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第22話 花嫁と花婿の噂
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ブレンドル伯爵夫妻が夜会でクリストフの魔道具を披露してから二週間後、ローゼン公爵の娘アレクシアから先触れが届いた。
三日後にこの白花の館を訪れたいとのことだ。ローゼン公爵は寝耳に水だったらしい。「新しくお義父様となる方との親交を温めたい」との文面を見て顎を撫でながら首を傾げていた。
クリストフは嫌な予感がした。このローゼン公爵の娘だ。親交を温めたいなど建前に過ぎず父親同様自分に苦言を呈しに来るのだろうと予想した。そしてその予想は見事に当たったのである。
「殿下の所為で父が謂れなき批判を受けています」
クリストフとアレクシアは勉強部屋のテラスにある丸テーブルに座っていた。
出された紅茶を一口飲み、クリストフの侍女エレナに微笑んで礼を述べてから、アレクシアが急に厳しい目つきをクリストフに向ける。クリストフには何のことやら全く分からない。エレナがおずおずとローゼン公爵が情報収集として購読しているという新聞を二種類持ってきた。
『紳士淑女新聞』は主に貴族の社交界についての記事を、『正義の兎』は市井の民に向け、貴族や王族の醜聞や政策について論じ、他には市井の事件などを取り扱っているという。
王家の紋章にもある獅子を権力の象徴と捉え、権力者の暴虐に耐える平民達をか弱き兎になぞらえているらしい。そしてその兎にこそ正義があるという意味だとか。この新聞は王都の外にもたまに出回るのでクリストフも名前ぐらいは知っていた。
二つの新聞を広げてみると、どちらにも「祝福の花嫁」「冷血公爵」「聖女の息子」の文字が踊っており、『正義の兎』に至っては「冷血公爵、ついに第三王子を毒牙に」などと大きな見出しが紙面を飾っている。
「何これ」
とぼけたクリストフの返答にアレクシアが新聞の上に手を叩きつけた。
「殿下が!父の花婿として然るべき声明を発表されないがために!父が無理やり殿下の花嫁に収まったと批判を受けているのです!」
クリストフは紫の瞳を燃え上がらせるアレクシアの勢いに押されて渋々記事の詳細に目を通した。どちらの記事も、ローゼン公爵が身分を笠に着て祝福の花嫁という立場に収まったと書いてある。
『紳士淑女新聞』はローゼン公爵が後妻を娶らなかったことに言及し、男色家だと書いていた。しかもローゼン公爵の妻の死と、その妻の実家であるオルドリーニ侯爵夫妻の死も、それを隠蔽するための工作だと推論をさも真実のように書き連ねていた。
『正義の兎』はローゼン公爵が祝福の花嫁という身分を得て、公金を私利私欲に使っていると批判していた。
「我等、国民の味方である第三王子殿下は……魔窟である王宮の奥で……冷血公爵に虐げられ……」
クリストフが記事の一部を読み上げると、アレクシアが我慢ならないというように拳を握り締め肩をいからせた。テラスのテーブル近くの燭台に勝手に火がついて轟々と燃え始めた。蝋燭は哀れなほどにその身を熱に崩し、直に溶けてなくなるだろうという状態だった。ローゼン公爵に聞いてはいなかったが、アレクシアは火の属性の魔法を操るようだ。
淑女とは……。クリストフはフランティエ侯爵夫人の講義についてローゼン公爵が熱く語った言葉を思い出した。少なくともエレナが怯えるほどに激しい火をつけるような女性は淑女ではないのではないか。婚約の儀のときに神殿で見た上品なアレクシアの姿は、実は何枚も皮を被っていたものらしい。
「国王陛下は父のことを慮って下さり、花嫁様が誰であるかを伏せて国民への発表を行って下さいました。しかし噂好きの愚か者達は、ここぞとばかりに日頃の父への鬱憤をこのようなやり方で晴らそうと……」
花嫁誕生の儀の後、国王は自ら国民達の前に姿を見せ、女神からの恵みについて説明をした。だが、さすがに中年男性が花嫁に選ばれたとは告げられず、貴族の中から選ばれ第三王子と婚姻を結んだと話すにとどめたのだとか。
