転生蒸気機関技師-二部-

津名吉影

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2章 霊術師 九龍城砦黒議会編

48「霊縛」

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 静まり返るリビング。頭上には僕の緊張を現すような点滅する明るい照明があって、壁際にはミニバーや冷蔵庫が設置されている。

「……喋り過ぎて喉が乾いた。水が飲みたい」

 と僕が言うと、レンウィルやリリスが「我慢してくれ。アクセル」「お前はカイレンに直接出会った唯一の人間だ」と言い、話を続けるよう促してきた。
 だけどエイダさんだけは僕に気遣ってくれて、代わりに冷蔵庫の中からペットボトルを取ってきてくれた。

「ありがとう。エイダさん」
「大丈夫です。それよりアクセル先輩。貴方が生きていて本当に良かったです。これは冗談で言っている訳ではありません。貴方はたった独りでカイレンと直接遭遇した人物です。思い出せる範囲で構わないので、私たちに情報を共有してください」

 エイダさんはソファに座る僕の手に手のひらを重ねて、何かを訴え掛けるような眼差しで瞳を見つめてくる。
 それから僕はソファに座るユズハ先生とデンパ君、目の前でしゃがんでいたエイダさんやソファの回りで腕を組んで佇むレンウィル、シルヴァルトやリリス、ビショップやクラックヘッドに昨日の事の続きを話した。

「さっきも話した通り。ユズハ先生の言っている話が本当であれば、僕が出会った人間はカイレンという男ではなく『シオン』という意識を保った状態のカイレンだった。シオンの戦闘能力は僕よりも下と見ていい。一度勝負をして負けてしまったが、負けた原因は僕が彼を殴りたくなかっただけだ」

 傲慢な態度で自身の元婚約者を愚弄された事に腹が立ったらしく、ユズハ先生は腰に差していた七度返りの宝刀をテーブルの上に置いて僕に問いかけてきた。

「シオンはお主より強い。彼は自身の人格を保つためにもカイレンと潜在意識の領域でカイレンと戦い続けている。その上でお主と戦って勝てたのだ。シオンはそれほどまでに強い男だ」
成程なるほど……それなら僕が負けるのは当然の事かもしれません」

 僕が口をつぐむと、レンウィルとシルヴァルトが「今はシオンという男がどれほど強いのかは別の問題です」「シオンは収容所から脱走した。それは事実だ。それは恐らく”カイレンの意思”が関係しているに違いない」等と言い、ユズハ先生を宥めて話を本題に戻してくれた。

「なあ、ジャックオー。シオンは昨夜、暴動が起きた収容所から脱走した。シオンはお前と出会って何かしてこなかったか?」
「レンウィル。シオンと出会ったのは三龍棟にある【スナック・ラプラス】っていうお店だ。シオンはその前にも何件も飲み屋をハシゴしていたようだし、彼の目的自体はラプラスに到着する前に済ませたんだと思う」

 レンウィルは「『スナック・ラプラス』に行ってみるしかないようだな」と言い、出掛ける準備を始めようとした。たが、デンパ君が彼らを制止して『スナック・ラプラス』には自身と僕、クラックヘッドとビショップが向かうと彼らに告げた。

「俺はお前らが知っている通り、デンパ君ではなくリウ家の若頭・リウ峻強ジュンチャンだ。身内に命を狙われているとしても、親父からの援護は今も続いている。九龍城砦の秩序を守る自警団【碧血衛へきけつえい】を設立したのも俺だ。この面子の中じゃあ、俺だけが九龍城砦の事に一番詳しい。情報を集めるだけなら俺とジャックオーに任せてくれ」
 
 デンパ君はそう言い、レンウィルとシルヴァルトに他の店から情報を集めるよう指示を送った。
 僕はバイク用のヘルメットを脱いだデンパ君に視線を送り、彼の不適な笑みをじっと見つめる。どうやらデンパ君はスナック・ラプラスがただのスナックではなく『合法的な風俗店』であることを知っていたらしく、それを彼らに知られないよう手回しをしてくれたようだ。

