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3章 九龍城砦黒議会 指輪争奪戦
61「掌握者の義務」
しおりを挟む七龍棟と八龍棟、九龍棟の下階層を突き抜くように改築された未公表の広大な施設は、九龍城砦を掌握する峻宇と上層部の者が考案した空間であり、アンクルシティに住む全ての人々に向けて作られた新たな憩いの場であった。
この九龍城砦の関係者達が建築に携わった空間には五つのエリアが存在しており、掌握者である峻宇は九龍城砦の将来とアンクルシティの将来を見据えて、それらのエリアに呪術と霊術を基盤とした拡張操術を施した。
彼らが作り上げた五つのエリアには、アンクルシティの住民の為に用意された『真と理』が拡張結界にて封じ込まれてある。それは呪力核や霊力核を持たないアンクルシティの住民の肉体に対する配慮であり、峻宇はこの五つのエリアを試合観戦者に公表するにあたって、九龍城砦の技術開発部門や才能のある呪術師、霊術師や錬金術師、錬成鉱石に詳しい炭鉱夫と共に数年に及ぶ様々な計画を練った。
そんな七龍棟の西端に位置する場所に、とある一人の掌握者が呪術転移によって次元の裂け目から吐き出される。その後、掌握者が吐き出された次元の裂け目から次々と、白人の巨漢『ジェイミー・フッド・ストーン』と呪術呪縛から解放された『ナディア・ストーム』、アクセルからは『プロテイン君』と呼ばれる民族風の仮面を被った人物が現れた。
「なあ! ジェイミー! ここは壱番街のショッピングモールと良く似たエリアだな!」
「そうですね、ボス。今までの回廊とは全く雰囲気が違います。どうらかと言うと……戦いの場というよりは憩いの場……的な感じがしますね」
三人は技巧工房ブラザーフッドのオーナーを務める『マクスウェル・フッド・スレッジ』の背後を歩きつつも、周囲の様子を警戒しながら彼の跡を追っていく。すると技巧工房のオーナー務めていたマクスウェルは、自身を含めた技巧工房の面子に対して視線を送る何者かの存在に一早く気づき、モール内の店舗に身を潜めていた試合参加者の気配を察知して身体中に呪力を纏った。
その瞬間、技巧工房の面子はマクスウェルの後に続き、呪力効率を考えた蒸気機関武器を構える。しかしマクスウェルに視線を送っていた人物は、負傷した足を引き摺りながら降伏の印として両手を挙げて彼らの前に姿を現した。
「待て! マクスウェル! 妾は四番街の掌握者セリナ・アクア・エルモアだ! そして妾の背後には重症を負った部下たちがいる。妾は貴様らと戦うつもりはない!」
技巧工房とマクスウェルに視線を送っていたのは、四番街の掌握者セリナ・アクア・エルモア。十字貿易と呼ばれる魔術師で構成された便利屋を営むエルフ族の女性であり、彼女は初日の黒議会でアクセルを『五番街の掌握者に相応しい人物ではない』と発言した唯一の掌握者であった。
セリナが足を引き摺り満身創痍な状態であると確認したマクスウェルは、左胸から背中に彫られたペアと呼ばれるタトゥーに呪力を注ぎ込み、戦いの神であるクーのシンボルを森羅万象を司るカーネのシンボルへと変化させる。
「水の魔術師セリナが、そんな発言をするとは驚きだな。どんな相手と戦った? いや、まずはこの回廊の事を教えろ」
「呪術師マクスウェル。この回廊に徘徊する敵や他の勢力の事を教えてやっても構わない。だが……まずは妾の部下に治癒魔術か治癒呪術を施してくれ。それが条件だ」
(あのセリナが他人に借りを作るなんて珍しいな。それに治癒魔術なら自分でも行えるはず。それが発動出来ないとしたら……セリナはそれ程の相手と戦って魔力が底を突いたのか?)
