実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…

小桃

文字の大きさ
上 下
195 / 336
第五章 ファミリア編

第35話 久しぶりのファミリア

しおりを挟む
 今回の目的である煌晶石は採集は出来たので、巨大迷路を踏破したタイミングでファミリアへと戻る事にした。


「戻るって事はこの迷路を通るんだよね?攻略してる時は楽しいけど、帰るとなると面倒だね」


 アニエラの言う通りで、迷路って行きは良いけど帰りは面倒だと思ったの。だけど、私は試したい事があるのでその事を3人に伝えた。


「その事なんだけどね。空間魔法で巨大迷路の入口まで転移が出来ないかなって考えたの。ぶっつけ本番になるけど試してみる?」

「「えっ?」」

『ちょっ、ハルカ?』


 アニエラ達と並列思考セレブロもめちゃくちゃ驚いていた。


「目で場所を決めて転移って言ってたけどさ、結局は転移する場所をイメージしてから、空間魔法を発動させて転移してるんだよね。それなら巨大迷路の入口をイメージすれば転移可能だと思うんだよね」

『なるほどね。本当にハルカの思考は僕の遥かに斜め上に行くね。目で確認と言われればそこで止まってしまうよ』

「どうする試してみる?」

「「やろう!」」

「OK!みんな私に触れてね」


 全員が私に触れた所で、私は巨大迷路へ入る前の場所をイメージをしていく。明確なイメージが出来上がった所で空間魔法を発動させる。


「行くよ!〚空間魔法〛発動、転移!」

『シュッ!』

『シュン!』


 空間魔法を発動させると身体が一瞬『フッ』と軽くなったと思ったら、目の前の風景が変わった事に気付いた。


「おっ、ちゃんと巨大迷路の入口の前だね」

「はははっ、本当にハルカと一緒に居ると驚かされる事ばかりだね」


 エリカはそんな事を言いながら私の頭を『ポンポン』して褒めてくれた。続いてアニエラは真正面から抱き着いてきたので、受け止めるとそのまま後ろに倒れた。


「こらっ、そんなに強くするとっ……」


 アニエラに怒ろうとすると、そのまま口を塞がれた。


「むぅむぅ~」

「ぷはぁ~、ハルカ凄いね愛してるよ~」


 そんな事に言われると怒る気も失せて、笑顔になってしまうよね。


「うん、ありがとう。私もアニーを愛してるよ」


 そんな私達のテンションに驚きながらも、トラパーネは魔力消費が気になったみたいで、心配そうな顔をして話し掛けてきた。


「ハルカ様、お体は大丈夫ですか?かなりの魔力を消費されたのでは?」

「距離はあまり関係ないかな?イメージが出来れば大丈夫みたいだね。そんな訳でファミリアまで一気に戻るよ!」

「「おぉーー!」」


 この後はファミリアにある私達の部屋をイメージしてから、空間魔法を使って一気に転移して無事にファミリアへと戻る事が出来たの。

しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

俺のスキルが無だった件

しょうわな人
ファンタジー
 会社から帰宅中に若者に親父狩りされていた俺、神城闘史(かみしろとうじ)。  攻撃してきたのを捌いて、逃れようとしていた時に眩しい光に包まれた。  気がつけば、見知らぬ部屋にいた俺と俺を狩ろうとしていた若者五人。  偉そうな爺さんにステータスオープンと言えと言われて素直に従った。  若者五人はどうやら爺さんを満足させたらしい。が、俺のステータスは爺さんからすればゴミカスと同じだったようだ。  いきなり金貨二枚を持たされて放り出された俺。しかし、スキルの真価を知り人助け(何でも屋)をしながら異世界で生活する事になった。 【お知らせ】 カクヨムで掲載、完結済の当作品を、微修正してこちらで再掲載させて貰います。よろしくお願いします。

うちの冷蔵庫がダンジョンになった

空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞 ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。 そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~

m-kawa
ファンタジー
第5回集英社Web小説大賞、奨励賞受賞。書籍化します。 書籍化に伴い、この作品はアルファポリスから削除予定となりますので、あしからずご承知おきください。 【第七部開始】 召喚魔法陣から逃げようとした主人公は、逃げ遅れたせいで召喚に遅刻してしまう。だが他のクラスメイトと違って任意のスキルを選べるようになっていた。しかし選んだ成長率マシマシスキルは自分の得意なものが現れないスキルだったのか、召喚先の国で無職判定をされて追い出されてしまう。 一方で微妙な職業が出てしまい、肩身の狭い思いをしていたヒロインも追い出される主人公の後を追って飛び出してしまった。 だがしかし、追い出された先は平民が住まう街などではなく、危険な魔物が住まう森の中だった! 突如始まったサバイバルに、成長率マシマシスキルは果たして役に立つのか! 魔物に襲われた主人公の運命やいかに! ※小説家になろう様とカクヨム様にも投稿しています。 ※カクヨムにて先行公開中

転売屋(テンバイヤー)は相場スキルで財を成す

エルリア
ファンタジー
【祝!第17回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞!】 転売屋(テンバイヤー)が異世界に飛ばされたらチートスキルを手にしていた! 元の世界では疎まれていても、こっちの世界なら問題なし。 相場スキルを駆使して目指せ夢のマイショップ! ふとしたことで異世界に飛ばされた中年が、青年となってお金儲けに走ります。 お金は全てを解決する、それはどの世界においても同じ事。 金金金の主人公が、授かった相場スキルで私利私欲の為に稼ぎまくります。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

処理中です...