も少し貰おうっと」
「うちも子どもにクッキー持って帰ろうかな~」
えー、嬉しい!作ったかいがあった!
そんなこんなで料理もだいぶ無くなって、
ワインもジュースも半分ほどになり、
そろそろクリビアさんが帰る時間になった頃…
王宮からサンタと魔王(?)がやってきた。
「「メリークリスマス」」
「わあ!サンタさん!…と……何?」
サンタの中身はパパさんだ。
今年は雰囲気に合わせてくれたのかな。
…しかし、ヘヴィさんは…何故に魔王?
ウンウン首を捻っていると、ヘザー先輩が言った。
「父さん…まさか、トナカイなの?」
「そうだ。なかなか立派な角だろう」
あー、な~んだ、トナカイか~。
良かった、前世と一緒だ…って…なるかぁ!!
「どう見ても魔王ですよね!?」
「トナカイだが?」
「どこがですか!?」
「この角だ。トナカイを見たことが無いのか?」
「えええ…」
そりゃ確かに角はトナカイだけど…
魔導師団の制服着てソレつけちゃ駄目でしょ。
「もう、父さんたら…鏡を見て来なかったの?」
「ぶふっ!!」
「エル!?」
「も、もうだめ…うふふふふふふふふふふふふふ」
ヘザー先輩の言葉が何気に酷い。
しかもエルグラン王子のツボに入ったらしく笑いが止まらなくなったご様子…
これ、間違えてワイン飲んだりしてないよね?
ちなみにカレンデュラ先生も毒づいている。
「また親父どもが来るんかよ…」
「王命だから仕方ないだろ!
良い子のみんな、クリスマスプレゼントだぞ~」
さすがの近衛団長は瞬時に場を切り替え、サンタさんモードになってプレゼントをラグの上に並べる。
国王陛下と正室殿下、貴族の方々や様々な国からの贈答品に混じって、子ども向けの魔法書が数冊…
ヘヴィさんがクリビアさんのお子さんに、だって。
「うちにあった古いものだが、良かったら」
「わあ、ありがとうございます!」
古びた魔法書…贈り物まで魔王っぽい。
まあ、クリビアさんが喜んでるならいいか…
しかし、今年は結構な量だな…去年より多い。
1人で開けてたら朝が来そうな数のプレゼントを前に、面倒になったらしい殿下が言った。
「折角だ、各人自分の家のものを開けてくれ。
これは…カメリア王国からだな」
「あら、今更何を贈ってきたんでしょうね」
「これは…リリー侯爵家からだ」
「えっ、うちですか?何を贈ったんだろ…」
「こっちは…コスモス伯爵」
「えー、親父ら、そういうことするタイプだっけ」
「これはジギタリス伯爵と…マンドレイク伯爵」
「はあ、いきなりですね」
「今までそんなことしてなかった気が…」
「これは……」
どうやら実家から贈られてきたプレゼントを責任持って開けるスタイルらしい。
「これは…ユーフォルビア伯爵か」
「へっ?うちにそんなお金ありましたかね…」
プレゼントというより小包だな…後で開けよ。
みんなの家からは何が贈られてきたんだ…ろ、う…
「はあ…誰のセンスなの?これ…。」
「うちの親も、僕の年齢を考えて欲しいな…」
「親父…真面目ぶってる割にとんでもねえ物を…」
「うちもだ…もうちょっと息子の外見を考えてもらいたいものだな、総レースだぞ?」
「ゴード先輩のなんかまだいいですよ、うちのこれ…もはや着方がわからないですし」
みんな一様に際どい服を手にしている。
王子のに至ってはもはや宝石と金の細いチェーンでできた謎の装備品にしか見えない。
これを殿下に、って…どゆこと?
「閨着だ」
「ねやぎ?」
「婚儀の後、枕を共にするときに着る服じゃの。
お望みなら自分の子をいつでも嫁がせます、という意味が長じて、子どもを差し出しても構わないくらいの忠誠を誓います、という意味もあるの」
「ええー!?」
「まあ次期国王である王子と自分の子が友好な関係にあるんじゃから…ありがちな贈り物かのぉ」
ひえー!!
この世界、そんな恐ろしい風習あるの!?
