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あなたの趣味は何ですか?2
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中田はある地方銀行に勤めていた。
銀行は55歳で退職して、給料は下がるが子会社に出向することになっていた。
中田は今47歳。
今年ようやく支店長になったが、これ以上の出世はないとわかっていた。
銀行員となってからノルマ達成することだけが目標で週末も接待、帰宅も夜中、自分の時間を持つことはなかった。
きっとこのまま行くと所謂濡れ落ち葉になること必至だ。
まだ現役のうちに定年後を楽しむものを見つけたかった。
「支店長、おはようございます。」
「おはよう。」
秘書の早見 瑠華が挨拶をしてきた。
大学卒業して三年目だから、息子とそう変わらない。
「今日のスケジュールです。」
メモをもらって席につくと早見がお茶をいれてもって来る。
「ありがとう。」
今は支店長としてこの地位にいる限りこうやって若い人にふれあうこともあるが、退職したら、ろくな仕事もしないで今よりも虚しい生活を過ごすんだろうなあ。
そう思うとつい口にだしてしまった。
「早見くん。君の趣味はなんだね?」
「趣味……ですか?」
「ああ、例えば休日はどんなことをして過ごすのかなと思ってね……あ、嫌だったらこれは答えなくていいよ。これはセクハラになるんだろうか?」
「これくらいはセクハラなんてことはありませんよ。……そうですね、私は休日は友人とショッピングに行ったり映画を見に行ったりしますね。」
「そうか……。ありがとう。今どんな映画がおすすめかな?」
「私が見るのはジョニーズの林ケンくんが出てる映画です!」
「ジョ、ジョニーズか?」
「はい。」
「それは1人で見るにはちょっと敷居が高いな。」中田が笑う。
「そうですね……支店長、お一人で見られるんですか?」
「ああ、独身のときも1人で行ってた。結婚してからは息子の小さいときに家族で映画を見に行ったな。でも最近は全く見ていない。たまには行ってみるのもいいかもしれないと思ったよ。」
「支店長、ご一緒しましょうか?」
「えぇ。君とか?」
「はい。」
「それは彼氏に申し訳ない。」
「大丈夫です。いませんから!ぜひ支店長に林ケンくんを見てほしいです!」
「そ、そうか。じゃあ行くか?」
「はい!」
中田は秘書と秘書の推しの映画を見に行くことになった。
銀行は55歳で退職して、給料は下がるが子会社に出向することになっていた。
中田は今47歳。
今年ようやく支店長になったが、これ以上の出世はないとわかっていた。
銀行員となってからノルマ達成することだけが目標で週末も接待、帰宅も夜中、自分の時間を持つことはなかった。
きっとこのまま行くと所謂濡れ落ち葉になること必至だ。
まだ現役のうちに定年後を楽しむものを見つけたかった。
「支店長、おはようございます。」
「おはよう。」
秘書の早見 瑠華が挨拶をしてきた。
大学卒業して三年目だから、息子とそう変わらない。
「今日のスケジュールです。」
メモをもらって席につくと早見がお茶をいれてもって来る。
「ありがとう。」
今は支店長としてこの地位にいる限りこうやって若い人にふれあうこともあるが、退職したら、ろくな仕事もしないで今よりも虚しい生活を過ごすんだろうなあ。
そう思うとつい口にだしてしまった。
「早見くん。君の趣味はなんだね?」
「趣味……ですか?」
「ああ、例えば休日はどんなことをして過ごすのかなと思ってね……あ、嫌だったらこれは答えなくていいよ。これはセクハラになるんだろうか?」
「これくらいはセクハラなんてことはありませんよ。……そうですね、私は休日は友人とショッピングに行ったり映画を見に行ったりしますね。」
「そうか……。ありがとう。今どんな映画がおすすめかな?」
「私が見るのはジョニーズの林ケンくんが出てる映画です!」
「ジョ、ジョニーズか?」
「はい。」
「それは1人で見るにはちょっと敷居が高いな。」中田が笑う。
「そうですね……支店長、お一人で見られるんですか?」
「ああ、独身のときも1人で行ってた。結婚してからは息子の小さいときに家族で映画を見に行ったな。でも最近は全く見ていない。たまには行ってみるのもいいかもしれないと思ったよ。」
「支店長、ご一緒しましょうか?」
「えぇ。君とか?」
「はい。」
「それは彼氏に申し訳ない。」
「大丈夫です。いませんから!ぜひ支店長に林ケンくんを見てほしいです!」
「そ、そうか。じゃあ行くか?」
「はい!」
中田は秘書と秘書の推しの映画を見に行くことになった。
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