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1章 ユスティニアの森
魂の収穫
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首、それは生物の構造上の弱点だ。
可動性を確保するために首を支える筋肉は他の部位より相対的に脆弱であり、各種消化器官系を圧迫しないために頸椎は他の脊椎骨に比べて遥かに細く脆い。
つまり……首への攻撃は決定的な致命傷足り得るのだ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
日野の特能によって地を這わされ、影槍によって身動きの取れなくなった鹿頭の巨人に向かって渾身の一撃を放つ。
しかし――
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」
鹿頭の巨人は影槍の拘束を無視して俺を振り払わんと暴れ回った。
(くっ……影槍の拘束下でここまで動けるのか!もがけばもがくほど、心臓を貫く影槍の痛みに襲われている筈なのに……!!)
追い詰められた獣の最後のあがき。驚異的な意志とその膂力によって、影槍はほぼ無力化された。
もはや攻撃どころではない。振り落とされないように必死にしがみつくので精一杯だった。
(不味い……!このまま振り落とされたらもう二度とこいつに乗ることができない!もう俺達の特能が残っていない以上、そうなったらもう終わりだ!)
鹿頭の巨人にしがみつきながら死に物狂いで思考を巡らせるが、打開策は浮かばない。
その時――
「【凍結】!」
誰かの詠唱が響き渡り、同時に鹿頭の巨人の足下に巨大な氷の床が現れた。
そして氷の霜が鹿頭の巨人の足元からせり上がり、瞬く間に巨人の手足を凍りつかせた。
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ………………」
四肢を氷漬けにされた鹿頭の巨人の抵抗が弱くなる。
「長くは保たない!!早く首を落として!」
「言われ……なくても……!」
背後から聞こえたその声に後押しされて、再び真紅の大鎌を構え直す。
深呼吸一つ、渾身の力を込めて真紅の大鎌を振り下ろし――
「おらああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
振り下ろした大鎌の刃は、抵抗のできなくなった鹿頭の巨人の頸椎の骨を断ち切り――巨人の頭を地に落とした。
頭部を失った巨体は、轟音と共にその場に崩れ落ちた。
「よっしゃ……」
「やった……!」
緊張の糸が切れ、日野と白鳥の二人がふらりとよろめいた。
急いで鹿頭の巨人から降り、駆け寄って二人の体を体を支える。
「…………っと」
そのまま地面に倒れそうな二人を受け止めると、二人とももう気を失っていた。
無理もない。二人とも鹿頭の巨人との戦いで限界まで特能の力を使っていたのだ。
「……ヤバイ、俺も限界だ」
というより、俺ももう限界に近い。
ひとまずそのまま二人を地面に寝かせると、鹿頭の巨人との戦いの時に声が聞こえて来た方へ振り向く。
「ありがとう。おかげで助かった――」
この戦いの最後の最後、影槍の拘束を打ち破った鹿頭の巨人を氷漬けにしてくれた人物に礼を言おうと思ったのだが、そこには誰もいなかなった。
「いない……さっきはここにいたよな……どこに行った……?……うっ」
段々と意識が遠くなってきた。
体力はまだ残っていても、特能の力の方を使い果たしたか……
日野と白鳥の様子を見るに、限界まで特能の力を使いきると意識を失ってしまうのことは分かっていた。
おそらく今の俺もほとんど特能の力を使いきった状態なのだろう。
影槍はおろか、もう影を操る気力さえ残っていない。
……だけど、まずいな。
最大の脅威である鹿頭の巨人に打ち勝ったとは言え、この森の中にはまだまだ危険な化け物共ががひしめいている。
こんなところで三人とも意識を失うわけには――
徐々に薄れ行く意識の中、ふと鹿頭の巨人の死体が目に入った。
「……やるしかないか…………」
特能の能力の一つである【影槍】――影を操る力は、魂の収穫を行う度に強くなっていった。
つまり、魂の収穫は特能の能力に密接に関わっているということだ。
――なら、特能の力がスッカラカンの今、魂の収穫を行えば、特能の力もいくらか回復するのではないだろうか。
