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第三章 未知なる世界へ

第80話 破格の報酬

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 支部長との会談が終わって、ハンターランクのランクアップの手続きをする為に受付へと案内された。

「ウォード様、支部長からランクアップの手続きをするように聞いてますので、ハンターカードの提出をお願いします」
「僕のカードはパーティー登録に必要なので提出してます。パミュルは現在ハンター登録申請中なので、ハリエットのハンターカードのみ提出すれば良いでしょうか?」
「はい、ハリエット様のハンターカードを提出してください」

 ハリエットのハンターカードを提出して、ランクアップの手続きを待った。すると借家の担当者が戻ってきて、借家の契約書と3カ月分の賃貸料の領収書を持ってきた。

「お待たせしました。こちらが3カ月の賃貸契約書と賃貸料の領収書です。後は預り金証明書もお渡ししますね。後ほど借家へ案内をさせて頂きますね」
「ありがとうございます」

 全ての書類を受け取ってから預り金の残高を確認すると……とんでもない金額になっていた。

「すみません!この残高の説明をお願いします。余りにま残高が多いと思うんですけど」
「預り金証明書の裏に詳細が記載されてますので、確認してもらって良いでしょうか」
「判りました」

 俺は慌てて預り金証明書の裏を見る。

【ルクンナ洞①銀貨20枚✕300枚=金貨60枚】
【ルクンナ洞②銀貨50枚✕100枚=金貨50枚】
【販売手数料20% 金貨22枚】
【受取金額 金貨88枚】

 俺が公開した攻略マップはかなり売れたみたいで、合わせて金貨88枚が俺のハンター口座に入金されていた。信じられない程の高額収入を得たので2人にその事を伝える。

「スライムの穴の攻略マップが、こんなにたくさん売れてたよ!」
「えっ……金貨88枚って」
「凄い金額ね……でも努力が報われたわね」

 2人も驚いていた。思わぬ収入を得たけど毎回これだけの収入がある訳じゃないので、このお金は無いものとして、ハンター活動の収入のみで生活する事を2人に伝えた。

 ランクアップの手続きを待ってる間に、デルポト市の案内図を手にして見ていると、支部長室へ案内してくれたマリベルが俺達を呼んだ。

「ウォード様、手続きが完了しましたので、こちらへお越しください」
「はい」
「こちらがCランクのハンターカードと、契約して頂いた借家の鍵と地図になります。現地へ案内を希望されるなら案内致しますが?」
「いえ、大丈夫です。ありがとうございました」

 新しいハンターカードと借家の鍵を受け取ってから、俺達は滞在する借家へと向かった。


 



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