しかし人の口に戸は立てられぬ。神殿に集まった貴族連中から使用人へ。使用人から市井の人々へ。どうやら花嫁が男らしい、しかも冷血公爵様らしい、という噂が流れているそうだ。そして『聖女』様の息子である第三王子が無理やり花婿にされたらしいとまで。
そんな噂のせいで王都では今、クリストフへの同情からその人気が急上昇しているとのこと。市井の出、貴族の被害者、不幸な境遇と三拍子揃ったクリストフは、人々の前に姿を現したこともないというのに国民から日頃の不満の代弁者として支持を集め、何と王都の下町にある劇場ではクリストフを主人公に見立てた演目までが上演されているという。
「これは公爵閣下にはとても言えないのですが」
エレナは眉尻を下げて声を潜めた。件の演目は「悪の冷血公爵様を民の味方である第三王子が倒す物語」なのだそうだ。
「殿下にお願いいたします。花婿として花嫁の、父の汚名をすすいでいただきたい」
アレクシアは真剣な顔でクリストフを見つめた。燭台の蝋燭は全て溶けてしまっている。クリストフは眉を寄せながら頭をかいた。
「そんなこと言われてもさ。何すればいいの」
「貴方様は父の夫となるのですよ?それぐらいはご自分でお考えになってください」
「でも貴族のやり方なんて分かんないよ」
「なんて情けない!このような方に父をお任せするなんて……」
言い合う二人の横でエレナがそっと意見を述べた。
「あの……『真実の愛』を強調するのはいかがでしょうか?」
クリストフとアレクシアは顔を見合わせて、それからエレナの言葉に耳を傾けた。
「市井では、殿下が王族として迎えられたことをきっかけに、貴族と平民の関係を題材とした物語が多く出回っております。中でも流行は、身分差のある『真実の愛』の物語です」
エレナは胸の前で両手を組むと夢見るような瞳を青い空へ向けた。
何でも、その『真実の愛』の物語とやらは、身分の高い貴族の令息と平民女性の恋物語だとか、一国の王女と庭師の切ないロマンスだとか、身分差を乗り越えて愛し合う二人が結ばれる話らしい。エレナは続けた。
「ですから、殿下と閣下も花婿、花嫁として選ばれたことによりお互いが『真実の愛』の相手だと気がついたことにするのです!殿下のご身分は王族ですが、国民達と共に生活されてきました。その殿下が貴族として暮らしてこられた閣下と、お互いの価値観の違いを乗り越え心を通わせる……。これは平民の方でもきっと共感することでしょう。そうすれば、女神様の祝福により『真実の愛』に気づいた閣下は、逆にこの王宮のロマンスの主人公としてあらゆる女性達の羨望の的に……!」
とんでもない提案だった。クリストフはぽかんとしてだらしなく口を開けた。
「『冷血公爵』などという呼び名ではなく、『愛の乙女』として閣下のお名前は国中に広まるはずです!」
「素晴らしいご提案ですわ!」
アレクシアは胸の前で両手を組み握り締めた。クリストフは呆れてエレナとアレクシアを見た。父親の二つ名が『愛の乙女』なんてクリストフなら真っ平ごめんだ。それに……。
「馬鹿みたい。何だよ、真実の愛って」
一夜の愛をさも永遠の愛のように語らう場所にいたからなのか、クリストフは少し冷めた考えを持っていた。真実の愛であるかどうかなんて、一体誰に分かるというのか。そもそも、その愛が真実かどうかなんて人それぞれだし、捉え方次第だ。そんなものなんて存在しないかもしれないというのに。
しかしそんなクリストフの考えは、夢見る乙女のエレナと、その勢いに乗ってしまった燃える乙女のアレクシアには全く通じないようだ。
「殿下、これからは人前に出られる時は、父と仲睦まじくなさって下さいませ。ええ、わたくし許しましょうとも。少しぐらいでしたら、父に触れることを許します」
勝手に頷くアレクシアは、尊大な口調で一人話を加速させていく。
「まぁ手を握るぐらいでしたらよろしいでしょう。ですが、それ以上は」
すでに蝋燭もないというのに、燭台は急激な炎に包まれた。クリストフは丸テーブルが焦げていくのを見つめながら、蝋燭や燭台の形を模したランプの魔道具を作ろうとぼんやり考えた。
「よろしいですか!?殿下」
急に父親と全く同じ台詞を吐いて、アレクシアは立ち上がった。
「わたくしは、これから夜会やお茶会で父と殿下の『真実の愛』を広めます。貴方様もそうして下さいまし!」