「あれ、じゃあうちは?」
「安心しろ、お前の閨着は決まっている」
「あっ、じゃあもう贈り終わってる感じですか」
「うむ…まあ、うん…そうだな」
一方、閨着以外の贈り物もあるようで、
「アナガリス家からは馬具一式です」
「うむ、アナガリス伯にはいつも気遣いを頂く」
「そりゃ閨着なんか死んでも着ないからね」
「どっちかというと着せる方だからね」
「当家からは報告書と魔物の標本です」
「ほう、後で見せてもらおう…ファセリア卿は今どこの国で魔生物探索をしているんだ?」
「南方の密林ですね。この標本は極楽蝶…見た目の美しさから贈り物として人気があるそうです」
「極楽蝶…どんな魔物なんです?」
「集団で他の生物を襲って、体液を吸い尽くしてしまうんだ。鱗粉に麻痺毒があるそうでね、それを吸い込んだら最後、じわじわとあの世行きに…」
「ヒエッ」
「アイリス家はいつもの春夏商品カタログです~。
ああ、皆様にと言付かって来たものもありますから、後でお渡しします」
「えっ、なんだろう?楽しみ!」
「ガーベラ家からは新しい魔道具ですね」
「温風を送る装置か…夏は涼風になるんだな」
「サウナの休憩室に置きましょう!」
「グロリオサ家とカレンデュラ家からは変わらぬ忠誠を、ということでお許し下さい」
「ああ、頼りにしている。これからも頼む」
まだまだプレゼントは残っている。
「ルース、残りはお前が開けていいぞ」
「えっ、殿下は開けないんですか?」
「お前の兄達がいる国から来た分だからな」
「あー…はい」
去年は宝石やら金やらで、どうしろって感じだったんだよな…すぐに王宮に叩き返したけど。
今年は何だろう…
「あっ、これは…香辛料!」
「こっちは…お茶ですね」
「これは…米だ!!」
「なんだこれ…岩塩かな」
「お、砂糖が入ってましたよ!」
「こっちはナッツ類ですね」
「これは…昆布と、魚の干物かな」
「あっ、ドライフルーツ!」
「こっちは…コーヒー豆だ」
「これは…ココアとチョコレートか」
「これは…醤油と味噌!」
やった、全部食品だ!
きっと王宮のほうでこっちに回すものを選んでくれたんだな、ありがたいありがたい。
「使ってもいいんですよね?」
「当然だ」
「これは各国の特産品なのかな?
ちょっと見せてもらってもいい?」
「どうぞどうぞ」
イドラ君はこんな時でもビジネスだなぁ。
疲れないのかな…今度サウナで整えてあげよう。
「さて、じゃあ早速ホットワインでも作ろうかな。
八角とシナモンにショウガもあるし…」
お酒を飲める歳の人たちには随分お世話になってるんだし、このくらいはしないとね。
「いいな、ホットワイン!」
「ほほ、クリスマスの定番じゃの~」
「じゃあそれを頂いてから帰るか…な、ヘヴィ」
「そうだな…ただ俺は飲まんぞ、今日は夜勤だ」
魔王が夜勤…似合うような似合わないような。
でも、折角来てくれたんだしなあ……そうだ!
「じゃあホットワイン飲まない人はスパイスティーにしますね!」
「スパイスティー?香辛料を茶に混ぜるのか?」
「ええ、せっかく紅茶も頂きましたし」
「スパイスココアというのはないのか?」
「ありますけど…
ココアは明日のお菓子に使おうと思って」
「むう…」
さあ、そろそろケーキを出しますか!
「なら明日はココアマフィンだな。
チョコレートも入っているやつだぞ」
「はいはい」
「それに生クリームもつけるんだぞ」
「はいはい」
「このケーキにもココアをかけるんだぞ」
「はいは…え?」
「紅茶にもココアを入れるんだぞ」
「…………。」
殿下がそんなにココア好きだったとは。
んもう…分かりましたよ!
「これお土産。頼まれてたポテトフライ」
「やったあ!」
トレッドさんの職場では、今これに乗って遊ぶのが流行っているらしい。
「結構個人で買いたいやつもいるみたいだぜ」
「では、そろそろ一般販売を開始しますか…」
おお、遂に!結構反応もいいし、売上の1割くれるって言ってたから、これ結構儲かるんじゃない?
