上 下
143 / 336
第四章 スライムヴァンピール編

第62話 10層を目指して

しおりを挟む
 ダンジョンを更に進んで5層目のエリアまで進んで来たけど、私達のお目当てである煌晶石がある場所にはまだたどり着けてない。

 ただ、4層目までの洞窟エリアと違って、5層目からは平原へと様変わりしたの。そしてエリアが変わってキリがいいので、一旦休憩する事にしたの。

 本当にダンジョンって不思議な所だと思う。日光が届かない場所なのに、このエリアには明かりを感じるのと、どういう訳なのか暖かい風が吹いてるんだよね。それはダンジョンが異空間だからなんだろうけど、頭で理屈を考えると答えが出て来ないので『モヤモヤ』するんだよね。

 エリカも並列思考セレブロにも、理屈は判らないみたいなので、私が考えても仕方ないね(笑)

 そしてエリアが様変わりした事で、現れる魔物も虫タイプの魔物から獣タイプへと変わったの。

 このエリアに来るまでに、現れた全ての魔物に触れてスキルとステータスupを強奪したの。その内容はこんな感じね。

〚毒無効〛毒が効かなくなる。
〚麻痺無効〛麻痺しなくなる。
〚硬化〛任意で身体硬化させ物理攻撃を受け付けないが、発動中は身動き出来ない。
〚体力+10〛×5〚HP+10〛×10〚敏捷+10〛×8

 スキルは3つだけど、ステータスupは大量に強奪出来たのでかなりのステータスupが出来たね♪

 休憩で食事を取りながら、エリカがここから先の魔物についての注意点を教えてくれた。

「ここから獣タイプに変わるからね。素早さと魔物同士の連携には十分に注意しておくれよ」
「ねぇ、このダンジョンの事についてはどこまで判ってるの?」
「判ってるのは11層目までだよ。10層目にお目当ての煌晶石があるエリアになるから、なんとか明日にはたどり着くと思うよ」
「じゃあ、11層目から上は未到達なの?」
「そうだよ。11層目からはゴーレムタイプが現れるからね。ゴーレムの防御力は相当なものだから、一筋縄では討伐が出来ないんだよ……」

 エリカの口調から、11層目からは戦いは厳しいものになると判った。そうなると私とアニエラの装備では心許ないので、今回は煌晶石を採集したら、無理にダンジョン進まずに戻る事が良いと考えたの。

「ねぇ、今回は煌晶石を集める事が目的だったからさ、ダンジョン攻略は10層目迄で良いよね?早くパインに素材を渡してあげたいし」
「それが無難だと思うね。パインに強力な装備を作ってもらった方が、ゴーレムタイプを倒しやすい筈だからね」
「じゃあ、休憩が終わったら10層を目指してダンジョンを進むよ」
「おう!」「OK!」

 休憩中の話し合いで、煌晶石を採掘できる10層を目指して、煌晶石の採集を終えたら町へ帰る事に決めたの。休憩を終えてダンジョンアタック再開後も、私は変わらずに現れた魔物を全て触れてから倒していったの。

 今回のダンジョンアタックは、私のステータスが爆上がりしそうだね♪
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

今さら、私に構わないでください

ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。 彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。 愛し合う二人の前では私は悪役。 幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。 しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……? タイトル変更しました。

義兄に告白されて、承諾したらトロ甘な生活が待ってました。

アタナシア
恋愛
母の再婚をきっかけにできたイケメンで完璧な義兄、海斗。ひょんなことから、そんな海斗に告白をされる真名。 捨てられた子犬みたいな目で告白されたら断れないじゃん・・・!! 承諾してしまった真名に 「ーいいの・・・?ー ほんとに?ありがとう真名。大事にするね、ずっと・・・♡」熱い眼差を向けられて、そのままーーーー・・・♡。

私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。

木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるアルティリアは、婚約者からある日突然婚約破棄を告げられた。 彼はアルティリアが上から目線だと批判して、自らの妻として相応しくないと判断したのだ。 それに対して不満を述べたアルティリアだったが、婚約者の意思は固かった。こうして彼女は、理不尽に婚約を破棄されてしまったのである。 そのことに関して、アルティリアは実の父親から責められることになった。 公にはなっていないが、彼女は妾の子であり、家での扱いも悪かったのだ。 そのような環境で父親から責められたアルティリアの我慢は限界であった。伯爵家に必要ない。そう言われたアルティリアは父親に告げた。 「私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。私はそれで構いません」 こうしてアルティリアは、新たなる人生を送ることになった。 彼女は伯爵家のしがらみから解放されて、自由な人生を送ることになったのである。 同時に彼女を虐げていた者達は、その報いを受けることになった。彼らはアルティリアだけではなく様々な人から恨みを買っており、その立場というものは盤石なものではなかったのだ。

自称ヒロインに「あなたはモブよ!」と言われましたが、私はモブで構いません!!

ゆずこしょう
恋愛
ティアナ・ノヴァ(15)には1人の変わった友人がいる。 ニーナ・ルルー同じ年で小さい頃からわたしの後ろばかり追ってくる、少しめんどくさい赤毛の少女だ。 そしていつも去り際に一言。 「私はヒロインなの!あなたはモブよ!」 ティアナは思う。 別に物語じゃないのだし、モブでいいのではないだろうか… そんな一言を言われるのにも飽きてきたので私は学院生活の3年間ニーナから隠れ切ることに決めた。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

それ、しってるよ。

eden
ホラー
それ、しってるよ――――。 高校2年生の山下未子(やました みこ)は、人の心を読むことができる。 その力をコントロールすることができないでいる未子は、できるだけ人と関わらないことで自分を守っていた。 何度となく転校を繰り返してきた未子は、新たな学校で、未子の力で心を読むことができない生徒――天城璃星(あまき りせ)に出会う。 璃星の周辺で不可解な事件が起きることに気付いた未子は、璃星の秘密に迫ることになって――? 秘密を暴くことは、秘密を握られること。 事実は記憶の中に、真実は心の中に。

転生賢者と猫の旅~猫になった魔王とエルフ賢者のまったり冒険譚~

タツダノキイチ
ファンタジー
一定の周期で魔王が復活し、勇者が転生してくる世界。 そんな世界で勇者とともに魔王を討伐した賢者のジーク。 無事、魔王を討伐したかと思ったら、なんと魔王の魂がそのペット、子猫のチェルシーに乗り移ってしまった。 仕方なく、その魔王(子猫)とともに冒険の旅に出る賢者(エルフ) 冒険者として、世界各地をのんびり旅しながら、魔物と戦ったり美味しいご飯を一緒に食べたりする物語。

【初恋よりも甘い恋なんて】本編完結・番外編中💖

悠里
BL
男とラブホに入るところを、ゼミの後輩の四ノ宮に見られた。 オレ、隠れゲイなのに――。 初恋や色々にトラウマのある大学生同士。 後輩攻め。 人に言いたくない過去や隠し事がある2人が、最初は恋なんか関係なく絡み、喧嘩したりしながらも、だんだんと少しずつ近づいていきます。 どう恋に転んでいくのか、楽しんで頂けますように。 イケメン王子・外面良し・四ノ宮 大翔(しのみやひろと) × 隠れゲイ・アイドル系・雪谷 奏斗(ゆきたにかなと)

処理中です...