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愛に溶けて(上)ラント×レイ
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初夜ネタ/甘々
Fragment二部作目 第百節閲覧後推奨
「ふー……」
レイたちが宿泊しているムスペルースの宿には、大浴場とは別に個室にも温泉水が流れる浴室が備えられている。シュムック火山での一件を終え、宿に戻ってから行ったシグ国王との面談も終えたレイたち一行。
明日はいよいよルヴェルとの決戦の日。それまで時間まだ十分な時間はあるが、明日の集合時間だけを決めて、あとは各々休息のために解散することにしたのだ。
エイリークとケルスは星見に、グリムとアヤメは大浴場に向かう中、レイとラントは大浴場ではなく部屋で休むことにした。
二人だけで大浴場に行く気分でもなかった彼らは、しかし体の汚れや汗を流そうということで、こうして部屋の浴室で身体を洗っていた。火山の熱で温められた温泉水は心地よく、汚れを綺麗に洗い流してくれる。思わずほう、とため息をついたレイだが、ふとラントに背後から抱きしめられる。
突然の抱擁に驚きつつ、どうしたのかと尋ねた。浅く日に焼けて、自分よりも筋肉質な腕が視界に映る──思えばこうして二人で一緒に風呂に入るのは初めてだ。トクトク、と胸が高鳴っているのを感じながら、彼の言葉を待つ。
「なぁ、レイ。俺たち、恋人同士だろ?」
「うん……そう、だよな」
「だったらさ……シたいんだけど」
「したいって、な、なに、を……?」
「……恋人らしいことだよ」
その言葉の後に耳朶をはむ、と啄ばまれた。甘噛みされた擽ったさに小さく息を飲めば、耳元で囁かれる。シャワーヘッドから流れる温泉水よりも、ラントの吐息が己の中に熱く浸透していく。彼の言葉である程度の予測は立てられたが、思わず聞き返す。
「そ、それって、つまり……さ……」
「そうだよ。……セックス、したい」
恥ずかしげもなく告げたラントの言葉に、レイの顔は一気に火照り、頭が混乱しそうになる。しかし冷静に考えてみれば、確かに自分たちは恋人同士になったのだ。ならばセックスくらいしても何もおかしくはない、のだろう。それにラントに求められているというのは、嫌ではない。寧ろ嬉しい。
シャワーの水音だけが暫く響いていたが、栓を止めてからレイはこくりと頷く。
「いい、よ。俺も……ラントと、シたい」
「その割には、随分返事が遅かったな?」
「だって急にそんなこと言われたから、頭真っ白になるだろ!?それに、心の準備とか緊張とか……!」
「でも、嫌じゃないんだろ?」
「あ、当たり前だろ!?嫌なわけあるかよ!」
ラントに向き直り、若干八つ当たり気味に混乱をぶつけるように言葉を紡ぐ。そんなレイに対してラントは嫌がる顔することなく満足そうに微笑んで、抱擁を解く。そのままレイの手を握り、浴室から出るよう促した。
ムスペルースは白夜が多く、夜の時間帯であっても日が落ちないことも多い。なので宿泊施設の部屋には遮光性のカーテンなどが用意されている。陽が落ちないために部屋が明るすぎて眠れない、という難点もクリアされていた。
身体を拭いて浴室から出てみれば、ラントがいつの間にか用意していたのか、カーテンはもちろん窓に設置してあるブラインドが降ろされていた。部屋の明かりもベッドランプ一つだけが灯されていて、仄かに明るいその部屋は情事の雰囲気を醸し出している。用意周到とはこのことか。
一つのベッドの上に二人して座る。流石は最高級クラスの部屋のベッド、と言えばいいだろうか。鍛えられた青年二人が座ってもビクともせず、多少の余裕すらあるほど。
ただ一つ、レイには気がかりな点があった。
「あ……その、声どうしよう……」
