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第六章 国造り編

第50話 タッタリア商会 強襲

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 オーダーメイド家具の商談は、上位貴族の注文まで受けたところで、注文殺到を理由に一旦受付を停止する。その事で文句を言ってきた場合は、上位貴族の名前を出せば何も言ってこないはず。

 ファミリア商会での忙しい時間は何とかなったので、早速ロベルトと【傲慢の王】を潰しにかかる事にした。

 先ずは、タッタリア商会の建物内に転移魔法陣を設置しに行く。ロベルト主催の夜会に参加したから、転移魔法で簡単に建物の中へ入れるんだけど、騎士団の警戒が解けているか確認する為に、〘変幻自在〙で虫に変化して様子を見ながら侵入する事にした。

(へぇ~、本当に騎士団は引き上げたみたい)

 タッタリア商会の周辺を飛び回ったけど、騎士団の面影はどこにも無かったので、建物の中へ侵入しようとすると並列思考セレブロに止められた。

『待って、建物の中から強い気配を感じる。騎士団が引き上げたから、裏ギルドのハンターを雇ったみたいだね』
『ありがとう、気をつけて侵入するね。明日は多少のバトルになりそだと教えてあげないとね』
『それは僕の方で〚以心伝心〛で伝えておくよ』 
 並列思考セレブロの警告を受けたので、気配を消して建物に侵入して夜会を行ったホールを目指した。特別な催事をする時以外は利用する事はないはずだからね。

 ホールを目指して移動しながら〘万能感知〙で裏ギルドのハンターを確認してみる。建物の中に人の気配は50ほどあって、その中に飛び抜けた気配を4つ感じた。

(あの4つが裏ギルドのハンターなのかな?)

 一応は気づかれないようにホールへ到着すると、目立たない所へ転移魔法陣を設置してから、動作確認の為に魔力を流してファミリアへ戻った。

 そして翌日になり、満を持してタッタリア商会へ転移をして【傲慢の王】へ強襲をかける。

「今から強襲をかけるけど、裏ギルドのハンターが居るから一応は気をつけてね。それと、獣人以外は処分して良いけど、ロベルトだけは間違っても殺さないでよ?」
「判ってます。獣人の購入者を突き止めて解放するのですよね」

 私がロベルトだけは生かすように伝えると、トラパーネが答えた後に2人も頷いた。後は取りこぼすことなく全員を処分するだけなので、転移魔法陣に魔力を流してタッタリア商会へ強襲を開始する。

『シュッ!』

 ホールへ転移すると、先ずは厄介と思われる裏ギルドのハンターを処分する為に、並列思考セレブロが〘万能感知〙で居場所を突き止める。

『見つけたけど、2箇所に分かれてるね。1つは小さな気配が多数あるから、獣人の女の子が囚えられてる部屋かな?もう1つはロベルトを守ってる可能性が高いね』
『OK、気配が多い方へは私とパーネが行くから、ロベルトの方はアニーとエリカに任せるよ』
『『OK!』』
『かしこまりました』
『GO!』

 私が指示を出してから、二手に分かれて移動を開始する。私とパーネはアロナを守りながらの移動して、人の気配を感じたら〚翼刃ウイングブレード〛で片っ端から処分して行ったの。




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