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第二章 幸運の始まり

第38話 順調な日常

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 俺とミリムが正式にパーティーを組んでから1年か経った。

 ハンター活動は順調で魔物討伐と採集の依頼を、半々で受けてしっかりと完了している。討伐魔物もゴブリン以外にも草原狼グラスウルフも討伐出来るようになった。
 この草原狼グラスウルフは討伐報酬以外にも毛皮の買い取りもあるので、俺達の収入はかなり安定した。

 今の収入なら、2人で家を借りても生活が出来ると思ったので、今日はミリムと2人でハンター協会を訪れて、借家を紹介してもらう事にした。

「ウォード、2人でどうしたの?」
「ハリエットさん!私とウォードが暮らす借家を紹介して欲しいの♪」
「えっ、ウォードは私の家を出るの?しかもミリムちゃんと同棲……」

 ハリエットさんは驚いた顔で『ブツブツ』と呟いてると、我に返ってこちらを向いた。

「あっ、ごめんね。少し驚いだから(汗)」
「僕達も収入が安定してきたので、ミリムと合わせれば家を借りれるかと思ったんです」
「そうなのね。子供2人で言える借りるのは大変かも知れないわね」
「あぁ~、その問題があるんですね(汗)その辺りを含めて探してもらえませんか?」

 俺達に貸してくれそうな物件がないか、ハリエットさんに調べて欲しいと伝えると、『にこっ』と笑顔になって俺達に話し掛けた。

「一つ提案をするね。私達3人で暮らさない?私は大人だから家を借りるのに苦労しないわよ?」
「えっと……僕達2人と暮らすんですか?」
「今だってウォードと暮らしてるんだもん。ミリムちゃんが増えるともっと楽しくなるんじゃなきかな?」

 俺は別に問題ないけど、ミリムがどう思ってるのかが問題なので、ミリムに確認しようと思ったら。

「いいよ♪ハリエットさんは晩ご飯担当ね!」
「毎日、美味しい料理を作ってあげるね♪」

 ミリムは本当にあっさりと、ハリエットさんを含めた3人での生活を受け入れた。ミリムがいいなら俺には文句はないので、3人で暮らせる家を探してもらう事になった。

「じゃあ、キッチンとお風呂に3人の部屋がある家でいいかな?」
「ハリエットさん、私とウォードは同じ部屋でいいよ♪一緒に寝るんだから」
「ちょっと!ミリム!それはマズくないか?」
「私、1人で寝た事がないから一緒がいいの」
「ハリエットさんと寝れば良くない?」
「だって、ウォードがいいんだもん……」

 ハリエットさんと寝ればと提案すると、俺がいいと涙目で訴えられる……これは困ったぞ(汗)

「う~ん、部屋は3つにしてさ、ミリムちゃんも1人で寝てみてダメならウォードと一緒寝れば良いじゃない。1人で寝れるようになったら1人で寝る事にすれば問題ないでしょ?」
「うん、それで良いよ♪」

 ダメだ……女2人で組まれると俺の意見は全て却下されそうだ(汗)この3人での生活に少し不安を覚えた瞬間だった……
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