実はスライムって最強なんだよ？初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…

第四章 スライムヴァンピール編

第29話 ベスの変化

　ベスさんの額に【血晶石】を埋め込むと、眷属となった証に瞳の色が緋色に変わった。ベスさんの胸の傷は、吸血鬼ヴァンピールになった事で〚超速再生〛が機能して傷が塞がり傷跡もなくなった。

「これが吸血鬼ヴァンピールの再生能力なのかい？信じられないね……これからはハルカの眷属としてよろしく頼むよ」
「こちらこそよろしくね（笑顔）」

　吸血鬼ヴァンピールになった事で、ベスさんは死ぬ事を免れた。私達にない知識を得た事は心強いと思っていると、ベスさん容姿が少しずつ変わってるように見えたの。

「あれ……ベスさん容姿が変わった？いや……絶対に若返ってきてるよ！」
「そうなのかい？私には判らな……えっ！手のシワが消えてるよ！これはどういう事だい？」

　ベスさんがどんどん若返るのを並列思考セレブロが仮説を立てた。

『吸血鬼ヴァンピールになった事の影響で、全盛期の状態に戻るんだと思うよ』
「ひゃっ、な、なんだい？頭に声が響いた！」
『これは〚以心伝心〛といって吸血鬼ヴァンピールの特殊能力なんだよ♪』
『吸血鬼ヴァンピールは凄い種族なんだね……驚いてばかりだよ（苦笑）』

　その後もベスさんは若返って止まった頃には、白髪頭がエメラルドグリーンのショートヘアに、瞳は眷属の象徴である緋色で、スタイルはスレンダーなのに大きな胸をした美女になっていた。

　若返った自分の姿を確認したかったのか、ベスさんは服を全て脱いで鏡で確認する。

「こ、これは……あたいの20代だった頃の姿だ！この張りのある肌と胸で色んな男を泣かしてやったの思い出すぜ！」
「あれ？ベスさん、話し方が変わってない？」
「あたいは、元々は男勝りだったのさ。生意気な男の股間を凍らせては鞭で潰して、何人も竿なしにしてやったぜ（笑）」
「そ、そうなのね（冷汗）」

　私はかなり危険な人を眷属にしてしまったのかも知れない……

　ベスさんを怒らせないように気をつけよう

➖・➖・ベスの想い・➖・➖
　アバルに剣を刺されて死ぬんだと思った……

　そんな時にハルカから眷属になれば助かと言われて、迷わずに眷属を望んだ。額に赤い石を埋め込まれると、剣で貫かれた胸は傷跡も残らずに治った。更に老婆の姿から全盛期のあたいの姿に若返ったんだ！

　若返ると力が漲ってくるね！これからはハルカ達に近付くクズな男達の股間を全て砕いてやるからね♪

※エリザベスが【股間クラッシャー】の称号を得るのは少し先の事となる……