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第三章 スライムウィザード編

第13話 アニエラの存在

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 アニエラとの生活を始めて2週間が経った。
 オークなら複数体であっても、余裕で倒せる程の成長してくれたの。私とアニエラの連携攻撃なら、オーガが群れていても簡単に倒せるんだよね。並列思考セレブロもアニエラとコンビを組めば、上層へ行く事が可能になる日も近いと言う程なの。
 ただ、アニエラとの行動は限定的なのもの、頼り過ぎると別れの後が大変になる、そこを意識して直ぐに上層へは行かない事にしたの。

 今は、アニエラに魔法のイメージを教えてる。同じ程度の魔力消費の魔法でも、私とアニエラでは威力が全然違うので、発動イメージを明確にする大切さを実演しながら教えてるの。

「こんな感じで同じ風刃ウインドカッターでも、『刃の形と動き』発動イメージするだけで全然威力が違うでしょ?」
「ホントだ!アニーも練習したら出来るようになるの?」
「うん♪イメージする事が出来ればね。今日はイメージする練習するよ!」
「はい、ハルカ先生!」

 この日は魔物討伐へは行かずに、アニエラの魔法イメージの練習に一日を費やしたの。その日の終わりには刃の形状が鋭くなって来たので、明日には鋭い斬れ味の刃を出せそうね。刃の動きが出来るまでは、討伐は中止して練習にすると決めてその日は終わった。

 アニエラは短期間で私に懐いてくれた。別れる時が辛くなりそうだけど、他人行儀でギスギスするよりは良いよね。『このまま一緒に…』そう思う事もあるけど、それはアニエラが決める事だから私からは何も言えない…

「ハルカ?どうしたの?」
「あっ、少し考え事をしてたの(汗)」
「夕食も食べたから、あれ良いかな?」
「あぁ、良いよ♪」
「ありがとう♪カプッ。」
「ぅん…はぁん♪」

 毎日の事なんだけど、吸血の感覚に慣れずに感じちゃう…短時間だから耐えきれるけど、時間が長くなると快感に溺れそうだよ(汗)

「ハルカ、ありがとう♪いつも変わった声が聞こえるけど、吸血って痛かったりするの?」
「えっ、痛くないよ!感じちゃ…いあ、吸血される時の感覚に慣れないだけだよ(汗)」
「そっか、早く慣れるといいね♪」
「そうだね、じゃあ吸血も終わったし寝よっか♪」
「うん、ハルカおやすみ♪」
「アニーおやすみ♪」

 アニエラが就寝して後、並列思考セレブロが話し掛けてきたの。

『ハルカはアニエラとの生活を続けたい?』
『うん、その思いはあるけどね。私に決定権はないよね?』
『確かにトラビスを殺してしまったけど、その事に責任を感じて助けてるんだから、こちらから提案しても良いと思うよ。』
並列思考セレブロは一緒の生活をどう思ってるの?』
『僕にとってはライバルだからね。ハルカを奪われないか不安で仕方ないけど、アニエラが
一緒に居れば連携を取って戦えるから、戦力としては欲しいかな。』
『私を奪うって…そんな関係には成らないよ?私は並列思考セレブロが好きだから♪』
『そうか♪その言葉を直接聞けると安心するよ。ハルカ大好きだよ♪』
『あぁん♪優しくだよぉ?アニエラには聞かれたくないの…ねっ?』
『判ったよ。それじゃ行くよ♪』

 並列思考セレブロと少し話して、アニエラが拒まなければ一緒に生活を続ける事を確認したてからは、魔力を動かされて何度もイカされたの♪
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