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第四章 スライムヴァンピール編
第78話 2人の願い
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エルピス山脈の麓へ5人で移って最初の夜、食事を終えた後に今後の話をする事になったの。
「家に関しては明日で作りあげるよ。パインの鍛冶工房は明後日になるから、作業が出来るのは3日後になるかな?その間なんだけど、アニーに水路を作ってもらいたいから、みんなで手伝ってあげて欲しいの」
「「OK!」」
新たな生活をするに当たって、最も重要になる住居と水路を作る事が直ぐに決まった。次は食料の確保なんだけど、肉類は魔物を狩れば問題ない。野菜や調味料については〘無限収納〙があるから買えば済むんだけど、私は自給自足を目指したいと思ってるの。エルピス山脈から流れる豊富な水もあるので、農場を作りたいと思った。
「次に食料の事なんだけどさ、肉類は魔物を狩れば問題ないよね。野菜や調味料については出来る限り自給自足をしたいの」
「ここに農場を作るって事ですか?」
私の話を聞いてルカが反応した。
「うん、農業の知識はないけど、田畑を耕す事は土魔法があれば簡単だからさ、ヤリテールを通せば種苗は手に入るから挑戦しようかと思ってるんだよ」
「私、農家の育ちなんです!多少の知識なら持ってるので、農場管理は私に任せてもらえませんか?」
「おぉ~!経験者なら是非お願いするね♪」
「はい、役に立てるように頑張ります♪」
「私の頭にあった、早く決めたかった事はこれくらいなんだよね。他に何かあれば何でも言って欲しいの。みんなで暮らすんだからね!」
私が一方的に意見を言っていたので、他に意見がないかを聞いてみると、アニエラとエリカは首を横に振って『ない』とアピールをした。パインとルカはと言うと、2人は意を決したように顔を見合わせてから頷いた。
「「ハルカさん、私達を眷属にして下さい」」
2人が私の眷属になりたいと言ってきたの。アニエラのエリカは、何となく判ってたみたいで笑顔で頷いていたの。
「眷属にって本当に良いの?元には戻れなくなるんだよ?アニエラは出会った時には半吸血鬼だったし、エリカは瀕死で救う為だったけど、2人は状況が違うんだから直ぐに決断をしなくても良いんだよ?」
「この先も一緒に暮らしていけば、必ず眷属になる日が来ると思います。それなら早く眷属になっても同じだと思います」
「私はハルカさんの専属鍛冶士ですから、眷属にならないと作り続ける事が出来ません!」
ルカとパインは、迷いのない真っ直ぐな目を私に向ける。短期間とはいえしっかりと考えて答えを出したんだね。
「「それに、出来る事であればなんでもするって言ってましたよ♪」」
「あははっ、確かに言ったね。判ったよ2人の願いを叶えてあげる」
「「ありがとうございます」」
この日、パインとルカが新たな眷属となって、ここには吸血鬼しか居ないので住処って事になったのかな?
「家に関しては明日で作りあげるよ。パインの鍛冶工房は明後日になるから、作業が出来るのは3日後になるかな?その間なんだけど、アニーに水路を作ってもらいたいから、みんなで手伝ってあげて欲しいの」
「「OK!」」
新たな生活をするに当たって、最も重要になる住居と水路を作る事が直ぐに決まった。次は食料の確保なんだけど、肉類は魔物を狩れば問題ない。野菜や調味料については〘無限収納〙があるから買えば済むんだけど、私は自給自足を目指したいと思ってるの。エルピス山脈から流れる豊富な水もあるので、農場を作りたいと思った。
「次に食料の事なんだけどさ、肉類は魔物を狩れば問題ないよね。野菜や調味料については出来る限り自給自足をしたいの」
「ここに農場を作るって事ですか?」
私の話を聞いてルカが反応した。
「うん、農業の知識はないけど、田畑を耕す事は土魔法があれば簡単だからさ、ヤリテールを通せば種苗は手に入るから挑戦しようかと思ってるんだよ」
「私、農家の育ちなんです!多少の知識なら持ってるので、農場管理は私に任せてもらえませんか?」
「おぉ~!経験者なら是非お願いするね♪」
「はい、役に立てるように頑張ります♪」
「私の頭にあった、早く決めたかった事はこれくらいなんだよね。他に何かあれば何でも言って欲しいの。みんなで暮らすんだからね!」
私が一方的に意見を言っていたので、他に意見がないかを聞いてみると、アニエラとエリカは首を横に振って『ない』とアピールをした。パインとルカはと言うと、2人は意を決したように顔を見合わせてから頷いた。
「「ハルカさん、私達を眷属にして下さい」」
2人が私の眷属になりたいと言ってきたの。アニエラのエリカは、何となく判ってたみたいで笑顔で頷いていたの。
「眷属にって本当に良いの?元には戻れなくなるんだよ?アニエラは出会った時には半吸血鬼だったし、エリカは瀕死で救う為だったけど、2人は状況が違うんだから直ぐに決断をしなくても良いんだよ?」
「この先も一緒に暮らしていけば、必ず眷属になる日が来ると思います。それなら早く眷属になっても同じだと思います」
「私はハルカさんの専属鍛冶士ですから、眷属にならないと作り続ける事が出来ません!」
ルカとパインは、迷いのない真っ直ぐな目を私に向ける。短期間とはいえしっかりと考えて答えを出したんだね。
「「それに、出来る事であればなんでもするって言ってましたよ♪」」
「あははっ、確かに言ったね。判ったよ2人の願いを叶えてあげる」
「「ありがとうございます」」
この日、パインとルカが新たな眷属となって、ここには吸血鬼しか居ないので住処って事になったのかな?
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