そう、万が一外に声が漏れていようものなら。そしてそれを仲間の誰かに聞かれでもされていたら。明日、どんな顔をして会えばいいのかわからない。しかしそんなレイの不安は杞憂に終わる。
「安心しろ。ちゃんと防音結界は張ったから。外に声が漏れるなんてことはないさ」
「……なんか、用意周到だな?」
「気にすんなよ、そこんとこは。な?」
「あ……」
ラントの両手に頬を両端から包み込まれ、薄紅の唇にラントのそれが重なる。恋人となってから何度も交わした接吻だが、今日はいつもとは違う。最初こそ啄むだけの優しいそれから、息を丸呑みされるような深いものへと変わっていく。
「あふ……ぅ、ン──……」
ぬめりとレイの咥内に侵入してきたのはラントの舌。それが隈無く暴れては、レイの舌に絡みつく。
以前ルヴェルから施されたキスとは、まるで違う。強引だが、自分に優しく手招きしているようなラントの舌技。それに応えようとレイも自ら舌を差し出し、ラントを貪る。
「──ア、ん……ッ……んぅ」
貪欲に、呼吸を貪り尽くすように。唾液が口の端から垂れ落ちても構わずに続けられる接吻に、身体の芯がジン、と疼き始めていることにレイは気付く。
十分に堪能し終えたのか、ラントが離れる。二人の間を名残惜しそうに、粘性のある銀の糸が繋いでいた。離れたラントの瞳を見れば、今までに見たことのない熱を孕んでいる。その瞳から目が離せない。
「……上手くなったな、キス」
「そんなの、お前だからだよ……」
「……可愛いこと言ってくれるじゃねぇか」
優しく押し倒され、レイはその裸体をラントに見せつける形で仰向けになった。
「こういうことするの、初めてか?」
「ラントは、どうなんだよ……?」
「誰かとやるのは初めてに決まってんだろ」
少し拗ねたように口を尖らせてから、それでもラントはレイの首筋に唇を落とす。吸引され、ざらりと舌で舐められると、背筋をぞわわと心地良い悪寒が走った。
「んで、お前は?」
「俺は、その……」
思わず言葉に詰まる。思い返されたのは、己が捕らえられていた時にルヴェルから受けた恥辱。
あの時はキスと股間を弄られただけだが、ラントはそのことを隠し通せる相手ではない。俯いたレイを不審に思ったラントが尋ねてくる。
「レイ?」
「……そ、の……。ルヴェルの城に捕らえられてた時、に……」
「は?」
ラントの声色が明らかに不機嫌になる。何か勘違いをさせてしまう言い方だったと、慌てて訂正する。
「さ、最後まではされてないから!」
「じゃあ何処までされたんだ」
「えっと……キス、と……。その、股間を弄られたくら、い……」
おずおず、と答えると頭上から怒気がこもった溜息が降ってきた。予想はしていたが、怒らせてしまった。言うべきかどうか迷った。しかしラントにはもう隠し事はしたくなかった。それでも怒らせてしまうなら言わない方がよかっただろうか、視線を逸らした直後。噛み付くように、再びラントに唇を塞がれた。
先程とはまるで違い、獰猛な獣のようにレイの舌を追い回してきたラントの舌に翻弄される。何度も唇を重ね合わせられる接吻は、それこそ息を丸呑みされそうな勢いだ。
「ふぅッ……ぅ、んむぅ……ッ……!」
酸素が足りず、くらくらと眩暈を起こしそうになった頃。ようやくラントがレイを解放する。肺に酸素を送るために大きく息をしていたレイに、ラントがぽつりと言葉を零す。
「あの変態野郎、必ずブッ殺す……!」
「ら、んと……?」
「……悪かった。あの野郎に先に味見されてるって知って、抑えられなかった」
「ぁ……」
「でももう二度と、あんな奴に絶対にお前は渡さない。渡してたまるか」
「うん……。俺も、ごめん……あいつの好きに、させちゃった……」
「だったら今から俺がそれを塗り替える。お前に、俺を刻み込んでやるからな」
