98 / 142
第四話
第八十七節 情報は何よりも優れた武器
しおりを挟む
「けど、贋作グレイプニルさえ破壊すれば、エインの人たちを解放することができるかもしれないんだ」
「贋作グレイプニルの破壊、か……」
「けど、ただ破壊するだけで解放できるかは、わからないんだ……」
どういうことかはわからないけど、と付け加える。レイの説明に、通信機からシグがその話の肉付けするように、話をする。
『仰る通りです。以前私は貴方たちに、贋作グレイプニルの破壊について情報を掴んだと言いましね。しかしそれは嵌められている対象が、生者であるときの場合であって、死者の魂を蘇生躯体に注入したうえでの破壊となると、話は変わってしまいます』
「どうしてですか?」
『そうですね……。蘇生躯体という箱の中に死者の魂という入れ物を詰め込み、そこに贋作グレイプニルで鍵をかける。こう例えたらわかりますか?』
「それならなんとか!つまり贋作グレイプニルは、南京錠のようなものってこと?」
『ええ。鍵そのものが壊れてしまえば、箱から中身が溢れ出てしまう……。さらに万が一、蘇生躯体に魂が定着された状態であるならば、贋作グレイプニルの破壊によって連鎖的に蘇生躯体が壊れ、魂諸共の消滅も考えられます』
シグの言葉に、情報屋の中の空気が重くなる。そんな中で、エイリークがレイに尋ねてきた。
「それなら、レイの女神の巫女の力を作用させるとかはどう?」
「それが……無理なんだ。俺はルヴェルの城に入ると、女神の力をアイツに吸収される。そういう術をかけられたんだ」
「なんだって!?」
「城の外にいるなら大丈夫なんだけど、アイツは聖なる宝玉ってものに俺に繋がる触媒を封じ込めて、それを作動させて俺の女神の力を奪ってる。俺は一方的に、アイツにパイプを繋がれた状態なんだ。だからそれに対しても何か対抗策を考えなきゃ、俺は城に入ることすらできない」
レイは悔しさから、ぐっとこぶしを握り締める。そうだ、何か対抗策を考えなければヤクとスグリを助けるどころか、自分の力を奪われてゲームオーバーとなってしまう。それだけは避けなければならない。
小さく唇を噛むレイに、グリムが尋ねた。
「巫女の、今はどの程度力を使える?」
「今は夢渡りと、せいぜい古代文字を刻んで暗示をかけるくらいかな。古代文字を使った術が使えるほどの力は、奪われてる」
「暗示?」
「うん。その古代文字が意味するところの暗示だ。例えば、古代文字の一つにベルカナっていう、回復って意味を持つものがあるんだけど、それを薬草に刻んで治療薬に変化させる、みたいなものだよ」
その程度しかできない、ごめん、と謝罪する。彼女はそれには答えずにしばし逡巡して、ある提案を提出した。
「例えばだが……。贋作グレイプニルのチャームを破壊したのち、そこに古代文字を刻んだ核を嵌めるのはどうだ」
彼女の提案に、通信機からゾフィーの声が聞こえた。
『そうか……。贋作グレイプニルはただの足枷に、催眠効果のある宝玉をチャームとして嵌めて作成されたものだ』
その特殊なチャームが使われた贋作グレイプニルを嵌められたものたちは、例外なく嵌めた人物に従属するよう術が掛けられる。かけられている洗脳を解除するには、その宝玉だけの破壊が必然。
宝玉を破壊し、催眠が解除された状態で魂を蘇生躯体に繋ぎ止められる方法。それさえあれば、魂を蘇生躯体ごと破壊しなくて済むかもしれない、と。
核となるものがあれば、それにレイが古代文字を刻めば触媒となる。その触媒を贋作グレイプニルのチャームに、埋めかえればいい。
『ただ問題は、どうやってその触媒を死守したまま、ルヴェルの城の中で使用するかです』
触媒に古代文字を刻んだとして、それは女神の巫女の力の延長線だ。小分けにしたところで、レイとルヴェルのパイプが繋がっている限り、触媒に込められている女神の巫女の力も奪取されてしまうだろう。
悩むレイたちに、アヤメがぽろっと言葉を零す。
