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レインバッドエンド 愛していると言わない男

1 初体験 ✤✤✤

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注)レインバッドエンドです。バッドエンドなので閲覧の際はご注意ください。(強姦と数話先に器具責めがあるので駄目な方はUターン)

「47-1 危機一髪 1 ✤」からの分岐です。



注)強姦注意

***

(もう駄目――!)

 ヴィクトリアはぎゅっと目を瞑った。下着が下ろされて足先から抜かれてしまい、上の下着も取られて全裸にされてしまった。レインの手が胸を撫でてきて、ヴィクトリアの身体がビクリと反応する。目を開けると情欲にまみれたレインの視線とぶつかった。

「すごく柔らかい…… やっぱり最高だ」

「んっ、んんっ……」

 胸を揉まれながら時々指先でひっかくように頂を捏ねられて、刺激されている所と下腹部が切なくなってきて、猿ぐつわの隙間から声を漏らしてしまう。

 しばらく胸をもてあそばれてから手が離れ、今度は太ももに手をかけられる。レインの意図を察したヴィクトリアは脚に力を入れて抗おうとするが、抵抗虚しく開脚させられ、レインの目の前に局所を晒してしまう。

「ああ、ヴィクトリア…… とても綺麗だよ」

 レインが微笑みながらうっとりと呟く。ヴィクトリアの目からぽろぽろと涙の粒が溢れ落ちた。そんな所を異性に見られてしまうのは初めてだった。

「んっ……!」

 レインが秘所へ手を伸ばしてきた。ヴィクトリアは触れられた衝撃で身体を跳ねさせ、声を漏らした。

 レインはヴィクトリアの秘裂を指で開き中を覗き込んでいる。あまりのことにヴィクトリアの頭は真っ白になってしまって、成されるがままだった。

 レインが開いた秘裂から指を挿れて中をまさぐり始める。

「んんーっ!」

(や、やめてー!)

 抗議の声を上げながらもレインの指が自分の中に入っているのを感じて身体がビクビクと反応してしまう。

「よくわからないな…… でも処女膜はちゃんとあるはずだよね?」 

 レインは膣内に埋まる指を動かしながらそんなことを言ってくる。処女膜を確認しているようだった。

 衝撃的な言葉にヴィクトリアの頭は羞恥を通り越してただ戸惑うばかりだ。

 レインはヴィクトリアの股間を弄り始めた時からずっと嬉しそうにしている。

「今日で君が守り通した処女の証ともさよならだよ。今から俺が突いて破ってあげるから。今日からヴィクトリアは俺だけのものだ」

 言いながら、レインが慎重に中を探っていた指の動きを変えてくる。中を掻き回されたり抜き差しされたりして、くちゅくちゅと粘液の音が聞こえてきた。

 レインは膣穴を弄りながら、ヴィクトリアの胸の頂を口に含んだ。

「んんっ!」

 湿った舌が先端をなぞり、口に含まれるとこれまでにない感覚が走って股のぬるつきが酷くなった。

 ヴィクトリアの心臓の鼓動は早さを増していた。このまま頂かれてしまうのだろうかと思いながら、胸や下腹部からの刺激に身体をわななかせる。

 胸をねぶるレインの唇や性器を弄る指が気持ち良くて、抗いたい気持ちとは裏腹にお腹の奥がひくついてしまい、レインの指をもっと奥へ奥へと飲み込みんでしまいたくなる。この衝動はなんだろう。

「ヴィクトリア、気持ちいいの?」

 挿れる指の本数を増やしながらレインが聞いてくる。レインの指が蠢く度に、先程からヴィクトリアの腰や脚が何度も痙攣していた。

 言われた通り、レインの指が気持ち良かった。拘束されて身動きも取れずに辱められて、こんな状態は歓迎していないはずなのに、レインの指から与えられる刺激が気持ち良すぎて、もっとしてほしいとまで思ってしまっている。

 屈辱を与えられている状態なのに、レインへの愛しさが消えない。やはり自分はおかしくなってしまったのだろう。

「こんなに蜜を垂らして…… これならすぐ入りそうだ」

 指ならもう入っているじゃないかとぼうっとした頭で考えていると、膣を弄んでいた指が引き抜かれてしまい、寂しい気持ちになる。

 どうしたのだろうと見ていると、レインが腰のベルトを外して――――

 現れた男性器を目の当たりにして、ヴィクトリアは半分夢見心地だった状態から、一気に覚醒した。

(そうだ…… 男性が臨戦態勢になるとこうなるんだった……)

 昨日嗅覚でレインの裸身を知覚してしまった時よりも、レインの一物は大きさを増して上を向いている。シドが女を抱いている時の様子を何度も見ているヴィクトリアは、自分がこれからどうなるのかすぐに予想がついた。

