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序章 私、寺本 あかりは、新選組の攻略キャラクターなんかに負けません!
主人公補正って最高!1番隊隊士になります!
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私は前回沖田さんの所属する1番隊の隊士枠をかけて戦い、齋藤さんに負けるも、見事な剣技だと評された。各々私に興味を持ってくれたが、沖田さんの隊に入りたい私の意見そっちのけで攻略対象達が私を引き抜こうとする。
「ちょっと待て」
話に割り込んだのは土方だ。土方は先程の態度と一転し、私に問いかけた。
「俺も興奮のあまり隊長にと考えたが、こいつは総司の隊に入ると約束した身。こいつの意見を優先するのが筋ってもんだろ」
と上記を述べた。そうだ。私を置いて勝手に話を進めないで欲しい。私は沖田さんの為に戦ったのに、本当に勝手な人達だ……そう考えていると、沖田さんが水を指した。
「僕は嫌です」
まさかの本人からの拒否……言葉が詰まった。考えてもいなかった。私の気持ちの前に本人はどー思ってたのかなんて。後ろで否定をする沖田さんに目をやると、渋い顔で私を見ていた。
「確かにこの子には剣の才覚を感じます。僕や新八さんが相手をしても、対等にわたりあえると思います。実力重視の1番隊に入れば、彼女を稽古し、更なる高みへと目指すことも可能でしょう。しかし、彼女の発言には矛盾点がある」
その言葉には重みがあった。信頼して貰えないとは薄々思っていたが、ここまでハッキリと言われるとは思わず、痛む胸を手で押さえつけた。沖田さんは構わず言葉を続ける。
「僕の隊には、僕の信頼に値する仲間しか、隊に入れない。新八さんや齋藤くんを当たって」
冷たく凍りつく言葉で私を押しのける言葉……自分からここに連れて来といて、勝手な姿。悲しい気持ちと相手の身勝手さに怒りが込み上げる。黒くどす黒い感情が渦巻く中、齋藤さんは冷静な言葉を投げかける。
「しかし、連れてきたのは沖田さん。あんただろ?」
齋藤さんの言葉に静かに食いかかる沖田。
「僕は洋服を身に纏う姿から、攘夷派の可能性があるとみて連れてきたんだよ。それに僕は別に仲間にするとは言ってないよ」
その言葉に繋ぐように齋藤さんは続けて刺した。
「だが、彼女の心意気を買って隊に引入れると言ったのは、誰でもない局長だ。そして、あんたの隊に入れる事を許可したのは土方副長だ。異論はあるまい」
齋藤さんが私を庇うように次々と言葉をかけてくれる。心強くて、頼りになる。感動に浸っていると、後ろから援護するように近藤さんが声をかけた。
「総司。お前を思って遥か未来から逢いに来てくれるなんて、ロマンチックで心の清い女性じゃないか。お前が面倒見てやれ」
沖田さんの肩に手を置く近藤さんは、本当にお父さんみたいに優しくて、素敵な師弟関係だ。内心感動を感じた。少し睨みつけている沖田さんも、近藤さんのお願いには頷くしかなく、不貞腐れながら首を縦に振った。
「君がもし使い物にならなかったり、新選組に仇なす用なら、容赦なく殺すから妙なことは考えないこと。良い?」
私はその言葉で心が晴れ渡った。これで愛しの沖田さんルートに行ける!!心を躍らせながら、軽やかな声で沖田さんに頷いて見せた。
「はい!よろしくお願いします」
鬱陶しそうにこちらを見る沖田さんに私は幸せを感じた。これで彼を幸せにする……この奇跡にかけて……!明日から始まる沖田さんとの生活に心から喜びを覚えた。さぁ、沖田さんルートの始まりだー!
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
save point
好感度メーター
近藤→30%
土方→5%
齋藤→45%
永倉→20%
原田→2%
井上→12%
谷 →0%
尾形→??
?→0%
?→0%
?→0%
(Secret)→30%
root→近藤勇
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
→作者 スイートポテト
攻略キャラに負けないを見ていただいている皆さん。いつもありがとうございます!
序章いかがだったでしょうか?