「もし互いの力を相殺させられる何かがあれば、触媒を隠し持つことができるっすかねぇ……?」
彼女の言葉に、はっと顔を上げたのはレイとエイリーク以外の全員。加えて、恐らく通信機の奥にいるゾフィーとシグだろう。通信機から、はっと息を呑む声が聞こえたのだ。ラントはもう一度、アヤメに今の言葉を聞かせてほしいと話しかける。
「え?あー、なんていうんすかね。聖なる巫女の力と対極の位置にある何かがあれば、その力で互いを相殺しあえるじゃないっすか」
そうやって、何の力も宿ってないと相手を誤魔化すことができれば、あるいは。女神の力が宿った触媒を持ったまま城に潜入することも、使用することも、可能なのではないか。それがアヤメの考えだった。
単なる思い付きっすけど、と答えるアヤメに、それだとラントは声を上げた。いまだ理解できないレイとエイリークは、どうかしたのかと尋ねる。
「あるじゃないか、女神の巫女の力と対極の位置にあるもの!」
「え?そんなもの、本当にあるのか?」
「ああ、あるよ!女神の巫女の力は聖なる力。その反対、つまり邪悪とか……魔なるものっつってもいい。それならあるだろ?」
ラントの言葉に、レイがようやく合点がいったと言わんばかりに顔を上げる。
「それって、魔剣ダインスレーヴ!?」
魔剣ダインスレーヴ。一度鞘から抜くと、生き血を浴びて完全に吸うまで鞘に納まらないといわれた魔剣。
それは邪悪で強い力が宿っている魔術具と呼ばれる武器であり、意思を持つ特殊な得物だ。ダインスレーヴには意思が宿っており、それは決して外だけに向けられるものではなく、持ち主にすら牙を向きかねないもの。それなら、ぴったり条件に当てはまるのではないか。
『そうですね……。その魔剣であるならば、女神の力を抑制することができるかもしれません』
シグのお墨付きも得られる。これ以外にない、そう思えたが……。一つだけ懸念材料があることに気付き、レイは言葉を続けた。
「けど、魔剣は前の世界戦争の時に砕け散ったって……」
魔剣ダインスレーヴは、世界戦争にて使用されたものとされ、その際に砕け散ったとされている。威力は破片だけでも、申し分はないのだが。未だに生き血を吸おうとする力は失われていない、という言い伝えがある程の、魔剣の破片。
世界全体からそれを探し見つけ出すということは、広大な砂漠の中から一粒の金を掘り当てるようなもの。もし破片を集めるとなると、骨の折れる作業となることは必然だ。
再び肩を落とすレイたちに、アヤメがまたしても言葉を漏らす。
「もしかしたら……。あのときの、あの人が持ってた武器って……」
「どうしたんですかアヤメさん?」
「えー、あー、その。ほら、ウチが初めてエイリークたちと出会った時のこと、覚えてるっすか?」
彼女の言葉に、エイリークがあることを思い出したように説明した。
アヤメに初めて出会ったとき、彼女はグリムの姿を見た瞬間に誰かと勘違いしたらしく、ひどく怯えたという。人違いであると理解したことで落ち着いたとのことだが、それが今の話の流れから何故出てくる話題なのだろうか。
「ウチ、グリムにクリソツな人を見たんすよ。見たというか、襲われかけたというか……。まぁなんにせよ、その人が持っていた武器のこと思い出したんすよ」
「武器?」
「はい。なんていうか、今まで見てきたどの得物とも違う雰囲気を感じたんですよね、それ。その人もその人で、武器に意識乗っ取られてるっていうか、そんな感じで。今思えば、あれが魔剣だったんすかね?でも、そりゃーもう怖かったっす!」
「話が長いぞ忍の、要点だけ話せ」
「話は最後まで聞くもんっすよー!まぁそんな意識乗っ取られ人の見た目が、なんともうグリムにそっくりもそっくり!ウチの店に最初来た時、うわウチ殺されるんだって思っちゃったっすもん!」
「なにっ……?」
アヤメの話に初めてグリムが反応を示す。
「つまりまぁアレっす。もしかしてウチが見た意識乗っ取られ人が持ってる武器に、その魔剣の力が宿ってるんじゃないっすかねってことっす」