 デンパ君は親指を突き上げて「褐色の爆乳ダークエルフの揉み心地は最高だっただろ? コイツはかなりデカい借りを返したからな」と小声で言っている。

「それで、誰を指名したんだよ。リンさんか? ミカさんか?」
「ライムグリーンのマイクロビキニを着てた褐色の爆乳ダークエルフを指名した。何か文句でもあんのか?」

「ああ、ちゃんを指名したのか。あの娘はスナック・ラプラスでも売れっ子の嬢だからな……適当な扱いでもされて辛かったんじゃねえか?」
「適当な扱い? そんな扱いなんてされてないぞ。むしろ服まで脱いでくれて……色々してくれた」

 僕がそう告げると、デンパ君は『え?』と一文字だけ叫んで立ち上がり、『ロビンちゃんは気に入った男としか一緒に飲まない高級嬢なんだぞ!』と大声を上げた。

 どうやらデンパ君の反応を見る限り、ロビンさんはデンパ君とは一緒に飲んでいないらしい。ついでに言うのならば、ロビンさんはデンパ君の前でも乳房を晒した事も無かったようだ。

 少しだけ誇らしい気分になったが、彼女がいる身としてはどうでも良かった。このままデンパ君とロビンさんがくっつく事を祈り続けよう。

 等と考えていると、ユズハ先生に声を掛けられた。彼女は僕がシオンから『霊爆術と霊爆乱舞』という術式を学んだ事を知っていて、その術式のメリットとデメリットを教えてくれるようだった。

「アクセル。霊爆術の多用は禁物だ。あれは腕と拳に大きな負担が掛かる」
「知ってますよ。シオンさんにも教えてもらいましたから」

 昨夜、僕はロビンさんやラプラスママと一緒にビルの屋上で、霊爆術と霊爆乱舞の試し打ちを行った。結果は惨憺たる物だった。
 霊爆術は腕と拳に霊力を纏って敵を殴り付け、殴り付けた瞬間に纏っていた霊力を爆発的に放出するという、術式でもなんでもない技なのだが、腕と拳への霊力反動が凄まじかった。

 今のところ判明したのは、僕自身の体内にある霊力核を消耗して霊爆術を発動できる回数は一発。そしてガントレットの霊力核の霊力を使用して霊爆術を発動できるのは最大五発だった。勿論、パンプキンから霊力を供給すれば無限に霊力は回復するのだが、それにはそれなりの時間が掛かる。
 
 結果的に言うと、僕が戦闘の間に使用できる霊爆術の最大回数は、たったの六発だった。
 
 僕はその事をユズハ先生に伝えて、『霊爆術って必殺技みたいで格好いいですけど、なんだか不便ですね』と文句を垂れる。すると彼女は「お主がシオンから教えてもらった霊爆術の方は不便だが、コッチの術式はもっと楽に発動できるぞ?」と尋ねてきた。

 ユズハ先生に先導してもらって僕は別の部屋へと向かう。その部屋は術式が発動できるほど広くて壁も頑丈に出来ているらしく、黒議会に参加する者のために作られた特別な部屋であるそうだ。

「それでユズハ先生。もしかして先生も僕に何か別の術式を教えてくれるんですか?」
「察しが良いな。お主は余の大事な『いも虫組の学生』だからな。これも勉強のひとつだと思って学んでみよ」

 黒議会に来てまで勉強かあ。まあ、明日は闘技大会が行われるぐらいだし、少しでも術式や技のセトリが増えると助かるもんな。
 等と考えていると、ユズハ先生は掌印を組んで詠唱を唱え始めた。

「我は世の道理を遵守する女傑なり。肉叢ししむらに秘められし霊力を己が四肢を憑代よりしろにせよ。我は霊力を縛り付ける女傑なり。憑代よりしろと化した四肢を操り、我は白夜を駆ける鬼と姿を重ねよう。上級霊術『般若の霊操術・【霊縛術】』」