それからラントはレイの身体に、それが己の所有物だと言わんばかりに鬱血の跡を残していく。やがて胸の突起に辿り着くと、遠慮なしにしゃぶり始めた。
「ンんぁ……ひゃ、う……」
ラントの咥内に含まれた果実は彼の舌でころころと転がされ、かと思えば吸引される。中心部ではなく乳暈を舌でなぞられ甘噛みされれば、そこから快楽の波がざわめく。思わず腰が引けた。
もう片方の肉芽も彼の指で捏ねくり回され、摘まれては時折潰される。ぴん、と指先で弾かれ愛撫されたそこは、生娘のもののようにぷっくりと丸みを帯び、熟されたものへと立派に成長していった。
「乳首弄られるの、好きなんだな?」
「知らないッ……そこばっかいじ、るからぁ……」
「ふぅん?」
「──ンぁッ」
ぢゅ、とわざと水音を立てながら吸引されると、下腹部がまた疼く。腰の辺りがじわじわと重くなり、くねりを見せる。
「……それで、あの野郎にここを好きにされたんだよな?」
「んァあ、ちょ……らん、とッ……!」
不意に伸びてきたラントの手に、甘く勃ち始めていたレイの花芯がすっぽりと包まれる。丸みを帯びている先端をくにくにと揉まれると、腰骨が痺れそうになるほどの甘い快楽が呼び起こされていく。彼の愛撫に悦んでいるのか、とぷりと蜜が溢れ始める。
「気持ちいいみたいだな」
「ん、ふッ……お前だ、からぁ……ッだ、よ」
「そっか。ならもっと気持ちよくさせてやらなきゃな」
「え……?っ、あン!ん、ひぃうッ……!」
言うが早いか、レイの花芯の根本にあるパンパンに張り詰めた肉の果実が揉みしだかれる。強弱をつけながら掌の中で転がされるように弄られ、射精感がすぐそこまで迫った。
「あっ、ア、ひぅ……も、もうッ……!」
「わかってる。遠慮すんな」
とぷとぷと透明な愛液を零していた先端の、小さな孔。そこを強めにほじられれば、背骨から脳天まで、一気に淫靡な波が押し寄せた。くひっ、と悲鳴を上げ不規則的な痙攣を起こしながら、彼はラントの手に白い蜜を溢れさせたのであった。
Fragment二部作目 第百節閲覧後推奨
「ふー……」
レイたちが宿泊しているムスペルースの宿には、大浴場とは別に個室にも温泉水が流れる浴室が備えられている。シュムック火山での一件を終え、宿に戻ってから行ったシグ国王との面談も終えたレイたち一行。
明日はいよいよルヴェルとの決戦の日。それまで時間まだ十分な時間はあるが、明日の集合時間だけを決めて、あとは各々休息のために解散することにしたのだ。
エイリークとケルスは星見に、グリムとアヤメは大浴場に向かう中、レイとラントは大浴場ではなく部屋で休むことにした。
二人だけで大浴場に行く気分でもなかった彼らは、しかし体の汚れや汗を流そうということで、こうして部屋の浴室で身体を洗っていた。火山の熱で温められた温泉水は心地よく、汚れを綺麗に洗い流してくれる。思わずほう、とため息をついたレイだが、ふとラントに背後から抱きしめられる。
突然の抱擁に驚きつつ、どうしたのかと尋ねた。浅く日に焼けて、自分よりも筋肉質な腕が視界に映る──思えばこうして二人で一緒に風呂に入るのは初めてだ。トクトク、と胸が高鳴っているのを感じながら、彼の言葉を待つ。
「なぁ、レイ。俺たち、恋人同士だろ?」
「うん……そう、だよな」
「だったらさ……シたいんだけど」
「したいって、な、なに、を……?」
「……恋人らしいことだよ」
その言葉の後に耳朶をはむ、と啄ばまれた。甘噛みされた擽ったさに小さく息を飲めば、耳元で囁かれる。シャワーヘッドから流れる温泉水よりも、ラントの吐息が己の中に熱く浸透していく。彼の言葉である程度の予測は立てられたが、思わず聞き返す。
「そ、それって、つまり……さ……」
「そうだよ。……セックス、したい」
