74 / 336
第三章 未知なる世界へ
第24話 ミリムとの別れ
しおりを挟む
ハンター協会の前でレイバンさんが待っていて、俺達に声を掛けてきた。
「よぉ、ミリムお帰り♪」
「レイバンさん♪明日からは一緒にダンジョンへ連れて行ってね」
「良いぜ。その前にパーティーを抜ける話は付いたのか?」
「うん、今からその手続きをするとこだよ」
「そっか、おい!そっちの姉さんも俺のパーティーで面倒をみてやってもいいぞ?無能な奴と組むより俺と一緒に居れば色々と楽しめるぜ?」
レイバンさんは、薄ら笑いを浮かべながらハリエットさんに声を掛けるが、『うんざり』とした表情で即答した。
「腕が立つだけの『脳筋ハンター』には興味がないので結構です」
「ハンターにとって1番重要な事だぜ?そんなガキとじゃ『アッチ』もご無沙汰なんだろ?」
「品のない人は最もお断りよ。ウォード、早く手続きを済ませましょう」
「あっ、はい。ミリムも手続きで書類を出すからついて来て」
「うん、レイバンさん待っててね」
「おうよ!」
俺達は協会の受付でパーティーから離脱手続きの話をして、必要な書類を手渡すされた。俺が書類に目を通して記入しようとすると、ハリエットさんが止めて書類をミリムへ渡す。
「ミリム、あなたはパーティーから抜けるの。だから私達はサポートをしないから、自分で書類に記入して離脱の手続きをしなさい」
「えっ、私はこんな書類を書いた事なんてないよ……レイバンさんを呼んでくる」
ハリエットさんに自分で書類に記入して提出するように伝えると、ミリムは慌ててレイバンを呼びにいった。
「別に僕がしても良かったのに(汗)」
「ダメなの。これからはウォードのサポートがないんだから、全てミリムがやっていく事になるんだからね。その覚悟を持たさないと」
「そうですね。もう僕がサポートする事はないんですよね……」
暫くすると、ミリムがレイバンさんを連れて戻ってきて、パーティー離脱の手続きをしようとしたが、どうも雲行きが怪しい感じだった。
「なんだこれ?こんな書類が必要なのか?」
「パーティーを抜ける時は離脱届を、入る時は登録届が必要になりますよ」
「俺は簡単な文字しか読めねえんだ。文字なんて書けねえから、あんたが書いてくれよ!」
「規則でパーティーメンバー以外の代筆は認められません」
「マジか……おい小僧!お前は読み書きが出来るんだろ?代わりにしてくれよ」
「離脱届は書いても良いけど、登録届はあなたのメンバーじゃないから無理ですね」
「そんなの判らねぇよ!この通りだ頼むよ」
「僕は規則を遵守するので、離脱届は書くので後は2人で何とかしてください」
そう言ってから離脱届は俺が記入してからミリムへ手渡した。ミリムは書類を受取ると少し不安な表情になっていたけど、俺に出来る事は何もないので別れの言葉を送って協会の建物から出ていった。
「ミリム、今までありがとう♪君のおかげで僕はハンターとしてやっていく自信が出来たんだ。これからは違う道を進むけど、ミリムの活躍を心から願ってるからね」
「ミリム、こんな別れ方をするとは思ってなかったわ……さようなら」
「あっ、ウォード……ばいばい……」
この先どこかで再会する時は、お互いの成長した姿をみせて笑い合いながら話せる事を願って、これからもハンターとして頑張ろうと決意した。
「よぉ、ミリムお帰り♪」
「レイバンさん♪明日からは一緒にダンジョンへ連れて行ってね」
「良いぜ。その前にパーティーを抜ける話は付いたのか?」
「うん、今からその手続きをするとこだよ」
「そっか、おい!そっちの姉さんも俺のパーティーで面倒をみてやってもいいぞ?無能な奴と組むより俺と一緒に居れば色々と楽しめるぜ?」
レイバンさんは、薄ら笑いを浮かべながらハリエットさんに声を掛けるが、『うんざり』とした表情で即答した。
「腕が立つだけの『脳筋ハンター』には興味がないので結構です」
「ハンターにとって1番重要な事だぜ?そんなガキとじゃ『アッチ』もご無沙汰なんだろ?」
「品のない人は最もお断りよ。ウォード、早く手続きを済ませましょう」
「あっ、はい。ミリムも手続きで書類を出すからついて来て」
「うん、レイバンさん待っててね」
「おうよ!」
俺達は協会の受付でパーティーから離脱手続きの話をして、必要な書類を手渡すされた。俺が書類に目を通して記入しようとすると、ハリエットさんが止めて書類をミリムへ渡す。
「ミリム、あなたはパーティーから抜けるの。だから私達はサポートをしないから、自分で書類に記入して離脱の手続きをしなさい」
「えっ、私はこんな書類を書いた事なんてないよ……レイバンさんを呼んでくる」
ハリエットさんに自分で書類に記入して提出するように伝えると、ミリムは慌ててレイバンを呼びにいった。
「別に僕がしても良かったのに(汗)」
「ダメなの。これからはウォードのサポートがないんだから、全てミリムがやっていく事になるんだからね。その覚悟を持たさないと」
「そうですね。もう僕がサポートする事はないんですよね……」
暫くすると、ミリムがレイバンさんを連れて戻ってきて、パーティー離脱の手続きをしようとしたが、どうも雲行きが怪しい感じだった。
「なんだこれ?こんな書類が必要なのか?」
「パーティーを抜ける時は離脱届を、入る時は登録届が必要になりますよ」
「俺は簡単な文字しか読めねえんだ。文字なんて書けねえから、あんたが書いてくれよ!」
「規則でパーティーメンバー以外の代筆は認められません」
「マジか……おい小僧!お前は読み書きが出来るんだろ?代わりにしてくれよ」
「離脱届は書いても良いけど、登録届はあなたのメンバーじゃないから無理ですね」
「そんなの判らねぇよ!この通りだ頼むよ」
「僕は規則を遵守するので、離脱届は書くので後は2人で何とかしてください」
そう言ってから離脱届は俺が記入してからミリムへ手渡した。ミリムは書類を受取ると少し不安な表情になっていたけど、俺に出来る事は何もないので別れの言葉を送って協会の建物から出ていった。
「ミリム、今までありがとう♪君のおかげで僕はハンターとしてやっていく自信が出来たんだ。これからは違う道を進むけど、ミリムの活躍を心から願ってるからね」
「ミリム、こんな別れ方をするとは思ってなかったわ……さようなら」
「あっ、ウォード……ばいばい……」
この先どこかで再会する時は、お互いの成長した姿をみせて笑い合いながら話せる事を願って、これからもハンターとして頑張ろうと決意した。
0
お気に入りに追加
113
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる