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第六章 国造り編
第29話 宣戦布告を決意する
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アネロ達に【傲慢の王】の事で知ってる情報を聞くと、次のようなものだった。
・【傲慢の王】は獣人を捕らえて男の子は労働奴隷として、女の子は愛玩奴隷として売買する事で、莫大な資金を得て急激に勢力を伸ばした闇派閥。
・主な取引相手は、労働奴隷は大商会など、愛玩奴隷は貴族や富豪が多いらしくて、違法な取引をしていても色々な圧力により摘発されない。
大方の話を聞き終えると、アネロがあまり目立った行動をする場合の注意点を話した。
「【傲慢の王】の後ろ盾に貴族が控えているので、今回の程度なら良いですが、今後もアジトを襲撃して獣人達を解放すると、【傲慢の王】以外にも貴族を相手にする事になります」
「下手に貴族と揉めると、国から追われる事になるかも知れないよ?」
アネロの言葉の後に、エリカはインビエルノ王国での事に触れた。
「ファミリア商会との関わりを突き止められなければ、問題はないんじゃないの?スラム街へ来る時は直接転移して、誰にも悟られないように【傲慢の王】に攻撃するね。まぁ、バレたらその時に考えれば良いでしょ?とにかく私は獣人を見捨てないで必ず救うからね。認められない人はファミリアから離れても咎めないからね」
無理強いをするつもりはないので、私の方針に従えない者がファミリアを去る事を容認する事にした。
「私はハルカと添い遂げるから賛成だよ!」
「ハルカのする事に異論はないね!」
「ハルカ様のしたい事が私の成すべき事です」
アニエラ、エリカ、トラパーネが続いて返事をすると、従業員を代表してアネロが質問をしてきた。
「私達はファミリア商会で働いてます。【傲慢の王】との争いには参加しない事になるのですか?」
「そうなるね。これまで通りに商会で働いてくれれば良いよ。【傲慢の王】に手を出すのは、私とアニエラ、エリカ、トラパーネの4人になるからね」
「かしこまりました」
「他に意見はないかな?」
みんなが頷いたので、ファミリアとして【傲慢の王】に対して宣戦布告する事にした。
§◯○◯◯◯視点§
お得意様の侯爵から愛玩の希望を聞いていると、部下が慌てて部屋へ入って来て『問題発生』のサインを出したので、侯爵に断りをえてから席を外す。
「マルティン侯爵、急ぎの用が入りまして少し席を外してもよろしいでしょうか?」
「構わないよ」
「直ぐに戻りますので失礼します」
部屋を出て直ぐに、俺は大事な商談中に部屋へ入って来た部下を思い切り睨んだ。
「大金になる商談中だったんだ。くだらない話だったらお前の首が飛ぶぞ?」
「◯○◯◯◯様、アジトが襲撃されて、囚えてい 獣人の子供が全て奪われました」
この俺の派閥【傲慢の王】のアジトが襲撃されたとの報告だった。グローニャの裏社会を牛耳る【傲慢の王】を襲撃する馬鹿がいるとすれば、【幻魔】以外に考えられないが停戦協定を破るとは考えにくい。
「【幻魔】か?」
「生存者が居ないので判りません……」
「そうか、俺から【幻魔】に探りを入れる。どんな小さな事でも良いからね、現地調査を徹底的に行え」
「はっ!」
例え【幻魔】だったとしても、【傲慢の王】に手を出した奴は絶対に許さねぇ!必ず突き止めて地獄の苦しみを味わってもらうからな!
・【傲慢の王】は獣人を捕らえて男の子は労働奴隷として、女の子は愛玩奴隷として売買する事で、莫大な資金を得て急激に勢力を伸ばした闇派閥。
・主な取引相手は、労働奴隷は大商会など、愛玩奴隷は貴族や富豪が多いらしくて、違法な取引をしていても色々な圧力により摘発されない。
大方の話を聞き終えると、アネロがあまり目立った行動をする場合の注意点を話した。
「【傲慢の王】の後ろ盾に貴族が控えているので、今回の程度なら良いですが、今後もアジトを襲撃して獣人達を解放すると、【傲慢の王】以外にも貴族を相手にする事になります」
「下手に貴族と揉めると、国から追われる事になるかも知れないよ?」
アネロの言葉の後に、エリカはインビエルノ王国での事に触れた。
「ファミリア商会との関わりを突き止められなければ、問題はないんじゃないの?スラム街へ来る時は直接転移して、誰にも悟られないように【傲慢の王】に攻撃するね。まぁ、バレたらその時に考えれば良いでしょ?とにかく私は獣人を見捨てないで必ず救うからね。認められない人はファミリアから離れても咎めないからね」
無理強いをするつもりはないので、私の方針に従えない者がファミリアを去る事を容認する事にした。
「私はハルカと添い遂げるから賛成だよ!」
「ハルカのする事に異論はないね!」
「ハルカ様のしたい事が私の成すべき事です」
アニエラ、エリカ、トラパーネが続いて返事をすると、従業員を代表してアネロが質問をしてきた。
「私達はファミリア商会で働いてます。【傲慢の王】との争いには参加しない事になるのですか?」
「そうなるね。これまで通りに商会で働いてくれれば良いよ。【傲慢の王】に手を出すのは、私とアニエラ、エリカ、トラパーネの4人になるからね」
「かしこまりました」
「他に意見はないかな?」
みんなが頷いたので、ファミリアとして【傲慢の王】に対して宣戦布告する事にした。
§◯○◯◯◯視点§
お得意様の侯爵から愛玩の希望を聞いていると、部下が慌てて部屋へ入って来て『問題発生』のサインを出したので、侯爵に断りをえてから席を外す。
「マルティン侯爵、急ぎの用が入りまして少し席を外してもよろしいでしょうか?」
「構わないよ」
「直ぐに戻りますので失礼します」
部屋を出て直ぐに、俺は大事な商談中に部屋へ入って来た部下を思い切り睨んだ。
「大金になる商談中だったんだ。くだらない話だったらお前の首が飛ぶぞ?」
「◯○◯◯◯様、アジトが襲撃されて、囚えてい 獣人の子供が全て奪われました」
この俺の派閥【傲慢の王】のアジトが襲撃されたとの報告だった。グローニャの裏社会を牛耳る【傲慢の王】を襲撃する馬鹿がいるとすれば、【幻魔】以外に考えられないが停戦協定を破るとは考えにくい。
「【幻魔】か?」
「生存者が居ないので判りません……」
「そうか、俺から【幻魔】に探りを入れる。どんな小さな事でも良いからね、現地調査を徹底的に行え」
「はっ!」
例え【幻魔】だったとしても、【傲慢の王】に手を出した奴は絶対に許さねぇ!必ず突き止めて地獄の苦しみを味わってもらうからな!
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