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第五章 ファミリア編

第6話 ピンク=ハルカ色?

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 アニエラがドロップを回収して戻る頃には、私の両足は元の状態に回復していた。

「拾っといたよ♪」
「アニー、ありがとう♪それにしても飛竜フライドレイクは強かったね(笑)」
「竜なんだから当たり前だろ!本来なら討伐隊を組むんだからね。ハルカが居なければ喰われてたよ!それと飛竜フライドレイクに触れたんだろ?強奪出来たのかい?」

 エリカが飛竜フライドレイクとの戦闘で何か得る物があったのかを聞いてくると、並列思考セレブロが答えた。

『〘翼刃ウイングブレード〙を強奪したよ。ハルカの足を切断した刃としての攻撃と、対象に向けて射出する攻撃も出来るみたいだよ』
「それは凄い能力だね。並列思考セレブロ、翼だけでも出してみてよ」
『OK!』

 どんな翼か見てみたかったので、並列思考セレブロに翼を出してもらうと、私の想像の斜め上をいったピンク色翼が現れた……
 飛竜フライドレイクって薄黒い翼だったのに、それを奪ったんじゃないの?と思った。

「わぁ~♪ハルカっぽいくて良いね~♪」
「あぁ、ピンクはハルカの色だからね。気になるのは羽の形状だけど、それは何ていう形なんだろうね?」
「うん、これはハートって形を縦長にした形状みたい。前世のの世界ではこんな形【🖤】のマークがあったんだよ」

 私は両手で🖤の形を見せてあげると、2人とも『可愛い♪』と言ってくれたけど、私は格好いい翼をイメージしてたのに、実際はピンク色の可愛い翼って……

『僕はそのハートと言う形よりは、スライムの形なのかと思ったよ』
「あっ、それもあるかもね。それよりも、私は魔物から角や爪なんかを強奪したら、全部ピンク色なるかな?」

 形に関してよりも色の方が気になったので、その事をみんなに伝えると即答された。

『「同然、ハルカ色になるでしょ(笑)」』

 ピンク色=ハルカ色らしい……
 私って見た目で相手を威圧する事はないんだろうね……

 そんな馬鹿な話はほどほとにして、ダンジョン8層目を進んで行くと事を再開する。
 いきなり飛竜フライドレイクと戦ったので、グリフォン等が現れても驚く事なく倒して先へと進むと、9層目へ繋がる通路が見えたんだけど、そこには飛竜フライドレイク2体が通路を塞ぐように待ち構えていたの。
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