……駄目だ。意識ももう限界に近い。今は考えている余裕もない。薄れ行く意識の中、鹿頭の巨人の元まで這うとその死体へと右手をかざす。
「――【魂の収穫】」
その言葉を唱えれば、頭を失った鹿頭の巨人の巨体から黒い光が浮かび上がった。
そして、その光はかざした右手に吸い寄せられていき、そのまま右手に吸い込まれていった。
「うっ………!」
鹿頭の巨人から浮かび上がった黒い光が右手に取り込まれていくと、身体の奥底から力が湧き上がってくるような感覚がした。それと同時に意識も徐々に鮮明になっていく。
予想通り、魂の収穫によって特能の力が回復してきたようだ。
……だけど、これは――
右手から流れ込んでくる鹿頭の巨人の力が、この身体の中で渦巻いている。
「う……あ……」
身体が、熱い。
身体の奥底から力が沸き上がるのと同時に、身体の中を暴力的な力で蹂躙されているような感覚がする。
どうにか抑えようと試みるが、鹿頭の巨人の死体から右手を放すことも、右手を通して流れ込んでくる力の奔流を抑えきることもできず、ただただ鹿頭の巨人の力が身体の中で暴れ回る。
……駄目だ。流れ込んでくる鹿頭の巨人の力を、抑えることができない。
――このままだと、鹿頭の巨人の力に押し潰される。
「はあ……はあ……くっ」
特能の力が暴走しかけるなか、できるだけ遠くに見える木を見つけると――
その木に向かって――【影槍】を放った。
「うがああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
しかし、その時俺が放った影槍は、いつもの単なる影の槍などでは無かった。
それよりも遥かに凶悪なものだった。
地面から螺旋状に束なって伸びる影の槍の支柱から、イバラのように枝分かれした影の槍が四方に伸びて周囲の木々をなぎ倒した。
「はあ……はあ……」
溢れそうな力を全て影槍に込めて放って、そこでようやく俺は息を吐くことができた。
身体の中で渦巻く鹿頭の巨人の力を外に向かって出したおかげで、なんとか暴走は抑えることができた……ように思う。
しかし、顔を上げて影槍を放った木の方を見れば……俺が放った影槍は、標的にした木だけでなく周囲の木々を貫いてなぎ倒し、地形すら抉り取っていた。
「なんだ、これ……」
影槍に、実体が……?
今まで俺が使っていた、影を束ねただけの影槍とは全く違う、今の影槍……
原因として考えられるのは鹿頭の巨人の魂を取り込んだこと。
いや、それ以外には考えられない。
魂の収穫によって特能の力が強くなっていくのは感じていたが、たった一度の収穫で、こんなに大きく変わることになるとは思いもしなかった。
おそらく、これは魂を収穫した対象の強さによっても影響されるということなのだろうか。
只の影だとしても仮にも日野と白鳥には当てたくなくて、咄嗟にここから一番遠い標的を狙ったが、二人が巻き込まれるようなことにならなくて本当に良かったと思う。
もし、二人の近くに今の影槍を放ってしまっていたらどうなっていたことか……
「これは……」
目の前で起こったことについて考え込んでいると、背後から声が聞こえてきた。
鹿頭の巨人と戦ってきたときに、俺に首を落とすように呼び掛けてきた声だ。
振り返るとそこには――銀髪の騎士が驚愕の表情で折れた木々を眺めていた。
可動性を確保するために首を支える筋肉は他の部位より相対的に脆弱であり、各種消化器官系を圧迫しないために頸椎は他の脊椎骨に比べて遥かに細く脆い。
つまり……首への攻撃は決定的な致命傷足り得るのだ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
日野の特能によって地を這わされ、影槍によって身動きの取れなくなった鹿頭の巨人に向かって渾身の一撃を放つ。
しかし――
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」
鹿頭の巨人は影槍の拘束を無視して俺を振り払わんと暴れ回った。
(くっ……影槍の拘束下でここまで動けるのか!もがけばもがくほど、心臓を貫く影槍の痛みに襲われている筈なのに……!!)
追い詰められた獣の最後のあがき。驚異的な意志とその膂力によって、影槍はほぼ無力化された。
もはや攻撃どころではない。振り落とされないように必死にしがみつくので精一杯だった。
(不味い……!このまま振り落とされたらもう二度とこいつに乗ることができない!もう俺達の特能が残っていない以上、そうなったらもう終わりだ!)
