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第六章 国造り編

第16話 唯一無二の武器

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 話し合いが終わった後に、私はパインへ目で合図をしてから子供達へあるプレゼントを渡す。

「これからは子供達の事を子供達ニーニョズと呼ぶね」
「「はい!」」
「私から子供達ニーニョズにプレゼントがあるんだよ。パイン!」

 私からのプレゼントと聞いて、子供達ニーニョズは『キラキラ』と目を輝かせていると、パインは4人それぞれの前へ趣向の凝った木箱を置いていく。早く触れて箱を開けたいんだろうけど、私の説明を待ってるようなので説明をする。

「先ずは箱を開けてくれるかな」
「「はい!」」

 箱を開けた子供達ニーニョズは、初めて見る物にどのように触れれば良いのか戸惑う。私は手本を見せる為に〘無限収納〙から同じ物を取り出して扱い方の説明を始めた。

「これは魔力銃という物で、私とパインが開発した唯一無二の武器だよ。持ち方はこのグリップを握って、人差し指をこのトリガーに掛けるの。じゃあ、持ってみようか」
「「はい」」

 子供達ニーニョズは見様見真似で魔力銃を手に持って、色々な角度から眺めていた。

 開発当時は魔法銃と言ってたけど、魔法ではなく魔力を注いで使用する為に、パインから魔力銃と呼ぶのが正しいと言われたの。そんな訳で魔法銃から魔力銃に呼び方は変えたけど、全く同じ物なんだよね。

「持ち方はそれで大丈夫だね。屋敷内だとちょっと危険だからこのまま外へ行こうか」

 私達は屋敷の外へ出てから、魔力銃の性能と威力を披露する事にする。

「アニー、少し離れた所に簡単な土壁を作って」
「OK!こんな感じでいい?」

 アニエラが土壁を作ったので、発射までの使用方法を説明し始める。

「うん、じゃあ、魔力銃がどんな武器なのか説明をするよ。グリップを握って中指が当たる丸い石に魔力を注ぐと、魔力倉に魔力が充填されていくの。十分に充填されるとトリガーから『カチッ』と出てくるよ。この状態にしてから銃身を標的になる土壁へ向けてから、トリガーを引くと魔力弾が発射出来るからね見ててね」

 そう言った後に、私は魔力銃のトリガーを引いて発射した。

『バンッ!』

 銃身から魔力弾が放たれると、発射音と同時に土壁に直径3cm位の穴が空いていた。私とパイン以外の者は、初めて見る光景に驚いて言葉を失っていた。

「ちょっと、ハルカ!目視できない速さなんだけど……なんて物を開発したんだよ。こんな物が普及したら世界のパワーバランスが崩れるよ!」
「これは世界に公表しないよ。作れるのは私とパインだけで誰にも教えない。それはアニー達も例外じゃないからね。さぁ、子供達ニーニョズも魔力銃を使ってごらん」
「「はい!」」

 初めての魔力銃に子供達ニーニョズ達は目を輝かせながら魔力が尽きるまで試射をして、アニエラ達はその性能と威力に驚きながら、試射する様子を眺めていたのだった。

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