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第二章 幸運の始まり

第39話 ウォードの想い

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 3人で暮らす事が決まって借家を探すんだけど、俺は何も意見が言えなかった……

 まぁ、俺は寝る事さえ出来れば問題ないから気にしないけどね(笑)

 新しく借りる家は、ダイニングキッチンと大きめのお風呂と寝室となる部屋が3つある一戸建で、小さいけど前庭がある。ハリエットさんは、ちょっとしたガーデニングが出来そうだと嬉しそうにしてた。

「今日は綺麗に掃除をして、明日から少しずつ荷物を運んでいく感じですかね?」

 俺とミリムにはハンターの、ハリエットさんには冒険者協会受付の仕事があるから、一気に全ての荷物を運べないと思ったので、2人に確認をすると違う答えだった。

「明日は仕事を休んで一気に引っ越しを終わらせない?ミリムちゃんは早く3人で暮らしたいよね?」
「うん、明日から3人で暮らしたい♪」

 2人がそう言ったので、明日一日で引っ越しを終わらせる事になった。この先も2人には逆らう事が出来ない肩身の狭い生活になるか(苦笑)

 明日の引っ越しに向けて家の中を綺麗に掃除すると、ミリムは孤児院へは帰らずにハリエットさんの家に泊まって明日に備えると言って、今日で孤児院を出る事をリンスさんに伝えたいと俺達に伝えた。
 そんな訳で、俺はミリムと一緒孤児院へと向かってお別れの挨拶をする事にしたんだ。

 俺達は孤児院へ着いてから中へ入って、リンスさんや子供達へ別れの挨拶をする。

「リンスさん、私達が暮らす家が見つかったの。明日の引っ越しに備えてハリエットさんの家に泊まるから、私は今日で孤児院を出て行くね!」

 軽く挨拶したら、他の子供達へお別れの挨拶をしにいった。リンスさんはそんなミリムを見ながら俺に話し掛けてきた。

「あらあら、急な話なのね。寂しくなるわ」
「本当に急な話で申し訳ないです。今までミリムがお世話になりました」
「ウォード君、ミリムの事をよろしくお願いしますね」
「僕の方がミリムの世話になるんですけどね」
「ウォード君はもっと自信を持っていいと思いますよ。あなてだから安心して任せる事が出来るんですからね」
「ありがとうございます」

 リンスさんと話をしてると、全員へ別れの挨拶を済ませたミリムが戻ってきたのて、俺達は改めてリンスにお別れの挨拶をして帰っていった。

 明日からは、ハリエットさんが居るとはいえ、俺とミリムは2人の力で生活する事になる。俺を信じてついて来てくれるミリムに、絶対に辛い思いをさせない為に、いつまでも笑顔でいてもらう為に頑張らなければと思った。

「ミリム、頼りない俺だけどこれからもよろしく頼むね♪」
「ウォードより頼りになる人なんて居ないよ。ずっと一緒にいようね。大好きだよ♪」
「あぁ、俺も大好きだよ♪」

 そう言ってから、俺はミリムの唇へキスをしてから抱きしめたんだ。
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