223 / 336
第五章 ファミリア編
第63話 思うように行かない初日
しおりを挟む
港湾都市グローニャへ向かう初日、荷馬車に乗って移動するわけではなくて、私とエリカで飛行をしながら移動をしている。馬車に揺られながら移動をするのは、レアルコンプレト王国との国境近くになってからになる。2カ月も馬車旅なんて耐えられないもん。
そんな訳で私達は、朝から上空500m辺りを飛行しながら移動をしてるの。低空飛行だと気配を消しても、上を向いた人に見つかる恐れがあるから、念には念を入れて移動してるの。
「クェー、クェー!」
快適に飛行してると、前方から鷲のような魔物が声を上げながら飛んでいたので、私は暇つぶし程度に『サクッ』と狩る事にした。
「おっ、飛行タイプの魔物がいるね。〚翼刃〛!」
『シュパッ』
「クェッ……」
首を刎ね落とした魔物が落下していくのを見て、私は慌てて〘無限収納〙に収める。
「ダンジョンじゃないから消滅しないのか…」
「まぁ、その代わり鳥肉はがっつり手に入るよ」
「あぁ、外は食料的な事を考えると良いね」
私は〚万能感知〛を発動させて、飛んでる魔物が見つけたら片っ端から回収する事にして、〚隠密〛は並列思考に任せておいた。
半日ほど飛行をしたところで、地上に人けがない事を確認してから平原に降りて休憩をとる事にした。
「ふぅ~、国境まであと少し?」
『今で2割程度まで来たかな?僕は2日は掛かると思ってるんだけどね』
エリカに合わせたけど、結構なスピードで移動したので国境近くに来たのか並列思考に聞いてみたけど、たった2割しか進んでいなかった。休憩の後はもう少し気合を入れて飛ぶ事にしないとね。
「エリカ~、休憩が終わったら少しぺーすを上げるからね」
「判ったよ。それよりも、この辺りには何も気配が無いんだろ?それなら少し楽しまないかい?」
エリカは喋り終えると、後ろから抱きついて、私の服の中に手を忍ばせながら、首元に口づけをしてくる。私の双丘を優しく刺激してくると、その気持ち良さに断る事が出来ずに、平原のど真ん中で悦に浸ったのだった……
予想以上に時間を消費してしまい、慌てて服を着てから移動を再開する。
「もーーっ、全然少しじゃ無かったじゃない!」
「ははっ、悦んでたじゃないか」
「むーーっ、全速で飛んでやるぅーーー!」
私はエリカの足を掴んで、遅れ取り戻す為に全速力で飛ぶ。エリカのタイトスカートは捲れあがってるんだけど、そんな事を気にする余裕は全くないようで、顔を引き攣らせていた。
「ぎゃーーっ!ごめん、許して、あたいが悪かったよ、速度を落としてぇーーっ!」
「並列思考の立てた予定の場所に着くまで止まらないよ~」
あまりにも大きな声で叫ぶから、誰かに気付かれないか心配だったけど、並列思考が『全く気配が無いから大丈夫』と言ってたので、周りの事は気にせず飛び続けて、なんとか目的地に到着したの。
そんな訳で私達は、朝から上空500m辺りを飛行しながら移動をしてるの。低空飛行だと気配を消しても、上を向いた人に見つかる恐れがあるから、念には念を入れて移動してるの。
「クェー、クェー!」
快適に飛行してると、前方から鷲のような魔物が声を上げながら飛んでいたので、私は暇つぶし程度に『サクッ』と狩る事にした。
「おっ、飛行タイプの魔物がいるね。〚翼刃〛!」
『シュパッ』
「クェッ……」
首を刎ね落とした魔物が落下していくのを見て、私は慌てて〘無限収納〙に収める。
「ダンジョンじゃないから消滅しないのか…」
「まぁ、その代わり鳥肉はがっつり手に入るよ」
「あぁ、外は食料的な事を考えると良いね」
私は〚万能感知〛を発動させて、飛んでる魔物が見つけたら片っ端から回収する事にして、〚隠密〛は並列思考に任せておいた。
半日ほど飛行をしたところで、地上に人けがない事を確認してから平原に降りて休憩をとる事にした。
「ふぅ~、国境まであと少し?」
『今で2割程度まで来たかな?僕は2日は掛かると思ってるんだけどね』
エリカに合わせたけど、結構なスピードで移動したので国境近くに来たのか並列思考に聞いてみたけど、たった2割しか進んでいなかった。休憩の後はもう少し気合を入れて飛ぶ事にしないとね。
「エリカ~、休憩が終わったら少しぺーすを上げるからね」
「判ったよ。それよりも、この辺りには何も気配が無いんだろ?それなら少し楽しまないかい?」
エリカは喋り終えると、後ろから抱きついて、私の服の中に手を忍ばせながら、首元に口づけをしてくる。私の双丘を優しく刺激してくると、その気持ち良さに断る事が出来ずに、平原のど真ん中で悦に浸ったのだった……
予想以上に時間を消費してしまい、慌てて服を着てから移動を再開する。
「もーーっ、全然少しじゃ無かったじゃない!」
「ははっ、悦んでたじゃないか」
「むーーっ、全速で飛んでやるぅーーー!」
私はエリカの足を掴んで、遅れ取り戻す為に全速力で飛ぶ。エリカのタイトスカートは捲れあがってるんだけど、そんな事を気にする余裕は全くないようで、顔を引き攣らせていた。
「ぎゃーーっ!ごめん、許して、あたいが悪かったよ、速度を落としてぇーーっ!」
「並列思考の立てた予定の場所に着くまで止まらないよ~」
あまりにも大きな声で叫ぶから、誰かに気付かれないか心配だったけど、並列思考が『全く気配が無いから大丈夫』と言ってたので、周りの事は気にせず飛び続けて、なんとか目的地に到着したの。
0
お気に入りに追加
195
あなたにおすすめの小説
今さら、私に構わないでください
ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。
彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。
愛し合う二人の前では私は悪役。
幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。
しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……?