鹿頭の巨人にしがみつきながら死に物狂いで思考を巡らせるが、打開策は浮かばない。
その時――
「【凍結】!」
誰かの詠唱が響き渡り、同時に鹿頭の巨人の足下に巨大な氷の床が現れた。
そして氷の霜が鹿頭の巨人の足元からせり上がり、瞬く間に巨人の手足を凍りつかせた。
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ………………」
四肢を氷漬けにされた鹿頭の巨人の抵抗が弱くなる。
「長くは保たない!!早く首を落として!」
「言われ……なくても……!」
背後から聞こえたその声に後押しされて、再び真紅の大鎌を構え直す。
深呼吸一つ、渾身の力を込めて真紅の大鎌を振り下ろし――
「おらああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
振り下ろした大鎌の刃は、抵抗のできなくなった鹿頭の巨人の頸椎の骨を断ち切り――巨人の頭を地に落とした。
頭部を失った巨体は、轟音と共にその場に崩れ落ちた。
「よっしゃ……」
「やった……!」
緊張の糸が切れ、日野と白鳥の二人がふらりとよろめいた。
急いで鹿頭の巨人から降り、駆け寄って二人の体を体を支える。
「…………っと」
そのまま地面に倒れそうな二人を受け止めると、二人とももう気を失っていた。
無理もない。二人とも鹿頭の巨人との戦いで限界まで特能の力を使っていたのだ。
「……ヤバイ、俺も限界だ」
というより、俺ももう限界に近い。
ひとまずそのまま二人を地面に寝かせると、鹿頭の巨人との戦いの時に声が聞こえて来た方へ振り向く。
「ありがとう。おかげで助かった――」
この戦いの最後の最後、影槍の拘束を打ち破った鹿頭の巨人を氷漬けにしてくれた人物に礼を言おうと思ったのだが、そこには誰もいなかなった。
「いない……さっきはここにいたよな……どこに行った……?……うっ」
段々と意識が遠くなってきた。
体力はまだ残っていても、特能の力の方を使い果たしたか……
日野と白鳥の様子を見るに、限界まで特能の力を使いきると意識を失ってしまうのことは分かっていた。
おそらく今の俺もほとんど特能の力を使いきった状態なのだろう。
影槍はおろか、もう影を操る気力さえ残っていない。
……だけど、まずいな。
最大の脅威である鹿頭の巨人に打ち勝ったとは言え、この森の中にはまだまだ危険な化け物共ががひしめいている。
こんなところで三人とも意識を失うわけには――
徐々に薄れ行く意識の中、ふと鹿頭の巨人の死体が目に入った。
「……やるしかないか…………」
特能の能力の一つである【影槍】――影を操る力は、魂の収穫を行う度に強くなっていった。
つまり、魂の収穫は特能の能力に密接に関わっているということだ。
――なら、特能の力がスッカラカンの今、魂の収穫を行えば、特能の力もいくらか回復するのではないだろうか。
……駄目だ。意識ももう限界に近い。今は考えている余裕もない。薄れ行く意識の中、鹿頭の巨人の元まで這うとその死体へと右手をかざす。
「――【魂の収穫】」
その言葉を唱えれば、頭を失った鹿頭の巨人の巨体から黒い光が浮かび上がった。
そして、その光はかざした右手に吸い寄せられていき、そのまま右手に吸い込まれていった。
「うっ………!」
鹿頭の巨人から浮かび上がった黒い光が右手に取り込まれていくと、身体の奥底から力が湧き上がってくるような感覚がした。それと同時に意識も徐々に鮮明になっていく。
予想通り、魂の収穫によって特能の力が回復してきたようだ。
……だけど、これは――
右手から流れ込んでくる鹿頭の巨人の力が、この身体の中で渦巻いている。
「う……あ……」
身体が、熱い。
身体の奥底から力が沸き上がるのと同時に、身体の中を暴力的な力で蹂躙されているような感覚がする。
どうにか抑えようと試みるが、鹿頭の巨人の死体から右手を放すことも、右手を通して流れ込んでくる力の奔流を抑えきることもできず、ただただ鹿頭の巨人の力が身体の中で暴れ回る。
……駄目だ。流れ込んでくる鹿頭の巨人の力を、抑えることができない。
――このままだと、鹿頭の巨人の力に押し潰される。
「はあ……はあ……くっ」
特能の力が暴走しかけるなか、できるだけ遠くに見える木を見つけると――
その木に向かって――【影槍】を放った。
「うがああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
しかし、その時俺が放った影槍は、いつもの単なる影の槍などでは無かった。
それよりも遥かに凶悪なものだった。
地面から螺旋状に束なって伸びる影の槍の支柱から、イバラのように枝分かれした影の槍が四方に伸びて周囲の木々をなぎ倒した。
「はあ……はあ……」
溢れそうな力を全て影槍に込めて放って、そこでようやく俺は息を吐くことができた。
身体の中で渦巻く鹿頭の巨人の力を外に向かって出したおかげで、なんとか暴走は抑えることができた……ように思う。
しかし、顔を上げて影槍を放った木の方を見れば……俺が放った影槍は、標的にした木だけでなく周囲の木々を貫いてなぎ倒し、地形すら抉り取っていた。
「なんだ、これ……」
影槍に、実体が……?
今まで俺が使っていた、影を束ねただけの影槍とは全く違う、今の影槍……
原因として考えられるのは鹿頭の巨人の魂を取り込んだこと。
いや、それ以外には考えられない。
魂の収穫によって特能の力が強くなっていくのは感じていたが、たった一度の収穫で、こんなに大きく変わることになるとは思いもしなかった。
おそらく、これは魂を収穫した対象の強さによっても影響されるということなのだろうか。
只の影だとしても仮にも日野と白鳥には当てたくなくて、咄嗟にここから一番遠い標的を狙ったが、二人が巻き込まれるようなことにならなくて本当に良かったと思う。
もし、二人の近くに今の影槍を放ってしまっていたらどうなっていたことか……
「これは……」
目の前で起こったことについて考え込んでいると、背後から声が聞こえてきた。
鹿頭の巨人と戦ってきたときに、俺に首を落とすように呼び掛けてきた声だ。
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