だからその人物に関して情報を集めてみるもの、一つの手ではないかと。提案したアヤメに対して、ヤテンが一つ質問を投げかけるのであった。
「贋作グレイプニルの破壊、か……」
「けど、ただ破壊するだけで解放できるかは、わからないんだ……」
どういうことかはわからないけど、と付け加える。レイの説明に、通信機からシグがその話の肉付けするように、話をする。
『仰る通りです。以前私は貴方たちに、贋作グレイプニルの破壊について情報を掴んだと言いましね。しかしそれは嵌められている対象が、生者であるときの場合であって、死者の魂を蘇生躯体に注入したうえでの破壊となると、話は変わってしまいます』
「どうしてですか?」
『そうですね……。蘇生躯体という箱の中に死者の魂という入れ物を詰め込み、そこに贋作グレイプニルで鍵をかける。こう例えたらわかりますか?』
「それならなんとか!つまり贋作グレイプニルは、南京錠のようなものってこと?」
『ええ。鍵そのものが壊れてしまえば、箱から中身が溢れ出てしまう……。さらに万が一、蘇生躯体に魂が定着された状態であるならば、贋作グレイプニルの破壊によって連鎖的に蘇生躯体が壊れ、魂諸共の消滅も考えられます』
シグの言葉に、情報屋の中の空気が重くなる。そんな中で、エイリークがレイに尋ねてきた。
「それなら、レイの女神の巫女の力を作用させるとかはどう?」
「それが……無理なんだ。俺はルヴェルの城に入ると、女神の力をアイツに吸収される。そういう術をかけられたんだ」
「なんだって!?」
「城の外にいるなら大丈夫なんだけど、アイツは聖なる宝玉ってものに俺に繋がる触媒を封じ込めて、それを作動させて俺の女神の力を奪ってる。俺は一方的に、アイツにパイプを繋がれた状態なんだ。だからそれに対しても何か対抗策を考えなきゃ、俺は城に入ることすらできない」
レイは悔しさから、ぐっとこぶしを握り締める。そうだ、何か対抗策を考えなければヤクとスグリを助けるどころか、自分の力を奪われてゲームオーバーとなってしまう。それだけは避けなければならない。
小さく唇を噛むレイに、グリムが尋ねた。
「巫女の、今はどの程度力を使える?」
「今は夢渡りと、せいぜい古代文字を刻んで暗示をかけるくらいかな。古代文字を使った術が使えるほどの力は、奪われてる」
「暗示?」
「うん。その古代文字が意味するところの暗示だ。例えば、古代文字の一つにベルカナっていう、回復って意味を持つものがあるんだけど、それを薬草に刻んで治療薬に変化させる、みたいなものだよ」
その程度しかできない、ごめん、と謝罪する。彼女はそれには答えずにしばし逡巡して、ある提案を提出した。
「例えばだが……。贋作グレイプニルのチャームを破壊したのち、そこに古代文字を刻んだ核を嵌めるのはどうだ」
彼女の提案に、通信機からゾフィーの声が聞こえた。
『そうか……。贋作グレイプニルはただの足枷に、催眠効果のある宝玉をチャームとして嵌めて作成されたものだ』
その特殊なチャームが使われた贋作グレイプニルを嵌められたものたちは、例外なく嵌めた人物に従属するよう術が掛けられる。かけられている洗脳を解除するには、その宝玉だけの破壊が必然。
宝玉を破壊し、催眠が解除された状態で魂を蘇生躯体に繋ぎ止められる方法。それさえあれば、魂を蘇生躯体ごと破壊しなくて済むかもしれない、と。
核となるものがあれば、それにレイが古代文字を刻めば触媒となる。その触媒を贋作グレイプニルのチャームに、埋めかえればいい。
『ただ問題は、どうやってその触媒を死守したまま、ルヴェルの城の中で使用するかです』
触媒に古代文字を刻んだとして、それは女神の巫女の力の延長線だ。小分けにしたところで、レイとルヴェルのパイプが繋がっている限り、触媒に込められている女神の巫女の力も奪取されてしまうだろう。
悩むレイたちに、アヤメがぽろっと言葉を零す。