鼻息も荒く帰っていくアレクシアと、真実の愛の物語に想いを巡らせてあれこれ提案してくるエレナにクリストフはため息をついた。
三日後にこの白花の館を訪れたいとのことだ。ローゼン公爵は寝耳に水だったらしい。「新しくお義父様となる方との親交を温めたい」との文面を見て顎を撫でながら首を傾げていた。
クリストフは嫌な予感がした。このローゼン公爵の娘だ。親交を温めたいなど建前に過ぎず父親同様自分に苦言を呈しに来るのだろうと予想した。そしてその予想は見事に当たったのである。
「殿下の所為で父が謂れなき批判を受けています」
クリストフとアレクシアは勉強部屋のテラスにある丸テーブルに座っていた。
出された紅茶を一口飲み、クリストフの侍女エレナに微笑んで礼を述べてから、アレクシアが急に厳しい目つきをクリストフに向ける。クリストフには何のことやら全く分からない。エレナがおずおずとローゼン公爵が情報収集として購読しているという新聞を二種類持ってきた。
『紳士淑女新聞』は主に貴族の社交界についての記事を、『正義の兎』は市井の民に向け、貴族や王族の醜聞や政策について論じ、他には市井の事件などを取り扱っているという。
王家の紋章にもある獅子を権力の象徴と捉え、権力者の暴虐に耐える平民達をか弱き兎になぞらえているらしい。そしてその兎にこそ正義があるという意味だとか。この新聞は王都の外にもたまに出回るのでクリストフも名前ぐらいは知っていた。
二つの新聞を広げてみると、どちらにも「祝福の花嫁」「冷血公爵」「聖女の息子」の文字が踊っており、『正義の兎』に至っては「冷血公爵、ついに第三王子を毒牙に」などと大きな見出しが紙面を飾っている。
「何これ」
とぼけたクリストフの返答にアレクシアが新聞の上に手を叩きつけた。
「殿下が!父の花婿として然るべき声明を発表されないがために!父が無理やり殿下の花嫁に収まったと批判を受けているのです!」
クリストフは紫の瞳を燃え上がらせるアレクシアの勢いに押されて渋々記事の詳細に目を通した。どちらの記事も、ローゼン公爵が身分を笠に着て祝福の花嫁という立場に収まったと書いてある。
『紳士淑女新聞』はローゼン公爵が後妻を娶らなかったことに言及し、男色家だと書いていた。しかもローゼン公爵の妻の死と、その妻の実家であるオルドリーニ侯爵夫妻の死も、それを隠蔽するための工作だと推論をさも真実のように書き連ねていた。
『正義の兎』はローゼン公爵が祝福の花嫁という身分を得て、公金を私利私欲に使っていると批判していた。
「我等、国民の味方である第三王子殿下は……魔窟である王宮の奥で……冷血公爵に虐げられ……」
クリストフが記事の一部を読み上げると、アレクシアが我慢ならないというように拳を握り締め肩をいからせた。テラスのテーブル近くの燭台に勝手に火がついて轟々と燃え始めた。蝋燭は哀れなほどにその身を熱に崩し、直に溶けてなくなるだろうという状態だった。ローゼン公爵に聞いてはいなかったが、アレクシアは火の属性の魔法を操るようだ。
淑女とは……。クリストフはフランティエ侯爵夫人の講義についてローゼン公爵が熱く語った言葉を思い出した。少なくともエレナが怯えるほどに激しい火をつけるような女性は淑女ではないのではないか。婚約の儀のときに神殿で見た上品なアレクシアの姿は、実は何枚も皮を被っていたものらしい。
「国王陛下は父のことを慮って下さり、花嫁様が誰であるかを伏せて国民への発表を行って下さいました。しかし噂好きの愚か者達は、ここぞとばかりに日頃の父への鬱憤をこのようなやり方で晴らそうと……」
花嫁誕生の儀の後、国王は自ら国民達の前に姿を見せ、女神からの恵みについて説明をした。だが、さすがに中年男性が花嫁に選ばれたとは告げられず、貴族の中から選ばれ第三王子と婚姻を結んだと話すにとどめたのだとか。
しかし人の口に戸は立てられぬ。神殿に集まった貴族連中から使用人へ。使用人から市井の人々へ。どうやら花嫁が男らしい、しかも冷血公爵様らしい、という噂が流れているそうだ。そして『聖女』様の息子である第三王子が無理やり花婿にされたらしいとまで。
そんな噂のせいで王都では今、クリストフへの同情からその人気が急上昇しているとのこと。市井の出、貴族の被害者、不幸な境遇と三拍子揃ったクリストフは、人々の前に姿を現したこともないというのに国民から日頃の不満の代弁者として支持を集め、何と王都の下町にある劇場ではクリストフを主人公に見立てた演目までが上演されているという。
「これは公爵閣下にはとても言えないのですが」
エレナは眉尻を下げて声を潜めた。件の演目は「悪の冷血公爵様を民の味方である第三王子が倒す物語」なのだそうだ。
「殿下にお願いいたします。花婿として花嫁の、父の汚名をすすいでいただきたい」
アレクシアは真剣な顔でクリストフを見つめた。燭台の蝋燭は全て溶けてしまっている。クリストフは眉を寄せながら頭をかいた。
「そんなこと言われてもさ。何すればいいの」
「貴方様は父の夫となるのですよ?それぐらいはご自分でお考えになってください」
「でも貴族のやり方なんて分かんないよ」
「なんて情けない!このような方に父をお任せするなんて……」
言い合う二人の横でエレナがそっと意見を述べた。
「あの……『真実の愛』を強調するのはいかがでしょうか?」
クリストフとアレクシアは顔を見合わせて、それからエレナの言葉に耳を傾けた。
「市井では、殿下が王族として迎えられたことをきっかけに、貴族と平民の関係を題材とした物語が多く出回っております。中でも流行は、身分差のある『真実の愛』の物語です」
エレナは胸の前で両手を組むと夢見るような瞳を青い空へ向けた。
何でも、その『真実の愛』の物語とやらは、身分の高い貴族の令息と平民女性の恋物語だとか、一国の王女と庭師の切ないロマンスだとか、身分差を乗り越えて愛し合う二人が結ばれる話らしい。エレナは続けた。
「ですから、殿下と閣下も花婿、花嫁として選ばれたことによりお互いが『真実の愛』の相手だと気がついたことにするのです!殿下のご身分は王族ですが、国民達と共に生活されてきました。その殿下が貴族として暮らしてこられた閣下と、お互いの価値観の違いを乗り越え心を通わせる……。これは平民の方でもきっと共感することでしょう。そうすれば、女神様の祝福により『真実の愛』に気づいた閣下は、逆にこの王宮のロマンスの主人公としてあらゆる女性達の羨望の的に……!」
とんでもない提案だった。クリストフはぽかんとしてだらしなく口を開けた。
「『冷血公爵』などという呼び名ではなく、『愛の乙女』として閣下のお名前は国中に広まるはずです!」
「素晴らしいご提案ですわ!」
アレクシアは胸の前で両手を組み握り締めた。クリストフは呆れてエレナとアレクシアを見た。父親の二つ名が『愛の乙女』なんてクリストフなら真っ平ごめんだ。それに……。
「馬鹿みたい。何だよ、真実の愛って」
一夜の愛をさも永遠の愛のように語らう場所にいたからなのか、クリストフは少し冷めた考えを持っていた。真実の愛であるかどうかなんて、一体誰に分かるというのか。そもそも、その愛が真実かどうかなんて人それぞれだし、捉え方次第だ。そんなものなんて存在しないかもしれないというのに。
しかしそんなクリストフの考えは、夢見る乙女のエレナと、その勢いに乗ってしまった燃える乙女のアレクシアには全く通じないようだ。
「殿下、これからは人前に出られる時は、父と仲睦まじくなさって下さいませ。ええ、わたくし許しましょうとも。少しぐらいでしたら、父に触れることを許します」
勝手に頷くアレクシアは、尊大な口調で一人話を加速させていく。
「まぁ手を握るぐらいでしたらよろしいでしょう。ですが、それ以上は」
すでに蝋燭もないというのに、燭台は急激な炎に包まれた。クリストフは丸テーブルが焦げていくのを見つめながら、蝋燭や燭台の形を模したランプの魔道具を作ろうとぼんやり考えた。
「よろしいですか!?殿下」
急に父親と全く同じ台詞を吐いて、アレクシアは立ち上がった。
「わたくしは、これから夜会やお茶会で父と殿下の『真実の愛』を広めます。貴方様もそうして下さいまし!」
鼻息も荒く帰っていくアレクシアと、真実の愛の物語に想いを巡らせてあれこれ提案してくるエレナにクリストフはため息をついた。
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