「まあ、商売の話は後にして…では、校長」
「うむ、それでは…メリークリスマス!」
「メリークリスマス!」
おじいちゃん先生の音頭でパーティー開始。
ワイワイと楽しく飲んで食べて…料理の評判も上々。
殿下は黙々とキッシュを食べている。
気に入ったのかな?また作ろう。
「ルース先生、この唐揚げ美味しいですね!」
「結局、こういう気取らない料理が1番だな~」
「ピザがもう無い…!」
「ソランさん、サンドイッチもありますから…」
「ワインが進むのぉ」
「このスコーンとやらは朝飯にもよさそうだ…
少し持って帰って構わんか?」
「あ、俺も少し貰おうっと」
「うちも子どもにクッキー持って帰ろうかな~」
えー、嬉しい!作ったかいがあった!
そんなこんなで料理もだいぶ無くなって、
ワインもジュースも半分ほどになり、
そろそろクリビアさんが帰る時間になった頃…
王宮からサンタと魔王(?)がやってきた。
「「メリークリスマス」」
「わあ!サンタさん!…と……何?」
サンタの中身はパパさんだ。
今年は雰囲気に合わせてくれたのかな。
…しかし、ヘヴィさんは…何故に魔王?
ウンウン首を捻っていると、ヘザー先輩が言った。
「父さん…まさか、トナカイなの?」
「そうだ。なかなか立派な角だろう」
あー、な~んだ、トナカイか~。
良かった、前世と一緒だ…って…なるかぁ!!
「どう見ても魔王ですよね!?」
「トナカイだが?」
「どこがですか!?」
「この角だ。トナカイを見たことが無いのか?」
「えええ…」
そりゃ確かに角はトナカイだけど…
魔導師団の制服着てソレつけちゃ駄目でしょ。
「もう、父さんたら…鏡を見て来なかったの?」
「ぶふっ!!」
「エル!?」
「も、もうだめ…うふふふふふふふふふふふふふ」
ヘザー先輩の言葉が何気に酷い。
しかもエルグラン王子のツボに入ったらしく笑いが止まらなくなったご様子…
これ、間違えてワイン飲んだりしてないよね?
ちなみにカレンデュラ先生も毒づいている。
「また親父どもが来るんかよ…」
「王命だから仕方ないだろ!
良い子のみんな、クリスマスプレゼントだぞ~」
さすがの近衛団長は瞬時に場を切り替え、サンタさんモードになってプレゼントをラグの上に並べる。
国王陛下と正室殿下、貴族の方々や様々な国からの贈答品に混じって、子ども向けの魔法書が数冊…
ヘヴィさんがクリビアさんのお子さんに、だって。
「うちにあった古いものだが、良かったら」
「わあ、ありがとうございます!」
古びた魔法書…贈り物まで魔王っぽい。
まあ、クリビアさんが喜んでるならいいか…
しかし、今年は結構な量だな…去年より多い。
1人で開けてたら朝が来そうな数のプレゼントを前に、面倒になったらしい殿下が言った。
「折角だ、各人自分の家のものを開けてくれ。
これは…カメリア王国からだな」
「あら、今更何を贈ってきたんでしょうね」
「これは…リリー侯爵家からだ」
「えっ、うちですか?何を贈ったんだろ…」
「こっちは…コスモス伯爵」
「えー、親父ら、そういうことするタイプだっけ」
「これはジギタリス伯爵と…マンドレイク伯爵」
「はあ、いきなりですね」
「今までそんなことしてなかった気が…」
「これは……」
どうやら実家から贈られてきたプレゼントを責任持って開けるスタイルらしい。
「これは…ユーフォルビア伯爵か」
「へっ?うちにそんなお金ありましたかね…」
プレゼントというより小包だな…後で開けよ。
みんなの家からは何が贈られてきたんだ…ろ、う…
「はあ…誰のセンスなの?これ…。」
「うちの親も、僕の年齢を考えて欲しいな…」
「親父…真面目ぶってる割にとんでもねえ物を…」
「うちもだ…もうちょっと息子の外見を考えてもらいたいものだな、総レースだぞ?」
「ゴード先輩のなんかまだいいですよ、うちのこれ…もはや着方がわからないですし」
みんな一様に際どい服を手にしている。
王子のに至ってはもはや宝石と金の細いチェーンでできた謎の装備品にしか見えない。
これを殿下に、って…どゆこと?