(あれに貫かれる……)

 なぜか期待に胸が震えて思わずごくりと唾を飲み込んでしまった。無理矢理なのは嫌だったはずなのに、身体は彼と繋がることを望んでいる……

 それでも、レインが脚の間に入ってきて膣の入口に先端が当てられた瞬間、急に恐れの感情が降ってきた。

 自分は全くの初めてだ。それに、レインと関係を持ってしまったら、彼が自分の番になってしまう。そうなったらきっと監禁されてしまうし、ヴィクトリアの自由を奪おうとするこの男から一生離れられなくなってしまう。

 それまで大人しくしていたヴィクトリアは、急に焦り始めてまた反抗を再開しようとするが……

「ごめんね、最初は痛いらしいけど、何回かしていれば気持ち良くなるはずだから」

 唯一自由になっている左手でレインの身体を遠ざけようとしても、飲まされた薬のせいでいつもの力が出なくてびくともしないし、拒否するように唸りながら強く首を左右に振ってみても、レインはやめてくれなかった。

 ぬるつく膣の中に、レインがゆっくりと侵入してくる。股の間からミチミチと音がするようだった。レインがゆっくりゆっくり進んでくる……

 ヴィクトリアは声を上げることもできず目を見開いてレインを見ていた。自分を犯す男の姿と匂いが心に焼き付いて離れない。頭の中でカチカチカチと何かが合わさるような不思議な音が聞こえた気がした。

 レインがよくほぐしていたせいか、本に書いてあったような激しい痛みはなかった。痛みが全くないわけではないが、痛みよりも圧迫感の方が強いし、好きな人に強姦されてしまったという精神的な衝撃の方が強い。

 先端が奥に届いた所でレインが動きを止めた。レインの情欲と喜色に潤んだ瞳はじっとこちらを見つめていて、色気さえ漂ってきた唇から、堪らないといった様子で何度も息を吐き出している。

「ヴィクトリア…… すっごい気持ちいい……」

 ヴィクトリアは長年守り続けてきた純潔が散らされてしまった事実に呻き声も上げられず、ずっと涙を流していた。

 レインが労るように涙をぬぐってくれる。レインに優しさが戻ってきてくれたように感じて、少しだけ安堵した。

「ごめん、動くよ」

 けれどレインはヴィクトリアを犯すのをやめない。やっと奥まで到達したのに、先端をゆっくり膣の入口まで引いてから、雄芯を完全に外には出さずに、また中に挿し込んでいく。

「んっ……! んんっ……!」

 繰り返される度にお腹の中を押されてヴィクトリアは声を漏らした。

 自分の血の匂いがあたりに漂い始めているのがわかる。処女膜からの出血のせいだろう。

 苦しいけれど、そのうちにレインの動きに合わせて膣全体から甘い痺れのような感覚が走ることにも気付く。その感覚は次第に強くなり、全身に広がっていった。自分の身体が快感を拾い上げているようだと悟るまでにさほど時間はかからなかった。

(初めてで、合意無く無理矢理致されているのに、気持ち良くなってしまうだなんて…… ああ、何てこと……)

 レインと繋がる下腹部からぐちゅぐちゅという恥ずかしい粘液の音が絶え間なく響いている。レインの陰茎が中に挿し込まれると、ヴィクトリアの秘裂の隙間から血の滲んだ蜜が次から次からへと溢れて尻へ伝い落ちていく。

「んっ! んんっ! んっ!」

 ゆっくりだった抽送の速度が増していく。レインの荒い息使いや喘ぎ声と、肌と肌がぶつかる音が強くなり、レインの動きに翻弄されて悶えるヴィクトリアの嬌声になりきらない声も強くなる。

 レインは余裕がなくなってきているのか、ヴィクトリアを気遣う様子はあまり見られない。

 ヴィクトリアは快楽と悲しさを同時に感じながらも、自分の中でレインへの愛しさがより強固になっていくのを感じる。

 レインの男根を膣内に受け入れて、彼のことを番だと認識し始めてしまったからだろう。

 初めてなのに気持ち良くなってしまっているのも、きっとそのせいだ……

 もう、戻れない。

 自分は一生、この人に囚われたままだ。

 ヴィクトリアだってレインが大好きだった。一生この人と生きていきたいと思った。

(なのに薬を使った卑怯な方法で無理矢理番になろうとするなんて、酷い人…… とても酷い人……)

 こんな風に犯されるのではなくて、もっと素敵な初体験にしたかった……

「んんんーっ! んっ! んんっ!」

 猿ぐつわの隙間から何度も声を漏らして涙を流し続けるヴィクトリアには構わず、レインは一際強く己自身を叩きつけてから、ヴィクトリアの最奥に欲望を吐き出した。
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