恥ずかしげもなく告げたラントの言葉に、レイの顔は一気に火照り、頭が混乱しそうになる。しかし冷静に考えてみれば、確かに自分たちは恋人同士になったのだ。ならばセックスくらいしても何もおかしくはない、のだろう。それにラントに求められているというのは、嫌ではない。寧ろ嬉しい。
シャワーの水音だけが暫く響いていたが、栓を止めてからレイはこくりと頷く。
「いい、よ。俺も……ラントと、シたい」
「その割には、随分返事が遅かったな?」
「だって急にそんなこと言われたから、頭真っ白になるだろ!?それに、心の準備とか緊張とか……!」
「でも、嫌じゃないんだろ?」
「あ、当たり前だろ!?嫌なわけあるかよ!」
ラントに向き直り、若干八つ当たり気味に混乱をぶつけるように言葉を紡ぐ。そんなレイに対してラントは嫌がる顔することなく満足そうに微笑んで、抱擁を解く。そのままレイの手を握り、浴室から出るよう促した。
ムスペルースは白夜が多く、夜の時間帯であっても日が落ちないことも多い。なので宿泊施設の部屋には遮光性のカーテンなどが用意されている。陽が落ちないために部屋が明るすぎて眠れない、という難点もクリアされていた。
身体を拭いて浴室から出てみれば、ラントがいつの間にか用意していたのか、カーテンはもちろん窓に設置してあるブラインドが降ろされていた。部屋の明かりもベッドランプ一つだけが灯されていて、仄かに明るいその部屋は情事の雰囲気を醸し出している。用意周到とはこのことか。
一つのベッドの上に二人して座る。流石は最高級クラスの部屋のベッド、と言えばいいだろうか。鍛えられた青年二人が座ってもビクともせず、多少の余裕すらあるほど。
ただ一つ、レイには気がかりな点があった。
「あ……その、声どうしよう……」
そう、万が一外に声が漏れていようものなら。そしてそれを仲間の誰かに聞かれでもされていたら。明日、どんな顔をして会えばいいのかわからない。しかしそんなレイの不安は杞憂に終わる。
「安心しろ。ちゃんと防音結界は張ったから。外に声が漏れるなんてことはないさ」
「……なんか、用意周到だな?」
「気にすんなよ、そこんとこは。な?」
「あ……」
ラントの両手に頬を両端から包み込まれ、薄紅の唇にラントのそれが重なる。恋人となってから何度も交わした接吻だが、今日はいつもとは違う。最初こそ啄むだけの優しいそれから、息を丸呑みされるような深いものへと変わっていく。
「あふ……ぅ、ン──……」
ぬめりとレイの咥内に侵入してきたのはラントの舌。それが隈無く暴れては、レイの舌に絡みつく。
以前ルヴェルから施されたキスとは、まるで違う。強引だが、自分に優しく手招きしているようなラントの舌技。それに応えようとレイも自ら舌を差し出し、ラントを貪る。
「──ア、ん……ッ……んぅ」
貪欲に、呼吸を貪り尽くすように。唾液が口の端から垂れ落ちても構わずに続けられる接吻に、身体の芯がジン、と疼き始めていることにレイは気付く。
十分に堪能し終えたのか、ラントが離れる。二人の間を名残惜しそうに、粘性のある銀の糸が繋いでいた。離れたラントの瞳を見れば、今までに見たことのない熱を孕んでいる。その瞳から目が離せない。
「……上手くなったな、キス」
「そんなの、お前だからだよ……」
「……可愛いこと言ってくれるじゃねぇか」
優しく押し倒され、レイはその裸体をラントに見せつける形で仰向けになった。
「こういうことするの、初めてか?」
「ラントは、どうなんだよ……?」
「誰かとやるのは初めてに決まってんだろ」
少し拗ねたように口を尖らせてから、それでもラントはレイの首筋に唇を落とす。吸引され、ざらりと舌で舐められると、背筋をぞわわと心地良い悪寒が走った。
「んで、お前は?」
「俺は、その……」
思わず言葉に詰まる。思い返されたのは、己が捕らえられていた時にルヴェルから受けた恥辱。