「条件を飲んでやろう。まずは、お前の部下の治療が先だな。俺の部下たちが治癒魔術と治癒呪術を施してやる。ジェイミー! テメエはセリナの部下の面倒を見てろ!」
とマクスウェルが指示を送ると案の定、ジェイミー・フッド・ストーンは「ナディアの精神汚染を解いたのも俺なんすよ? たまにはロッキーに任せればいいじゃないっすか!」と言い放ち、頬を膨らませて断固として拒否した。
「ダメだ。ロッキーの治癒魔術や治癒呪術はまだまだお前に比べりゃ未熟そのものだ。仕方ない。ロッキーもジェイミーの治癒を手伝ってやれ!」
等と言いながら、技巧工房の四人は四番街を掌握する十字貿易アクアリウムが潜んでいた店舗の中へと進んでいく。その後、アクセルから『プロテイン君』と呼ばれていたロッキーと、『やれやれ』といった素振りを見せたジェイミーは、腹部に刺し傷を負ったセリナの部下へと治癒魔術や治癒呪術を施し始めた。
「セリナ。色々と質問がある。正直に答えろ」
「何だ、マクスウェル。本当に妾は貴様らとは戦うつもりがないぞ。何せ……妾も魔力が底を突いて身動きが取れない状態だったからな」
「違う。その話じゃあねえ。俺が聞きたいのは『この回廊がどんな回廊』であるのかと『この回廊にジャックオー』が居るのかだ」
「なんじゃ……そんな話か。順を追って話をしていくが、貴様のちっぽけな脳みそで理解できるのか?」
「冗談は後にしろ。技巧工房ブラザーフッドと便利屋ハンドマンは同盟関係を結んだ仲だ。この回廊がどんな回廊かは知らないが、お前とお前の部下が重症を負うほどの敵が居るのは、状況を見ればすぐに理解できる。そんな状況の中、ジャックオーを回廊に一人にさせておくわけにはいかない」
「同盟関係か。その話には興味があるな。だが、今はそんな事を聞いている場合ではないか。貴様の質問に答えてやろう、マクスウェル」
四番街の掌握者セリナ・アクア・エルモアは、マクスウェルにも分かるように呪具の指輪が嵌められた手のひらを壁に押し付け、『モールの回廊についての詳細画面』と『モールの回廊で使用可能な転移アイテムの一覧』の映像を壁に映し出した。
彼女が壁に映し出した映像には、広大なモールの回廊の地図が映し出されてあり、映像には色分けされた五つのエリアが表示されている。
「この回廊は『ショッピングモールの回廊』もしくは『モールの回廊』と呼ばれる場所で、回廊は七龍棟と九龍棟、八龍棟を突き抜けた巨大な回廊となっておる。妾たちが居るのは丁度、七龍棟にある最西端のエリアだ。エリア的に言うのであれば……ショッピングモールエリアで間違いないな」
「ショッピングモールエリアって……そのまんまじゃあねえか。まあ、この回廊がだだっ広い回廊である事は理解できた。それでセリナ。もう一つの質問に答えてくれ。この回廊にジャックオーは居るのか?」
彼がサングラスをずらしながら凄みの利いた声で尋ねると、セリナは思わず肩をビクつかせながら「居る。ジャックオーは便利屋ハンドマンの部下を二人引き連れて、九龍棟がある回廊の中央エリア【旧世代の回廊】へと向かった」と呟いた。
マクスウェルがモールの回廊に到着する数時間前、アクセルは他の回廊で合流したデンパ君とユズハと一緒に【旧世代の回廊】に呪術転移してしまい、とある勢力と対峙していた十字貿易アクアリウムに加勢した。そして敵対勢力から十字貿易を逃した事で、四番街の掌握者であるセリナ・アクア・エルモアに大きな貸しを作った。
しかしアクセルと共闘していたデンパ君は、その勢力と戦い終えた直後にアクセルとは別れて行動を開始した。
デンパ君。名を改め、劉家の若頭である劉峻強がアクセルと別れて行動を開始したのは、敵対した勢力の中に実の兄である劉翔が居たからであった。
アクセルは敵対した勢力の中に劉翔が居るとは全く気付かず、峻強自身が自分のチームから去ってウォーカー氏の勢力に寝返った事を知らない。
だが、ウォーカー氏と対峙した十字貿易のリーダーを務めるセリナ・アクア・エルモアは、身なりや風貌を変えても根本的な呪力の性質だけは変えられなかった翔の呪力の性質を見抜き、それが峻強と似通った物であると確信していた。
「あのデンパ君と名乗る青年は劉峻強で間違いない。そしてウォーカーの勢力に居た男は、ベネディクトと共謀して九龍城砦を支配しようとしていた劉翔で間違いないはずじゃ……」
「なるほど。なんとなく話が見えてきたな。峻強は何としても『アクセル』から実の兄を守るつもりだ。お前もベネディクトとカトリーナ、劉翔が起こした数年前の事件のことは知ってるだろう?」
彼は便利屋ハンドマンでアクセルから聞いた『事件の詳細』を思い出し、アクセルがどれほど苦渋の選択を強いられてカトリーナ・ディアボロ・ハンドマンとベネディクト・ディアボロ・ハンドマンを殺害したのかを予測する。するとセリナも「今の小僧は『五番街の掌握者ジャックオー』としての立場を忘れて『ただのアクセル』に戻ろうとしている」と呟いた。
