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学園1年目
は?同室?
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学園に入学する前に、まずは入寮。
俺の部屋は、12号棟の12号室。
何でこんなに十二なん(男)?
シャレてる場合か。
うちは金がないので、寮は二人部屋だ。
攻略対象者は、金のある無しに関わらずなぜか一人部屋になってたと思うから、ここはモブキャラばかりの棟になるはずだな…
……はずだろ?
「お、ルース、遅かったな」
って…何で王子がいるんだよ!!!
「アルファード殿下、このような粗末なところへお越しになってはいけません!ご自分の部屋へお戻りください!私の相部屋になる方が入りづらくなるじゃありませんか!」
「いや、ここは私の部屋でもある」
「ハァ?ここはお金がない学生のための、格安部屋ですよ?」
「実は、王族は余計な税金を使わないために、安い部屋に入ることになっているんだ」
「いやいや、ご冗談を。警備とか警護とか、そういう諸々の事情は?従者やら召使いやら執事やら、あるでしょ?」
「それは税金の無駄だな。
そういう事はお前がいれば全部足りるだろ」
「はぁ!?」
俺まだ12歳よ?
魔法ならともかく、剣は駄目駄目よ?
あと、従者も召使いも執事も俺なの?
横暴というより無謀だろ!
「責任持てませんよ!?」
「責任は俺が取る」
「タダ働きは嫌です!!」
「給金くらいは出してやる」
「ここを借りたかった金のない学生の立場は!?」
「そんなものはいない、調査済みだ」
「他人に聞かれるとまずい話もあるでしょ!?」
「ああ、それか」
ツカツカと近づいてくる王子。
後ずさりする俺。
狭い部屋、後ろはもう壁。
王子が両腕をゆら~と前へ出して…
ドンッ!
「この部屋は特別製だ。この通り丈夫な壁で、ちゃんと防音ぐらい効いているぞ?」
か、壁ドン…
予行演習か?予行演習なのか!?
近い!近いぞ王子!
「まあ、魔法で攻撃されたらひとたまりもないのは確かだがな…何をしてる?さっさと結界を掛けろ」
「ひゃ、ひゃい!」
子どもの声とは思えないイケボで命令されて、
俺は慌てて部屋に結界を張る。
「…ん、良く出来たな」
その声で耳元で囁かれると腰が砕けそうなので、切にやめて頂きたい!
俺の部屋は、12号棟の12号室。
何でこんなに十二なん(男)?
シャレてる場合か。
うちは金がないので、寮は二人部屋だ。
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……はずだろ?
「お、ルース、遅かったな」
って…何で王子がいるんだよ!!!
「アルファード殿下、このような粗末なところへお越しになってはいけません!ご自分の部屋へお戻りください!私の相部屋になる方が入りづらくなるじゃありませんか!」
「いや、ここは私の部屋でもある」
「ハァ?ここはお金がない学生のための、格安部屋ですよ?」
「実は、王族は余計な税金を使わないために、安い部屋に入ることになっているんだ」
「いやいや、ご冗談を。警備とか警護とか、そういう諸々の事情は?従者やら召使いやら執事やら、あるでしょ?」
「それは税金の無駄だな。
そういう事はお前がいれば全部足りるだろ」
「はぁ!?」
俺まだ12歳よ?
魔法ならともかく、剣は駄目駄目よ?
あと、従者も召使いも執事も俺なの?
横暴というより無謀だろ!
「責任持てませんよ!?」
「責任は俺が取る」
「タダ働きは嫌です!!」
「給金くらいは出してやる」
「ここを借りたかった金のない学生の立場は!?」
「そんなものはいない、調査済みだ」
「他人に聞かれるとまずい話もあるでしょ!?」
「ああ、それか」
ツカツカと近づいてくる王子。
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狭い部屋、後ろはもう壁。
王子が両腕をゆら~と前へ出して…
ドンッ!
「この部屋は特別製だ。この通り丈夫な壁で、ちゃんと防音ぐらい効いているぞ?」
か、壁ドン…
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近い!近いぞ王子!
「まあ、魔法で攻撃されたらひとたまりもないのは確かだがな…何をしてる?さっさと結界を掛けろ」
「ひゃ、ひゃい!」
子どもの声とは思えないイケボで命令されて、
俺は慌てて部屋に結界を張る。
「…ん、良く出来たな」
その声で耳元で囁かれると腰が砕けそうなので、切にやめて頂きたい!
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