謎の黒兎。時計の力を貸す白兎。謎の剣術力を持つ主人公……他にも様々な謎が飛び交う中終わったこの序章ですが正直皆さんを置いて行ってないか不安です笑
皆さんは何が気になりましたか?皆さんのご意見良ければ聞かせて欲しいです!
答えられる範囲で笑
「ちょっと待て」
話に割り込んだのは土方だ。土方は先程の態度と一転し、私に問いかけた。
「俺も興奮のあまり隊長にと考えたが、こいつは総司の隊に入ると約束した身。こいつの意見を優先するのが筋ってもんだろ」
と上記を述べた。そうだ。私を置いて勝手に話を進めないで欲しい。私は沖田さんの為に戦ったのに、本当に勝手な人達だ……そう考えていると、沖田さんが水を指した。
「僕は嫌です」
まさかの本人からの拒否……言葉が詰まった。考えてもいなかった。私の気持ちの前に本人はどー思ってたのかなんて。後ろで否定をする沖田さんに目をやると、渋い顔で私を見ていた。
「確かにこの子には剣の才覚を感じます。僕や新八さんが相手をしても、対等にわたりあえると思います。実力重視の1番隊に入れば、彼女を稽古し、更なる高みへと目指すことも可能でしょう。しかし、彼女の発言には矛盾点がある」
その言葉には重みがあった。信頼して貰えないとは薄々思っていたが、ここまでハッキリと言われるとは思わず、痛む胸を手で押さえつけた。沖田さんは構わず言葉を続ける。
「僕の隊には、僕の信頼に値する仲間しか、隊に入れない。新八さんや齋藤くんを当たって」
冷たく凍りつく言葉で私を押しのける言葉……自分からここに連れて来といて、勝手な姿。悲しい気持ちと相手の身勝手さに怒りが込み上げる。黒くどす黒い感情が渦巻く中、齋藤さんは冷静な言葉を投げかける。
「しかし、連れてきたのは沖田さん。あんただろ?」
齋藤さんの言葉に静かに食いかかる沖田。
「僕は洋服を身に纏う姿から、攘夷派の可能性があるとみて連れてきたんだよ。それに僕は別に仲間にするとは言ってないよ」
その言葉に繋ぐように齋藤さんは続けて刺した。
「だが、彼女の心意気を買って隊に引入れると言ったのは、誰でもない局長だ。そして、あんたの隊に入れる事を許可したのは土方副長だ。異論はあるまい」
齋藤さんが私を庇うように次々と言葉をかけてくれる。心強くて、頼りになる。感動に浸っていると、後ろから援護するように近藤さんが声をかけた。
「総司。お前を思って遥か未来から逢いに来てくれるなんて、ロマンチックで心の清い女性じゃないか。お前が面倒見てやれ」
沖田さんの肩に手を置く近藤さんは、本当にお父さんみたいに優しくて、素敵な師弟関係だ。内心感動を感じた。少し睨みつけている沖田さんも、近藤さんのお願いには頷くしかなく、不貞腐れながら首を縦に振った。
「君がもし使い物にならなかったり、新選組に仇なす用なら、容赦なく殺すから妙なことは考えないこと。良い?」
私はその言葉で心が晴れ渡った。これで愛しの沖田さんルートに行ける!!心を躍らせながら、軽やかな声で沖田さんに頷いて見せた。
「はい!よろしくお願いします」
鬱陶しそうにこちらを見る沖田さんに私は幸せを感じた。これで彼を幸せにする……この奇跡にかけて……!明日から始まる沖田さんとの生活に心から喜びを覚えた。さぁ、沖田さんルートの始まりだー!
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好感度メーター
近藤→30%
土方→5%
齋藤→45%
永倉→20%
原田→2%
井上→12%
谷 →0%
尾形→??
?→0%
?→0%
?→0%
(Secret)→30%
root→近藤勇
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→作者 スイートポテト
攻略キャラに負けないを見ていただいている皆さん。いつもありがとうございます!
序章いかがだったでしょうか?
謎の黒兎。時計の力を貸す白兎。謎の剣術力を持つ主人公……他にも様々な謎が飛び交う中終わったこの序章ですが正直皆さんを置いて行ってないか不安です笑
皆さんは何が気になりましたか?皆さんのご意見良ければ聞かせて欲しいです!
答えられる範囲で笑
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