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シドハッピーエンド 王の女
4 女になる ✤✤✤
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強姦注意
***
これまで感じたことがないくらいに最高に気持ちが良くて、全身が快楽に震えていた。
手と、指と、舌で、身体中を愛撫され、自分の口から吐息と共に喘ぎ声が漏れているのを、どこかぼんやりとした意識の中で聞いていた。
徐々に像を結び始める視界の中では、鮮血のように真っ赤な髪色をした男によって、自分の剥き出しの両脚が開かされ、身体の中心部に口付けが落とされようとしていた。
「い、や……」
ヴィクトリアは咄嗟に拒絶の言葉を吐くべく喉を震わせたが、掠れたような声しか出ない。
身体を捩って男の口淫から逃げようとしたが、易々と押さえ込まれてしまい、男の眼前に自分の大事な場所が晒される結果になった。
「お前に拒否権なんかあるか。お前がこの世に存在した時から、お前はずっと俺のものだったんだ。
お前は一生、俺だけに泣かされて生きるんだよ」
目に涙が滲み始め、再び嫌だと言おうとしたのに、それよりも早くあられもない箇所に男が舌を這わせてしまう。女の部分に触れられた瞬間に、言葉は意味を成さない嬌声に変わった。
シドは穴の付近は避け、秘裂の上部の尖りばかりを責め立てていた。ピチャピチャ、クチュクチュと厭らしい音を立てられる度に、ヴィクトリアの腰が跳ねて、愛撫への喜びと悲しみが綯い交ぜになった、よくわからない快感に支配された。
「やめ、て…… 助けて……レイン……」
甘い責め苦により呆気なく達したヴィクトリアは、絶頂し我を忘れている間に、するりと膣内に入り込まれてしまったシドの指に翻弄されていた。
ヴィクトリアは愛するレイン以外の存在に侵蝕されていることに、酷い苦痛を感じて死にたいくらいだったが、シドの指の動きが巧みすぎて同時に快楽も感じてしまっていた。
どうすれば良いのかわからず気持ちの置き所がなくなってしまったヴィクトリアは、ポロポロと涙を溢す。
「その男のことは忘れろ」
グチュグチュと中を弄られると、ヴィクトリアの意志とは裏腹に、その刺激で膣壁が強く収縮し、男根が欲しいと蠢いていた。
レインを愛しているはずなのに、身体はシドからもたらされる快感に喜びを覚えていた。矛盾した状態に混乱したヴィクトリアは、嗚咽を漏らし涙を流しながら叫んだ。
「嫌! 嫌! あああっ!」
「嫌なわけがあるか。ここまで子宮が降りてきてるぞ? こんなに媚びて俺を欲しがっているのに、嫌なわけがないだろう」
シドの指先が子宮口を撫でている。程よい強さでトントンと叩かれると、初めて感じる種類の違う快楽の渦に呑まれそうになり、シドの指を気持ち良く感じ始めている自分に気が付いた。しかし、ヴィクトリアはそれを否定するように首を振った。
「違うの! 違うっ!」
「何も違わない。お前は俺の女になるんだ」
宣言と共に子宮口を何度も刺激されて、ヴィクトリアはそれだけで達した。
「さあ行くぞ。徹底的に解したからな、処女でも痛みなく天国に連れて行ってやる」
クチャリと音を立てて引き抜かれた指の代わりに、赤黒い凶暴な男根の先が膣口に当てられるのを見たヴィクトリアは、青くなった。
「や、やめっ! やめてっ!」
ヴィクトリアは藻掻くが、シドに組み伏せられた状態で全く身動きが取れない。
「受け取れ。俺の愛だ」
「駄目! 待って!」
「もう待たない」
メリメリメリ―――― と、擬音がヴィクトリアの全身の至る所まで響きそうな勢いで、シドの凶悪な陰茎が一気に奥まで挿入された。
***
これまで感じたことがないくらいに最高に気持ちが良くて、全身が快楽に震えていた。
手と、指と、舌で、身体中を愛撫され、自分の口から吐息と共に喘ぎ声が漏れているのを、どこかぼんやりとした意識の中で聞いていた。
徐々に像を結び始める視界の中では、鮮血のように真っ赤な髪色をした男によって、自分の剥き出しの両脚が開かされ、身体の中心部に口付けが落とされようとしていた。
「い、や……」
ヴィクトリアは咄嗟に拒絶の言葉を吐くべく喉を震わせたが、掠れたような声しか出ない。
身体を捩って男の口淫から逃げようとしたが、易々と押さえ込まれてしまい、男の眼前に自分の大事な場所が晒される結果になった。
「お前に拒否権なんかあるか。お前がこの世に存在した時から、お前はずっと俺のものだったんだ。
お前は一生、俺だけに泣かされて生きるんだよ」
目に涙が滲み始め、再び嫌だと言おうとしたのに、それよりも早くあられもない箇所に男が舌を這わせてしまう。女の部分に触れられた瞬間に、言葉は意味を成さない嬌声に変わった。
シドは穴の付近は避け、秘裂の上部の尖りばかりを責め立てていた。ピチャピチャ、クチュクチュと厭らしい音を立てられる度に、ヴィクトリアの腰が跳ねて、愛撫への喜びと悲しみが綯い交ぜになった、よくわからない快感に支配された。
「やめ、て…… 助けて……レイン……」
甘い責め苦により呆気なく達したヴィクトリアは、絶頂し我を忘れている間に、するりと膣内に入り込まれてしまったシドの指に翻弄されていた。
ヴィクトリアは愛するレイン以外の存在に侵蝕されていることに、酷い苦痛を感じて死にたいくらいだったが、シドの指の動きが巧みすぎて同時に快楽も感じてしまっていた。
どうすれば良いのかわからず気持ちの置き所がなくなってしまったヴィクトリアは、ポロポロと涙を溢す。
「その男のことは忘れろ」
グチュグチュと中を弄られると、ヴィクトリアの意志とは裏腹に、その刺激で膣壁が強く収縮し、男根が欲しいと蠢いていた。
レインを愛しているはずなのに、身体はシドからもたらされる快感に喜びを覚えていた。矛盾した状態に混乱したヴィクトリアは、嗚咽を漏らし涙を流しながら叫んだ。
「嫌! 嫌! あああっ!」
「嫌なわけがあるか。ここまで子宮が降りてきてるぞ? こんなに媚びて俺を欲しがっているのに、嫌なわけがないだろう」
シドの指先が子宮口を撫でている。程よい強さでトントンと叩かれると、初めて感じる種類の違う快楽の渦に呑まれそうになり、シドの指を気持ち良く感じ始めている自分に気が付いた。しかし、ヴィクトリアはそれを否定するように首を振った。
「違うの! 違うっ!」
「何も違わない。お前は俺の女になるんだ」
宣言と共に子宮口を何度も刺激されて、ヴィクトリアはそれだけで達した。
「さあ行くぞ。徹底的に解したからな、処女でも痛みなく天国に連れて行ってやる」
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「や、やめっ! やめてっ!」
ヴィクトリアは藻掻くが、シドに組み伏せられた状態で全く身動きが取れない。
「受け取れ。俺の愛だ」
「駄目! 待って!」
「もう待たない」
メリメリメリ―――― と、擬音がヴィクトリアの全身の至る所まで響きそうな勢いで、シドの凶悪な陰茎が一気に奥まで挿入された。
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