「お前の言う通りだ。このままジャックオーが自身の立場を忘れて、劉翔の存在を目の当たりにして憎悪が暴走すれば、奴は友人である峻強まで殺しかねない。そうなれば……五番街と二番街の間で戦争が起こるだろう」
「その通りだ。何とかしてジャックオーが『掌握者としての義務』を思い出さなければ、今度はアクセルが掌握者には決して相応しくなかった……あのベネディクトの様な無頼漢になる恐れがある。貴様とは手を組みたくなかったが、今の妾では、劉翔や後天性個性という能力を操るウォーカー、赤いコートで身を包んだ女子を相手に余裕の表情を魅せるアクセルの足元には決して及ばない」
セリナは指輪の呪具で記録した、劉翔とディエゴ・ウォーカー氏や赤いコートで身を包んだ少女を相手に、一人で戦うアクセルの姿をマクスウェルに見せる。すると彼はホログラフィックに映し出された映像を二度見した。
「待て待て! いや! これは俺が知ってるアクセルの姿じゃあねえ! アクセルは確か……イザベラが使っていた変形機構式機械鞄を操って戦うタイプの便利屋だったはずだ! このホログラフィックに映ってるのは……見たこともないパワードスーツを身に纏ったアクセルじゃねえか!」
セリナが指輪の呪具で映し出した映像には、イザベラが使用していた変形機構式機械鞄を手放したアクセルの姿があり、彼はその代わりに身体に密着した、メタリックな黒とオレンジの配色の機械鎧で全身を覆っていた。
アクセルは機械鎧に備わった浮遊装置と飛行装置を作動させ、超人的な速さで敵の背後に回り込み、敵が反応できない速度で次々と『霊爆術』と『霊爆乱舞』を打ち込んでいく。
彼が左手に装備したメタリックなオレンジ色のガントレットは、彼の後天性個性である【磁力操作】を発動して敵の体を強引に引き寄せ、黒い雷を纏いながら霊爆術を打ち込んだ。すると霊爆術を打ち込まれた壱番街の便利屋で働く者の体は、黒い雷を纏った霊爆術を打ち込まれた事によって背中に穿孔を作った。
「そこのクソ女エルフ。俺に殺されたくなかったら……遠くに逃げろ!」
とアクセルが言い放つと、セリナの指輪に記録されていた映像が途切れた。それから間を置くこともなく、セリナは映像を見て呆然とするマクスウェルに対して頬を叩く。
「何を呆気にとられておるのだ。しっかりしろ、マクスウェル。こんな事を頼みたくはないが……状況が状況だ。妾と協力しろ。ジャックオーはまだ十六歳だ。あんな子供が『馬鹿げた強力な力』を制御できる訳がない。あのまま成長すれば……それこそ『次のベネディクト』を生んでしまうだけだ! アンクルシティをこれ以上、失意に沈む街へと変貌させるな!」
セリナとマクスウェルは、劉峻宇の様にアンクルシティの全てを想って行動していなかったが、それでも自身が掌握する番街を良くするために動き続けている。そして各番街を導く掌握者達は、他の番街の掌握者が『掌握者としての義務』を放棄して街を混乱に陥れる可能性が発生した際、協力してその掌握者を裁くことが許されていた。
その後、マクスウェルは彼女の部下に治癒魔術と治癒呪術を行っていたジェイミーとロッキーに対して、「ジェイミー! ロッキー! 悪いが部下の治癒は後回しだ!」と叫び、二人にセリナの治療に当たらせた。
「二人は上位治癒術式でセリナの足を治せ! ナディアは拡張操術・桔梗を発動しろ! 呪力と魔力の割合は一対九だ!」
(セリナは足を折られている上に魔力が底を突きている。骨折に関しては上位治癒術式で何とかなるだろうが、問題は魔力の回復だ。俺のメンバーの中で桔梗を発動できるのはナディアだけだ。そのナディアも呪術呪縛から復帰したばかり。ナディアが付与できる魔力量にも限界がある――)
等と考えながら、マクスウェルは呪力と魔力を練り上げる。その後、彼はナディアの背中に掌を押し当てて「治癒魔術が下手なオーナーで悪かったな」と言い、自身の左胸に描かれた、森羅万象を司るカーネと呼ばれる神へと祈りを捧げた。すると僅かだが、拡張操術・桔梗を発動して魔力を消費したナディアの体に魔力が流れ始める。
マクスウェルはナディアが拡張操術を発動し続けられるよう、緻密な魔力操作が問われる治癒魔術を施していた。
(イザベラはアクセルという掌握者に相応しい後継者が居たからこそ、掌握者としての義務を放棄することが可能だった。そしてベネディクト。アイツは人種差別主義のクソ野郎だ。アイツが生きていてジャックオーの名を受け継いでいたら、今頃アンクルシティはゴミ溜めみたいな街になっていたに違いない。そんなアクセルが、ベネディクトを彷彿とさせる発言や戦いざまをしていた。このままアクセルが『次のベネディクト』になっちまえば、俺たちはお前を始末しなきゃあいけねえ。アクセル、何があったのかは分からねえが……冷静さを取り戻せよ)
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