「閨着だ」
「ねやぎ?」
「婚儀の後、枕を共にするときに着る服じゃの。
お望みなら自分の子をいつでも嫁がせます、という意味が長じて、子どもを差し出しても構わないくらいの忠誠を誓います、という意味もあるの」
「ええー!?」
「まあ次期国王である王子と自分の子が友好な関係にあるんじゃから…ありがちな贈り物かのぉ」
ひえー!!
この世界、そんな恐ろしい風習あるの!?
「あれ、じゃあうちは?」
「安心しろ、お前の閨着は決まっている」
「あっ、じゃあもう贈り終わってる感じですか」
「うむ…まあ、うん…そうだな」
一方、閨着以外の贈り物もあるようで、
「アナガリス家からは馬具一式です」
「うむ、アナガリス伯にはいつも気遣いを頂く」
「そりゃ閨着なんか死んでも着ないからね」
「どっちかというと着せる方だからね」
「当家からは報告書と魔物の標本です」
「ほう、後で見せてもらおう…ファセリア卿は今どこの国で魔生物探索をしているんだ?」
「南方の密林ですね。この標本は極楽蝶…見た目の美しさから贈り物として人気があるそうです」
「極楽蝶…どんな魔物なんです?」
「集団で他の生物を襲って、体液を吸い尽くしてしまうんだ。鱗粉に麻痺毒があるそうでね、それを吸い込んだら最後、じわじわとあの世行きに…」
「ヒエッ」
「アイリス家はいつもの春夏商品カタログです~。
ああ、皆様にと言付かって来たものもありますから、後でお渡しします」
「えっ、なんだろう?楽しみ!」
「ガーベラ家からは新しい魔道具ですね」
「温風を送る装置か…夏は涼風になるんだな」
「サウナの休憩室に置きましょう!」
「グロリオサ家とカレンデュラ家からは変わらぬ忠誠を、ということでお許し下さい」
「ああ、頼りにしている。これからも頼む」
まだまだプレゼントは残っている。
「ルース、残りはお前が開けていいぞ」
「えっ、殿下は開けないんですか?」
「お前の兄達がいる国から来た分だからな」
「あー…はい」
去年は宝石やら金やらで、どうしろって感じだったんだよな…すぐに王宮に叩き返したけど。
今年は何だろう…
「あっ、これは…香辛料!」
「こっちは…お茶ですね」
「これは…米だ!!」
「なんだこれ…岩塩かな」
「お、砂糖が入ってましたよ!」
「こっちはナッツ類ですね」
「これは…昆布と、魚の干物かな」
「あっ、ドライフルーツ!」
「こっちは…コーヒー豆だ」
「これは…ココアとチョコレートか」
「これは…醤油と味噌!」
やった、全部食品だ!
きっと王宮のほうでこっちに回すものを選んでくれたんだな、ありがたいありがたい。
「使ってもいいんですよね?」
「当然だ」
「これは各国の特産品なのかな?
ちょっと見せてもらってもいい?」
「どうぞどうぞ」
イドラ君はこんな時でもビジネスだなぁ。
疲れないのかな…今度サウナで整えてあげよう。
「さて、じゃあ早速ホットワインでも作ろうかな。
八角とシナモンにショウガもあるし…」
お酒を飲める歳の人たちには随分お世話になってるんだし、このくらいはしないとね。
「いいな、ホットワイン!」
「ほほ、クリスマスの定番じゃの~」
「じゃあそれを頂いてから帰るか…な、ヘヴィ」
「そうだな…ただ俺は飲まんぞ、今日は夜勤だ」
魔王が夜勤…似合うような似合わないような。
でも、折角来てくれたんだしなあ……そうだ!
「じゃあホットワイン飲まない人はスパイスティーにしますね!」
「スパイスティー?香辛料を茶に混ぜるのか?」
「ええ、せっかく紅茶も頂きましたし」
「スパイスココアというのはないのか?」
「ありますけど…
ココアは明日のお菓子に使おうと思って」
「むう…」
さあ、そろそろケーキを出しますか!
「なら明日はココアマフィンだな。
チョコレートも入っているやつだぞ」
「はいはい」
「それに生クリームもつけるんだぞ」
「はいはい」
「このケーキにもココアをかけるんだぞ」
「はいは…え?」
「紅茶にもココアを入れるんだぞ」
「…………。」
殿下がそんなにココア好きだったとは。
んもう…分かりましたよ!
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