 彼女の長ったらしい詠唱と掌印のひとつひとつを一瞬で記憶に刻み込んだ直後、ユズハ先生の両手と両足に変化が起こった。彼女の両足と両手には、シオンが発動した【霊爆術】を凌ぐような青い霊力が纏われていて、そのひとつひとつが本物の炎のように熱く感じた。

「アクセル。これは【霊縛術】という術式でシオンが使った【霊爆術】の上位互換の術式じゃ」
「霊縛術ですか……」

「うむ。上級霊術が使えるお主なら【霊縛術】は容易に発動できるはずじゃ。詠唱を唱えて発動してみろ」
「分かりました。やってみます!」

 それから僕はユズハ先生がやったように詠唱を唱えながら掌印を組んで術式を発動する。すると僕の足元と掌に青白い霊力が纏い始め、体の周りを鬼火のような青白い炎が漂い始めた。

「上手くいったな。それではこれから余が教える【霊縛術】とシオンが教えた【霊爆術】の違いを教える。心して聞くがよい!」
「うっす! よろしくお願いします!」

 ユズハ先生は【霊縛術】と【霊爆術】の違いを簡単に説明してくれた。
 彼女の話によると、【霊縛術】というのは体内や武器、霊具に宿った霊力を具現化する技のひとつであるらしく、文字の通りそれらから溢れ出てしまう『霊力』を『縛り付ける』術式であるらしい。周囲に漂っている【青白い鬼火】は、術式を発動した時に発生する霊的存在であるらしい。害はないので放って置いて良いとのこと。

 霊力は魔力とは異なり、大気中に僅かしか存在していない。
 九龍城砦のような多重な結界が張られた場所であれば、霊術や呪術は簡単に発動できるのだが、それ以外の場所だと霊力を温存しながら戦わなければならないという訳だ。

 ここまでユズハ先生に説明されたのだが、僕は霊縛術の術式が霊爆術より高度な術式だとは思えなかった。
 むしろ霊力を消耗して必殺技を与える霊爆術や霊爆乱舞の方が、圧倒的に強さの方では勝っているとさえ思っていた。

「ユズハ先生。質問です。霊縛術って凄ーく地味な術式だと思います。こんな術式が霊爆術よりも強いんですか?」
「地味って言うな。それに霊縛術は霊爆術よりも圧倒的に強い。疑っているのなら、余が霊縛術でお主の霊爆術を防いでみせよう。やってみなさい」

 確かにその方が早いな。
 霊爆術は腕と拳に霊力を溜めて一気に放出する打撃技だ。
 ユズハ先生は最強の霊術師だが、シオンはカイレンでカイレンはユズハ先生でさえ勝てない相手だ。
 カイレンが霊爆術を使う術師だったとしたら、この攻撃が通じるか通じないかでユズハ先生がカイレンに勝てるかどうかがハッキリと分かる。

 僕は首輪と化したパンプキンに手を当て、『ガントレットに最大限の霊力を注ぎ込め』と指示を送る。するとパンプキンは『霊力を送りますが、相手はジャックオー様の教師です。霊爆術の攻撃に耐えきれなかった場合、彼女は深刻なダメージを負う可能性があります。それでも宜しいですか?』と尋ねてきた。

「構わない。僕の目の前に居るのは僕が知るなかで最強の霊術師だ。そう簡単には死なないと思うよ」
「了解しました。ガントレットに霊力を注ぎ込みます」

 パンプキンがそう言った瞬間、僕のガントレットに信じられない量の霊力が注ぎ込まれて、ガントレットから黒い光が放たれた。
 ユズハ先生はガントレットが黒く輝いても余裕の表情を見せながら、『準備は終わったのか?』と欠伸をしながら待ってくれている。