タイトル変更しました。
義兄に告白されて、承諾したらトロ甘な生活が待ってました。
アタナシア
恋愛
母の再婚をきっかけにできたイケメンで完璧な義兄、海斗。ひょんなことから、そんな海斗に告白をされる真名。
捨てられた子犬みたいな目で告白されたら断れないじゃん・・・!!
承諾してしまった真名に
「ーいいの・・・?ー ほんとに?ありがとう真名。大事にするね、ずっと・・・♡」熱い眼差を向けられて、そのままーーーー・・・♡。
私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。
木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるアルティリアは、婚約者からある日突然婚約破棄を告げられた。
彼はアルティリアが上から目線だと批判して、自らの妻として相応しくないと判断したのだ。
それに対して不満を述べたアルティリアだったが、婚約者の意思は固かった。こうして彼女は、理不尽に婚約を破棄されてしまったのである。
そのことに関して、アルティリアは実の父親から責められることになった。
公にはなっていないが、彼女は妾の子であり、家での扱いも悪かったのだ。
そのような環境で父親から責められたアルティリアの我慢は限界であった。伯爵家に必要ない。そう言われたアルティリアは父親に告げた。
「私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。私はそれで構いません」
こうしてアルティリアは、新たなる人生を送ることになった。
彼女は伯爵家のしがらみから解放されて、自由な人生を送ることになったのである。
同時に彼女を虐げていた者達は、その報いを受けることになった。彼らはアルティリアだけではなく様々な人から恨みを買っており、その立場というものは盤石なものではなかったのだ。
自称ヒロインに「あなたはモブよ!」と言われましたが、私はモブで構いません!!
ゆずこしょう
恋愛
ティアナ・ノヴァ(15)には1人の変わった友人がいる。
ニーナ・ルルー同じ年で小さい頃からわたしの後ろばかり追ってくる、少しめんどくさい赤毛の少女だ。
そしていつも去り際に一言。
「私はヒロインなの!あなたはモブよ!」
ティアナは思う。
別に物語じゃないのだし、モブでいいのではないだろうか…
そんな一言を言われるのにも飽きてきたので私は学院生活の3年間ニーナから隠れ切ることに決めた。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
それ、しってるよ。
eden
ホラー
それ、しってるよ――――。
高校2年生の山下未子(やました みこ)は、人の心を読むことができる。
その力をコントロールすることができないでいる未子は、できるだけ人と関わらないことで自分を守っていた。
何度となく転校を繰り返してきた未子は、新たな学校で、未子の力で心を読むことができない生徒――天城璃星(あまき りせ)に出会う。
璃星の周辺で不可解な事件が起きることに気付いた未子は、璃星の秘密に迫ることになって――?
秘密を暴くことは、秘密を握られること。
事実は記憶の中に、真実は心の中に。
転生賢者と猫の旅~猫になった魔王とエルフ賢者のまったり冒険譚~
タツダノキイチ
ファンタジー
一定の周期で魔王が復活し、勇者が転生してくる世界。
そんな世界で勇者とともに魔王を討伐した賢者のジーク。
無事、魔王を討伐したかと思ったら、なんと魔王の魂がそのペット、子猫のチェルシーに乗り移ってしまった。
仕方なく、その魔王(子猫)とともに冒険の旅に出る賢者(エルフ)
冒険者として、世界各地をのんびり旅しながら、魔物と戦ったり美味しいご飯を一緒に食べたりする物語。
【初恋よりも甘い恋なんて】本編完結・番外編中💖
悠里
BL
男とラブホに入るところを、ゼミの後輩の四ノ宮に見られた。
オレ、隠れゲイなのに――。
初恋や色々にトラウマのある大学生同士。
後輩攻め。
人に言いたくない過去や隠し事がある2人が、最初は恋なんか関係なく絡み、喧嘩したりしながらも、だんだんと少しずつ近づいていきます。
どう恋に転んでいくのか、楽しんで頂けますように。
イケメン王子・外面良し・四ノ宮 大翔(しのみやひろと)
×
隠れゲイ・アイドル系・雪谷 奏斗(ゆきたにかなと)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる