40 / 58
39 初めての 3
しおりを挟む
もどかしくて、嬉しくて、それより何より気恥しい。
「優しく、できてたら嬉しいよ。傷付けたいわけじゃない、から……っ」
ローションを足し、腰を進める。ペニスが包まれていくのが、とても不思議だった。
その頃になってやっと、神崎の顔から緊張が消え、快楽を覗かせる。
「ケン、気持ちいい?」
時間をかけて埋め込まれるペニスは、まだ中ほどまでしか入っていない。レイが腰を揺らした時、カリの張り出しに前立腺が擦られた。
「っあ、っ……?」
思わず神崎が喘ぐと、レイの目がギラついた。
「あぁ、こういう感じ、なんだね。喘ぐ貴方が可愛くて……もっと、喘がせたくなる」
欲を隠さない声に、神崎の背がぞわりと震える。今までの遠慮がちな表情から、「男」の顔に変わったレイ。
ギラつく目で見つめられながら乳首を摘まれる。ペニスの先端で執拗に前立腺を擦られるたび、神崎が甘く息を吐く。
「っふ、レイ、……っ、もっと奥、来いよ」
首に絡ませたままの腕でレイを引き寄せて口を開ける。ふ、と笑ったレイは、いつも神崎がするように、そこに唾液を流した。
ごくり、と神崎の喉が動く。もっととせがむ口に舌を這わせ、ゆっくりと腰を進めた。
「っは、あ、……っ」
全て挿いる頃には、神崎はどろどろに蕩けていた。普段見られない表情に、レイの興奮が高まる。口付けを解いただけの距離で、神崎の甘い喘ぎを聞きながら、腰を押し付ける。
無毛のレイの下腹と、神崎の会陰が触れ合う。
「全部、入ったよ」
ぎゅ、と押し付けて神崎に伝えると、神崎はふにゃりと顔を緩め、下腹を撫でる。
「ああ。……ここにお前が居るの、不思議な感じ……っ、太く、すんなっ」
神崎の表情や仕草に高まったレイは、くっと笑う。
「無茶言わないで。貴方が煽るのが悪いよ」
少し上体を起こし、神崎の手に手を重ねてぐっと押すと、ペニスにもそれが伝わった。
そのまま神崎の掌に擦り付けるように腰を揺らすと、神崎が更に甘く蕩けていく。
「私を見て。貴方を犯している私を」
神崎が半ば閉じていた目を開く。普段の強気な責めからは考えられないほどに甘い目。
レイの目からは戸惑いも遠慮も消え失せ、ぎらぎらとした欲が浮かぶ。
「そんなレイは……初めて見る」
「貴方だって。こんなにどこもかしこも甘くなるなんて知らなかったよ」
レイが身体をなぞるたび、レイを見つめたまま神崎が身体を震わせる。喘ぐために半開きになった口も、シーツを掴んで耐える姿も。
「私だけのものだ」
シーツから引き剥がした手に口付け、指を絡ませてベッドに押し付ける。
「ああ。お前も……俺だけのものだ」
神崎は脚をレイの腰に絡ませ、ぐいっと引き寄せる。奥の行き止まりを突くそれを、後孔が締め付ける。
「お前のものに、してくれ」
レイは誘われるままに腰を振る。神崎も揺られながら、レイを見つめたまま喘ぐ。
「ケン、……、私の、ケン」
重く腰を打ち付ける。ペニスに送られる快感が弾けそうだ。
「中に、出すよ。私の精液」
神崎が微笑んで、片手でレイを抱き寄せる。レイの腰の位置に釣られて神崎の後孔が真上を向く。レイがふっと笑い、神崎に口付ける。
「……好きだよ、ケン」
思わず溢れ出たその言葉に、神崎の中が締まる。口付けを解き、神崎の顔を見ながら腰を真上から突き刺す。深く、浅く刺激しながら、神崎のペニスに手を添えた。
「ま、て、それは、っ」
ずちゅ、ぐちゅ、と。神崎の体内とペニスから、卑猥な音が響く。レイに囲われ、逃げ場をなくした神崎が、脚に力を込めてレイをねだる。
「好きだ。本当に……、ずっと、好きだった」
ぽろりと零れた本音が止まらない。神崎を深く犯しながら、レイは青い瞳からぽたぽたと涙を流して微笑む。
「ケン。……愛しているよ」
ずぶ、と差し込んだその場所で、レイのペニスが膨張する。
「俺も、だ。ずっとお前を愛している」
神崎の言葉に、レイのペニスが震える。神崎のペニスをきつく扱きながら、レイは激しく腰を打ち付ける。肌が打ち合う音が、水音に混じる。
「イ、く、……レイ、っ」
神崎がぎゅっと抱きつく。レイは神崎の顔を見つめながら、神崎のペニスの先端を指で擦った。
「一緒に……っ」
達する寸前の顔を目に焼き付けながら、レイは深く息を吐いた。
「レイ、レイ……っ、あぁぁ……」
甘く啼いて、神崎が吐精すると同時。レイも腰を震わせ、神崎の中に精液を注ぎ込んだ。
「腹の中にお前が居るのも、精液が出されたのも……、不思議な感じだ」
神崎の後孔にペニスを差し込んだままのレイが、神崎の腕に抱かれる。
「さっきも言ってたね。……嫌だった?」
不安げなレイの額をこつんと小突き、神崎が優しく笑う。
「嫌じゃない。幸せだし、気持ちよかったよ」
小突いた場所を口付けで慰め、腰を揺らしてまだ中にいるペニスを誘う。
「賭けの時に言っただろう?俺は……お前が望むなら、抱かれてもいいと」
神崎は肘をついて上体を起こし、ベッドサイドから水筒を取る。レイが止める暇もないうちにそれを飲み、口移しでレイにも飲ませた。
「好きだよ、レイ。抱いて、抱かれて……一緒に狂おうぜ」
「優しく、できてたら嬉しいよ。傷付けたいわけじゃない、から……っ」
ローションを足し、腰を進める。ペニスが包まれていくのが、とても不思議だった。
その頃になってやっと、神崎の顔から緊張が消え、快楽を覗かせる。
「ケン、気持ちいい?」
時間をかけて埋め込まれるペニスは、まだ中ほどまでしか入っていない。レイが腰を揺らした時、カリの張り出しに前立腺が擦られた。
「っあ、っ……?」
思わず神崎が喘ぐと、レイの目がギラついた。
「あぁ、こういう感じ、なんだね。喘ぐ貴方が可愛くて……もっと、喘がせたくなる」
欲を隠さない声に、神崎の背がぞわりと震える。今までの遠慮がちな表情から、「男」の顔に変わったレイ。
ギラつく目で見つめられながら乳首を摘まれる。ペニスの先端で執拗に前立腺を擦られるたび、神崎が甘く息を吐く。
「っふ、レイ、……っ、もっと奥、来いよ」
首に絡ませたままの腕でレイを引き寄せて口を開ける。ふ、と笑ったレイは、いつも神崎がするように、そこに唾液を流した。
ごくり、と神崎の喉が動く。もっととせがむ口に舌を這わせ、ゆっくりと腰を進めた。
「っは、あ、……っ」
全て挿いる頃には、神崎はどろどろに蕩けていた。普段見られない表情に、レイの興奮が高まる。口付けを解いただけの距離で、神崎の甘い喘ぎを聞きながら、腰を押し付ける。
無毛のレイの下腹と、神崎の会陰が触れ合う。
「全部、入ったよ」
ぎゅ、と押し付けて神崎に伝えると、神崎はふにゃりと顔を緩め、下腹を撫でる。
「ああ。……ここにお前が居るの、不思議な感じ……っ、太く、すんなっ」
神崎の表情や仕草に高まったレイは、くっと笑う。
「無茶言わないで。貴方が煽るのが悪いよ」
少し上体を起こし、神崎の手に手を重ねてぐっと押すと、ペニスにもそれが伝わった。
そのまま神崎の掌に擦り付けるように腰を揺らすと、神崎が更に甘く蕩けていく。
「私を見て。貴方を犯している私を」
神崎が半ば閉じていた目を開く。普段の強気な責めからは考えられないほどに甘い目。
レイの目からは戸惑いも遠慮も消え失せ、ぎらぎらとした欲が浮かぶ。
「そんなレイは……初めて見る」
「貴方だって。こんなにどこもかしこも甘くなるなんて知らなかったよ」
レイが身体をなぞるたび、レイを見つめたまま神崎が身体を震わせる。喘ぐために半開きになった口も、シーツを掴んで耐える姿も。
「私だけのものだ」
シーツから引き剥がした手に口付け、指を絡ませてベッドに押し付ける。
「ああ。お前も……俺だけのものだ」
神崎は脚をレイの腰に絡ませ、ぐいっと引き寄せる。奥の行き止まりを突くそれを、後孔が締め付ける。
「お前のものに、してくれ」
レイは誘われるままに腰を振る。神崎も揺られながら、レイを見つめたまま喘ぐ。
「ケン、……、私の、ケン」
重く腰を打ち付ける。ペニスに送られる快感が弾けそうだ。
「中に、出すよ。私の精液」
神崎が微笑んで、片手でレイを抱き寄せる。レイの腰の位置に釣られて神崎の後孔が真上を向く。レイがふっと笑い、神崎に口付ける。
「……好きだよ、ケン」
思わず溢れ出たその言葉に、神崎の中が締まる。口付けを解き、神崎の顔を見ながら腰を真上から突き刺す。深く、浅く刺激しながら、神崎のペニスに手を添えた。
「ま、て、それは、っ」
ずちゅ、ぐちゅ、と。神崎の体内とペニスから、卑猥な音が響く。レイに囲われ、逃げ場をなくした神崎が、脚に力を込めてレイをねだる。
「好きだ。本当に……、ずっと、好きだった」
ぽろりと零れた本音が止まらない。神崎を深く犯しながら、レイは青い瞳からぽたぽたと涙を流して微笑む。
「ケン。……愛しているよ」
ずぶ、と差し込んだその場所で、レイのペニスが膨張する。
「俺も、だ。ずっとお前を愛している」
神崎の言葉に、レイのペニスが震える。神崎のペニスをきつく扱きながら、レイは激しく腰を打ち付ける。肌が打ち合う音が、水音に混じる。
「イ、く、……レイ、っ」
神崎がぎゅっと抱きつく。レイは神崎の顔を見つめながら、神崎のペニスの先端を指で擦った。
「一緒に……っ」
達する寸前の顔を目に焼き付けながら、レイは深く息を吐いた。
「レイ、レイ……っ、あぁぁ……」
甘く啼いて、神崎が吐精すると同時。レイも腰を震わせ、神崎の中に精液を注ぎ込んだ。
「腹の中にお前が居るのも、精液が出されたのも……、不思議な感じだ」
神崎の後孔にペニスを差し込んだままのレイが、神崎の腕に抱かれる。
「さっきも言ってたね。……嫌だった?」
不安げなレイの額をこつんと小突き、神崎が優しく笑う。
「嫌じゃない。幸せだし、気持ちよかったよ」
小突いた場所を口付けで慰め、腰を揺らしてまだ中にいるペニスを誘う。
「賭けの時に言っただろう?俺は……お前が望むなら、抱かれてもいいと」
神崎は肘をついて上体を起こし、ベッドサイドから水筒を取る。レイが止める暇もないうちにそれを飲み、口移しでレイにも飲ませた。
「好きだよ、レイ。抱いて、抱かれて……一緒に狂おうぜ」
1
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
肌が白くて女の子みたいに綺麗な先輩。本当におしっこするのか気になり過ぎて…?
こじらせた処女
BL
槍本シュン(やりもとしゅん)の所属している部活、機器操作部は2つ上の先輩、白井瑞稀(しらいみずき)しか居ない。
自分より身長の高い大男のはずなのに、足の先まで綺麗な先輩。彼が近くに来ると、何故か落ち着かない槍本は、これが何なのか分からないでいた。
ある日の冬、大雪で帰れなくなった槍本は、一人暮らしをしている白井の家に泊まることになる。帰り道、おしっこしたいと呟く白井に、本当にトイレするのかと何故か疑問に思ってしまい…?
出産は一番の快楽
及川雨音
BL
出産するのが快感の出産フェチな両性具有総受け話。
とにかく出産が好きすぎて出産出産言いまくってます。出産がゲシュタルト崩壊気味。
【注意事項】
*受けは出産したいだけなので、相手や産まれた子どもに興味はないです。
*寝取られ(NTR)属性持ち攻め有りの複数ヤンデレ攻め
*倫理観・道徳観・貞操観が皆無、不謹慎注意
*軽く出産シーン有り
*ボテ腹、母乳、アクメ、授乳、女性器、おっぱい描写有り
続編)
*近親相姦・母子相姦要素有り
*奇形発言注意
*カニバリズム発言有り
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ショタ18禁読み切り詰め合わせ
ichiko
BL
今まで書きためたショタ物の小説です。フェチ全開で欲望のままに書いているので閲覧注意です。スポーツユニフォーム姿の少年にあんな事やこんな事をみたいな内容が多いです。
少年はメスにもなる
碧碧
BL
「少年はオスになる」の続編です。単体でも読めます。
監禁された少年が前立腺と尿道の開発をされるお話。
フラット貞操帯、媚薬、焦らし(ほんのり)、小スカ、大スカ(ほんのり)、腸内洗浄、メスイキ、エネマグラ、連続絶頂、前立腺責め、尿道責め、亀頭責め(ほんのり)、プロステートチップ、攻めに媚薬、攻めの射精我慢、攻め喘ぎ(押し殺し系)、見られながらの性行為などがあります。
挿入ありです。本編では調教師×ショタ、調教師×ショタ×モブショタの3Pもありますので閲覧ご注意ください。
番外編では全て小スカでの絶頂があり、とにかくラブラブ甘々恋人セックスしています。堅物おじさん調教師がすっかり溺愛攻めとなりました。
早熟→恋人セックス。受けに煽られる攻め。受けが飲精します。
成熟→調教プレイ。乳首責めや射精我慢、オナホ腰振り、オナホに入れながらセックスなど。攻めが受けの前で自慰、飲精、攻めフェラもあります。
完熟(前編)→3年後と10年後の話。乳首責め、甘イキ、攻めが受けの中で潮吹き、攻めに手コキ、飲精など。
完熟(後編)→ほぼエロのみ。15年後の話。調教プレイ。乳首責め、射精我慢、甘イキ、脳イキ、キスイキ、亀頭責め、ローションガーゼ、オナホ、オナホコキ、潮吹き、睡姦、連続絶頂、メスイキなど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる