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第三章 未知なる世界へ

第41話 ハンター協会ルクンナ出張所

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 タレビサ町を出て2日目の夜が明けて、3日目の今日はルクンナ村へ到着する。朝食とテントの片付けを済ませて移動を開始した。

 高台を降りきって平坦な道を少し歩くとルクンナ村をを囲む石垣見えてきた。石垣の高さは2m位で、魔物の襲撃に耐えるには不十分に思えた。
 村への出入口は東西の2カ所あって、村への出入りは自由みたいで番をする者は居なかった。

「第一印象だけだと治安は良くないのかな?」
「身元確認不要だと少し不安になるね(汗)」
「とりあえず、ハンター協会へ行くまでに村の様子を確認しましょう」

 東側の入口を通って村へ入ると、タレビサ町とは全く違って人の流れが少なかった。屋台がいくつか出ていたので店主にハンター協会の場所を聞いてみると、村の中心にある村長の家が、ハンター協会の出張所になっていると聞いたので、村の中心を目ざして歩いていくと、剣と盾の看板が掲げられた建物が見えてきた。

「ウォード、看板が見えるからあそこが村長の家で、ハンター協会の出張所みたいだね!」
「僕達の知ってるハンター協会の建物とは、全くの別物みたいですね。とりあえず入りましょう」

 両開きのドアを開けて建物の中へ入ると、普通の家を少し改築した感じのスペースで、受付カウンターは2つと掲示板が1つあるだけだった。
 受付は2つあったけど人が居るのは1つだけだったので、人が居るカウンターへ向かった。

「こんにちは、2人組のパーティーで活動してる者です。ルクンナ村に小さなダンジョンがあると聞いたのですが、情報を教えてもらえますか?」
「はい、いらっしゃい。私は受付のサチだよ。ダンジョンと言っても上下2層の小さな物で、たいした物じゃないんだけどね(笑)」

 白髪混じりの老女が笑いながらの説明で、上下2層の小さなダンジョンだと判ったけど、出現する魔物の事も知っておきたいので、サチさんに更に質問をしてみた。

「上下2層のダンジョンなんですね。他に魔物などの事も教えて欲しいのですが?」
「魔物は甲殻類なんだけど、上層は陸上タイプで下層は水陸タイプなんだよ。これがリストだから確認しておくれ」

 サチさんから手渡されたリストを見ると、上層はマルムシとムカデ、下層はカニとエビとだけ書かれていた……建物内には人が居ないので、これ以上の情報は得られないと思ったので、話題を変えて宿か借家をの事を聞いてみた。

「明日からダンジョンへ行こうと思うので、宿か借家ってどこがお勧めですか?」
「狭くても良いなら2階に部屋があるけどね。借家を借りるほどの規模のダンジョンじゃないと思うけどね」
「そうですか。2階の部屋はどんな物ですか?」
「部屋は1つに簡易キッチン風呂トイレ付で、1晩2銀貨だよ」

 ハリエットさんの顔を見ると頷いたので、部屋を借りる事にした。

「その部屋を貸してください」
「はい、毎度あり。前金だけどいいかい?」

 俺は銀貨を6枚手にとってサチさんへ渡す。

「6銀貨です。3日お願いします」
「はい、ありがとうね。階段上がった最初の部屋だよ」

 銀貨を手渡すと部屋の鍵を渡してくれたので、2階へ上がって手前の部屋へと入って、明日からのダンジョン攻略に備える事にした。

 
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