上 下
210 / 336
第五章 ファミリア編

第50話 今後の対策②

しおりを挟む
 その場に居た全員が驚いてたけど、気に留めずに話を進めていく事にした。

「そんな訳で、今から転移魔法陣を披露するからさ、ちょっと用意してくるね!」
『「う、うん」』

 私はみんなの転移先となる、麓のダンジョン7階層の入口へ転移する。

「どうせ鎧蟹アーマークラブの肉塊を集めに来るからここで良いよね。刻印っと!」
『バチバチッ!』

 貴重なタンパク源を確保する為に頻繁に来る事になるであろう7階層に、転移魔法陣を設置してからファミリアへ戻った。

「ただいま、転移魔法陣を設置するから専用の部屋を作るね〚部屋ルーム〛!」

 これから転移魔法陣での移動が増える事になるので、地下に専用の部屋を作っておいた。下へ降りる為のサークルがあるので、手招きをして全員をサークル内へ呼ぶ。

「みんな、サークルに入ったよね?ゴー!」

 適当に魔力を流すとサークルが下降する。

 サークルが地下に降りたので、サークルから離れると上昇していって独立した部屋となる。大丈夫だと思うけど他の者に転移魔法陣を使用されても、私の魔力以外ではこの部屋から出れないように、保険程度のセキュリティーを仕掛けておいた。

「これからはこの部屋を転移魔法陣専用の部屋にするね。じゃあ、転移魔法陣を設置するよ!」
『バチバチッ!』

 麓のダンジョン7階層へと転移する魔法陣を設置する。

「使い方を説明するね。この転移魔法陣は2人ずつで使えるからね。先ずは私とアニーで移動するから後に続いてね!」
「「OK!」」

 最初に私とアニエラ、エリカとトラパーネ、パインとルカが順番に魔力を流して、転移魔法陣から麓のダンジョン7階層へと転移した。

「凄いよハルカ!本当に転移出来たよ!」

 アニエラが大喜びしていると、続々と転移してくると各々が驚いていて私の元へ近寄ってきた。

「本当にハルカにはビックリだよ!その頭はどういう構造なんだよ」
「神と肩を並べるハルカ様なら当然なのです」

 エリカに続いてトラパーネが褒められた後は、転移魔法陣の使い勝手を体験したみんなに質問をする。

「これなら取引が出来そうでしょう?」
「使用者限定が出来るのなら、問題なく使えると思います」
「あたいもルカと同意見だよ。例えヤリテールが嗅ぎ付けられても、転移する事が出来ないなら安心だよ!」
「近いうちに魔法鞄マジックバッグも完成させるから必要な物の入手は問題ないね」

 ルカとエリカの返事の後は、みんなが頷いてたので賛成という事だね。魔法鞄マジックバッグも近々完成するし、これで直近の食料問題はなんとかなったけど、まだまだ自給自足には程遠いので別の調達手段も考えないとね。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

今さら、私に構わないでください

ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。 彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。 愛し合う二人の前では私は悪役。 幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。 しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……? タイトル変更しました。

義兄に告白されて、承諾したらトロ甘な生活が待ってました。

アタナシア
恋愛
母の再婚をきっかけにできたイケメンで完璧な義兄、海斗。ひょんなことから、そんな海斗に告白をされる真名。 捨てられた子犬みたいな目で告白されたら断れないじゃん・・・!! 承諾してしまった真名に 「ーいいの・・・?ー ほんとに?ありがとう真名。大事にするね、ずっと・・・♡」熱い眼差を向けられて、そのままーーーー・・・♡。

私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。

木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるアルティリアは、婚約者からある日突然婚約破棄を告げられた。 彼はアルティリアが上から目線だと批判して、自らの妻として相応しくないと判断したのだ。 それに対して不満を述べたアルティリアだったが、婚約者の意思は固かった。こうして彼女は、理不尽に婚約を破棄されてしまったのである。 そのことに関して、アルティリアは実の父親から責められることになった。 公にはなっていないが、彼女は妾の子であり、家での扱いも悪かったのだ。 そのような環境で父親から責められたアルティリアの我慢は限界であった。伯爵家に必要ない。そう言われたアルティリアは父親に告げた。 「私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。私はそれで構いません」 こうしてアルティリアは、新たなる人生を送ることになった。 彼女は伯爵家のしがらみから解放されて、自由な人生を送ることになったのである。 同時に彼女を虐げていた者達は、その報いを受けることになった。彼らはアルティリアだけではなく様々な人から恨みを買っており、その立場というものは盤石なものではなかったのだ。

自称ヒロインに「あなたはモブよ!」と言われましたが、私はモブで構いません!!

ゆずこしょう
恋愛
ティアナ・ノヴァ(15)には1人の変わった友人がいる。 ニーナ・ルルー同じ年で小さい頃からわたしの後ろばかり追ってくる、少しめんどくさい赤毛の少女だ。 そしていつも去り際に一言。 「私はヒロインなの!あなたはモブよ!」 ティアナは思う。 別に物語じゃないのだし、モブでいいのではないだろうか… そんな一言を言われるのにも飽きてきたので私は学院生活の3年間ニーナから隠れ切ることに決めた。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

それ、しってるよ。

eden
ホラー
それ、しってるよ――――。 高校2年生の山下未子(やました みこ)は、人の心を読むことができる。 その力をコントロールすることができないでいる未子は、できるだけ人と関わらないことで自分を守っていた。 何度となく転校を繰り返してきた未子は、新たな学校で、未子の力で心を読むことができない生徒――天城璃星(あまき りせ)に出会う。 璃星の周辺で不可解な事件が起きることに気付いた未子は、璃星の秘密に迫ることになって――? 秘密を暴くことは、秘密を握られること。 事実は記憶の中に、真実は心の中に。

転生賢者と猫の旅~猫になった魔王とエルフ賢者のまったり冒険譚~

タツダノキイチ
ファンタジー
一定の周期で魔王が復活し、勇者が転生してくる世界。 そんな世界で勇者とともに魔王を討伐した賢者のジーク。 無事、魔王を討伐したかと思ったら、なんと魔王の魂がそのペット、子猫のチェルシーに乗り移ってしまった。 仕方なく、その魔王(子猫)とともに冒険の旅に出る賢者(エルフ) 冒険者として、世界各地をのんびり旅しながら、魔物と戦ったり美味しいご飯を一緒に食べたりする物語。

【初恋よりも甘い恋なんて】本編完結・番外編中💖

悠里
BL
男とラブホに入るところを、ゼミの後輩の四ノ宮に見られた。 オレ、隠れゲイなのに――。 初恋や色々にトラウマのある大学生同士。 後輩攻め。 人に言いたくない過去や隠し事がある2人が、最初は恋なんか関係なく絡み、喧嘩したりしながらも、だんだんと少しずつ近づいていきます。 どう恋に転んでいくのか、楽しんで頂けますように。 イケメン王子・外面良し・四ノ宮 大翔(しのみやひろと) × 隠れゲイ・アイドル系・雪谷 奏斗(ゆきたにかなと)

処理中です...