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第四章 スライムヴァンピール編
第64話 出直し
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蟹との戦闘が終わって、蟹の魔石とドロップした甲殻を回収してから私一息つく。
エリカとアニエラの表情が冴えない事に気付いたの。理由はこれまでの戦い方では倒す事が出来ないからだった。
今の私達の装備で最高素材であるエリカのミスリル製の鞭でも、蟹にはまともなダメージを入れる事が出来なかった。この先を進むには武器の質を更に上げるか、武器に魔法を纏わす事が必要になるからね。
今回のダンジョンアタックで、パーティーリーダーを務めるエリカが重い口を開いた。
「今回のダンジョンアタックはここまでだ。あたいとアニーは、ここから先の戦いでは戦力にならない。煌晶石は諦めるしかないね。」
「魔法ならダメージを入れれない?それなら先へ進めるよね?」
私は武器での戦闘が無理でも、魔法で魔物を倒せるなら先へ進めると思ったので、エリカにその事を聞いてみると、エリカから魔法に頼った戦いの危険性の説明を受けた。
「確かに魔法でなら倒せる可能性は高いね。だけど魔法のみの戦闘は、魔力が尽きれば魔法を使えないし、下手をすれば魔力枯渇で動けなくなるんだよ。そうなるとジリ貧になってパーティーが全滅する恐れがあるんだよ」
「戻るしか無いね(汗)」
「まぁ、ここは層の変わり目だから、何匹か倒すくらいなら問題はないから試してみるかい」
「うん、試してから帰ろう!」
このエリアで現れる魔物を適当に倒してから町へ戻る事にした。私はエリカの鞭を預かったままで周辺を探索を始める。
私達は蟹との戦闘に集中していて鑑定する事が出来なかったけど、並列思考が私達に代わって鑑定をしていてくれたの。
蟹の魔物は【鎧蟹】と言って、かなりの硬度の甲殻で身を守る魔物で、ハサミと槍による物理攻撃と水魔法を少し使えるみたい。エリカが言うにはBランク以上の魔物で間違いないらしいので、このダンジョンは特別指定ダンジョンになるかも知れないらしい。
特別指定ダンジョンは、Bランク以上のハンター以外は入場出来ないダンジョンで、未熟なハンターを無駄に死なせない為に、冒険者協会が定めた特別処置らしいの。
指定されると私達も入れなくなるので、当面はこの事を報告しない事としたの。ルール違反だけど、どうせ麓のダンジョンに挑戦するハンターは私達だけだからね(笑)
浅瀬を探索して魔物を数匹倒したけど、現れたのは全て鎧蟹だった。
魔法で倒せるか試したけど、上位魔法でしか倒す事が出来なかったので、ダメージの通る武器を用意しない事には、このダンジョンを進む事は出来ないと判断をして町へ戻ったの。
エリカとアニエラの表情が冴えない事に気付いたの。理由はこれまでの戦い方では倒す事が出来ないからだった。
今の私達の装備で最高素材であるエリカのミスリル製の鞭でも、蟹にはまともなダメージを入れる事が出来なかった。この先を進むには武器の質を更に上げるか、武器に魔法を纏わす事が必要になるからね。
今回のダンジョンアタックで、パーティーリーダーを務めるエリカが重い口を開いた。
「今回のダンジョンアタックはここまでだ。あたいとアニーは、ここから先の戦いでは戦力にならない。煌晶石は諦めるしかないね。」
「魔法ならダメージを入れれない?それなら先へ進めるよね?」
私は武器での戦闘が無理でも、魔法で魔物を倒せるなら先へ進めると思ったので、エリカにその事を聞いてみると、エリカから魔法に頼った戦いの危険性の説明を受けた。
「確かに魔法でなら倒せる可能性は高いね。だけど魔法のみの戦闘は、魔力が尽きれば魔法を使えないし、下手をすれば魔力枯渇で動けなくなるんだよ。そうなるとジリ貧になってパーティーが全滅する恐れがあるんだよ」
「戻るしか無いね(汗)」
「まぁ、ここは層の変わり目だから、何匹か倒すくらいなら問題はないから試してみるかい」
「うん、試してから帰ろう!」
このエリアで現れる魔物を適当に倒してから町へ戻る事にした。私はエリカの鞭を預かったままで周辺を探索を始める。
私達は蟹との戦闘に集中していて鑑定する事が出来なかったけど、並列思考が私達に代わって鑑定をしていてくれたの。
蟹の魔物は【鎧蟹】と言って、かなりの硬度の甲殻で身を守る魔物で、ハサミと槍による物理攻撃と水魔法を少し使えるみたい。エリカが言うにはBランク以上の魔物で間違いないらしいので、このダンジョンは特別指定ダンジョンになるかも知れないらしい。
特別指定ダンジョンは、Bランク以上のハンター以外は入場出来ないダンジョンで、未熟なハンターを無駄に死なせない為に、冒険者協会が定めた特別処置らしいの。
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