あの時はキスと股間を弄られただけだが、ラントはそのことを隠し通せる相手ではない。俯いたレイを不審に思ったラントが尋ねてくる。
「レイ?」
「……そ、の……。ルヴェルの城に捕らえられてた時、に……」
「は?」
ラントの声色が明らかに不機嫌になる。何か勘違いをさせてしまう言い方だったと、慌てて訂正する。
「さ、最後まではされてないから!」
「じゃあ何処までされたんだ」
「えっと……キス、と……。その、股間を弄られたくら、い……」
おずおず、と答えると頭上から怒気がこもった溜息が降ってきた。予想はしていたが、怒らせてしまった。言うべきかどうか迷った。しかしラントにはもう隠し事はしたくなかった。それでも怒らせてしまうなら言わない方がよかっただろうか、視線を逸らした直後。噛み付くように、再びラントに唇を塞がれた。
先程とはまるで違い、獰猛な獣のようにレイの舌を追い回してきたラントの舌に翻弄される。何度も唇を重ね合わせられる接吻は、それこそ息を丸呑みされそうな勢いだ。
「ふぅッ……ぅ、んむぅ……ッ……!」
酸素が足りず、くらくらと眩暈を起こしそうになった頃。ようやくラントがレイを解放する。肺に酸素を送るために大きく息をしていたレイに、ラントがぽつりと言葉を零す。
「あの変態野郎、必ずブッ殺す……!」
「ら、んと……?」
「……悪かった。あの野郎に先に味見されてるって知って、抑えられなかった」
「ぁ……」
「でももう二度と、あんな奴に絶対にお前は渡さない。渡してたまるか」
「うん……。俺も、ごめん……あいつの好きに、させちゃった……」
「だったら今から俺がそれを塗り替える。お前に、俺を刻み込んでやるからな」
それからラントはレイの身体に、それが己の所有物だと言わんばかりに鬱血の跡を残していく。やがて胸の突起に辿り着くと、遠慮なしにしゃぶり始めた。
「ンんぁ……ひゃ、う……」
ラントの咥内に含まれた果実は彼の舌でころころと転がされ、かと思えば吸引される。中心部ではなく乳暈を舌でなぞられ甘噛みされれば、そこから快楽の波がざわめく。思わず腰が引けた。
もう片方の肉芽も彼の指で捏ねくり回され、摘まれては時折潰される。ぴん、と指先で弾かれ愛撫されたそこは、生娘のもののようにぷっくりと丸みを帯び、熟されたものへと立派に成長していった。
「乳首弄られるの、好きなんだな?」
「知らないッ……そこばっかいじ、るからぁ……」
「ふぅん?」
「──ンぁッ」
ぢゅ、とわざと水音を立てながら吸引されると、下腹部がまた疼く。腰の辺りがじわじわと重くなり、くねりを見せる。
「……それで、あの野郎にここを好きにされたんだよな?」
「んァあ、ちょ……らん、とッ……!」
不意に伸びてきたラントの手に、甘く勃ち始めていたレイの花芯がすっぽりと包まれる。丸みを帯びている先端をくにくにと揉まれると、腰骨が痺れそうになるほどの甘い快楽が呼び起こされていく。彼の愛撫に悦んでいるのか、とぷりと蜜が溢れ始める。
「気持ちいいみたいだな」
「ん、ふッ……お前だ、からぁ……ッだ、よ」
「そっか。ならもっと気持ちよくさせてやらなきゃな」
「え……?っ、あン!ん、ひぃうッ……!」
言うが早いか、レイの花芯の根本にあるパンパンに張り詰めた肉の果実が揉みしだかれる。強弱をつけながら掌の中で転がされるように弄られ、射精感がすぐそこまで迫った。
「あっ、ア、ひぅ……も、もうッ……!」
「わかってる。遠慮すんな」
とぷとぷと透明な愛液を零していた先端の、小さな孔。そこを強めにほじられれば、背骨から脳天まで、一気に淫靡な波が押し寄せた。くひっ、と悲鳴を上げ不規則的な痙攣を起こしながら、彼はラントの手に白い蜜を溢れさせたのであった。
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