 黒く輝くガントレットの拳を強引に握り締めた直後、僕はアドレナリンを脳と副腎から放出して体を無理矢理動かして先生の元へと接近を試みる。一直線に突っ走ったが、ユズハ先生は避けることなく身構えていて、僕が放った【霊爆乱舞】を何事もなかったように【霊縛術】とやらで受け止めた。

「え……?」
「お主……霊爆術ではなく……霊爆乱舞を使ったな? 一歩間違えれば余はお陀仏じゃった。まあ、それは水に流すとしよう。これで分かっただろう? 霊爆術は霊縛術で完封できる」

 何が起こったのかサッパリ分からなかった。
 僕が霊爆乱舞の拳を放とうとユズハ先生の体に拳を放った瞬間、ユズハ先生は僕の掌を手で受け止めて、僕が放ったはずの霊爆乱舞を跡形もなく消し去った。

 僕は先生の説明を聞きながら、霊縛術がどうして霊爆術を無力化、もしくは相殺、はたまた消し去ったのか教えてもらうことになった。

「霊縛術は敵の霊力を『縛り付ける術式』と考えていい」
「敵の霊力を縛り付ける術式ですか。縛り付けると何か変化が起こるんですか?」

「そうだ。変化が起こる。霊術というのは霊力を使用して発動する術式であって、術式を発動するには【霊力核】から霊力を供給しなければならない。しかし余が発動した『上位霊術【霊縛術】』は、敵の霊力核に術式を発動させない特殊な鎖を巻き付ける事ができるのじゃ」
「え……ちょっと待ってください。敵の霊力核に術式を発動させない特殊な鎖を巻き付けるってことは、ずっと術式が使えなくなるって事ですか?」

 固唾を呑みながらユズハ先生を見つめ、彼女が答えてくれるのを待ち続ける。
 すると彼女は普段は見せないような少女的な笑みを浮かべて、こう答えた。

「アクセル。そんなに心配せんでもいい。霊縛術の効果が切れるのは【五分から六分】程度の短い時間じゃ。一生霊術が使えなくなる訳ではないぞ」
「ビックリさせないでくださいよ。僕って魔術も錬金術もロクに発動できない人族なんです。霊術の才能はあるようなんですが、霊術まで奪われたら何が残るのか心配になって……」

「何を心配しておる。お主には後天性個性の『化学物質を自由に操る力』や『磁力操作』『電気操作』があるではないか」
「こんな化け物たちがウヨウヨしている世界で、そんな能力なんてのは無いのと一緒ですよ。それに『電気操作』以外の能力はアンクルシティに住んでいる全ての住民にバレていますからね」

 化学物質を自由に操る個性と磁力操作の個性は、蒸気路面機関車を止めるために住民にバラしてしまった。
 僕に残った最後の能力は電気操作だけだ。

 今頃、九龍城砦に居る便利屋は明日の闘技大会に向けて、僕の後天性個性や術式の弱点を探っているに違いない。
 時間があれば上記の個性を昇華させて別の能力に変化させたいが、そんな時間はない。

 時間は刻一刻と迫ってきている。恐らく今日の黒議会後、明日の闘技大会に関する知らせがあるだろうが、今のところ闘技大会に関しては内容が伏せられていて何が起こるのかサッパリわからないままだ。

 それに昨夜の殺しの件があった事で午前中の黒議会は中止になった。それによって壱番街の便利屋たちは【個性の開示】や【術式の開示】を行わなくても済んだ。
 僕は壱番街の便利屋の数を減らせて良かったが、彼らも術式と個性の能力を秘密にしたまま闘技大会に臨めるのは有利だと思う。

「何にせよ、今回の目的はカイレンの捕縛です。神の祈り子の件も片付きましたから、後は残りの三日間をどう過ごすかだけです、ユズハ先生!」
「分かっておる。九龍城砦に忍び込めたのはお主のお陰だ。シオンがカイレンと戦っていると分かったのも、お主がシオンと出会ったからだ。カイレンはこの数日間で必ず何かを起こす。起こすとしたら【闘技大会】だ!」
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