「もし互いの力を相殺させられる何かがあれば、触媒を隠し持つことができるっすかねぇ……?」
彼女の言葉に、はっと顔を上げたのはレイとエイリーク以外の全員。加えて、恐らく通信機の奥にいるゾフィーとシグだろう。通信機から、はっと息を呑む声が聞こえたのだ。ラントはもう一度、アヤメに今の言葉を聞かせてほしいと話しかける。
「え?あー、なんていうんすかね。聖なる巫女の力と対極の位置にある何かがあれば、その力で互いを相殺しあえるじゃないっすか」
そうやって、何の力も宿ってないと相手を誤魔化すことができれば、あるいは。女神の力が宿った触媒を持ったまま城に潜入することも、使用することも、可能なのではないか。それがアヤメの考えだった。
単なる思い付きっすけど、と答えるアヤメに、それだとラントは声を上げた。いまだ理解できないレイとエイリークは、どうかしたのかと尋ねる。
「あるじゃないか、女神の巫女の力と対極の位置にあるもの!」
「え?そんなもの、本当にあるのか?」
「ああ、あるよ!女神の巫女の力は聖なる力。その反対、つまり邪悪とか……魔なるものっつってもいい。それならあるだろ?」
ラントの言葉に、レイがようやく合点がいったと言わんばかりに顔を上げる。
「それって、魔剣ダインスレーヴ!?」
魔剣ダインスレーヴ。一度鞘から抜くと、生き血を浴びて完全に吸うまで鞘に納まらないといわれた魔剣。
それは邪悪で強い力が宿っている魔術具と呼ばれる武器であり、意思を持つ特殊な得物だ。ダインスレーヴには意思が宿っており、それは決して外だけに向けられるものではなく、持ち主にすら牙を向きかねないもの。それなら、ぴったり条件に当てはまるのではないか。
『そうですね……。その魔剣であるならば、女神の力を抑制することができるかもしれません』
シグのお墨付きも得られる。これ以外にない、そう思えたが……。一つだけ懸念材料があることに気付き、レイは言葉を続けた。
「けど、魔剣は前の世界戦争の時に砕け散ったって……」
魔剣ダインスレーヴは、世界戦争にて使用されたものとされ、その際に砕け散ったとされている。威力は破片だけでも、申し分はないのだが。未だに生き血を吸おうとする力は失われていない、という言い伝えがある程の、魔剣の破片。
世界全体からそれを探し見つけ出すということは、広大な砂漠の中から一粒の金を掘り当てるようなもの。もし破片を集めるとなると、骨の折れる作業となることは必然だ。
再び肩を落とすレイたちに、アヤメがまたしても言葉を漏らす。
「もしかしたら……。あのときの、あの人が持ってた武器って……」
「どうしたんですかアヤメさん?」
「えー、あー、その。ほら、ウチが初めてエイリークたちと出会った時のこと、覚えてるっすか?」
彼女の言葉に、エイリークがあることを思い出したように説明した。
アヤメに初めて出会ったとき、彼女はグリムの姿を見た瞬間に誰かと勘違いしたらしく、ひどく怯えたという。人違いであると理解したことで落ち着いたとのことだが、それが今の話の流れから何故出てくる話題なのだろうか。
「ウチ、グリムにクリソツな人を見たんすよ。見たというか、襲われかけたというか……。まぁなんにせよ、その人が持っていた武器のこと思い出したんすよ」
「武器?」
「はい。なんていうか、今まで見てきたどの得物とも違う雰囲気を感じたんですよね、それ。その人もその人で、武器に意識乗っ取られてるっていうか、そんな感じで。今思えば、あれが魔剣だったんすかね?でも、そりゃーもう怖かったっす!」
「話が長いぞ忍の、要点だけ話せ」
「話は最後まで聞くもんっすよー!まぁそんな意識乗っ取られ人の見た目が、なんともうグリムにそっくりもそっくり!ウチの店に最初来た時、うわウチ殺されるんだって思っちゃったっすもん!」
「なにっ……?」
アヤメの話に初めてグリムが反応を示す。
「つまりまぁアレっす。もしかしてウチが見た意識乗っ取られ人が持ってる武器に、その魔剣の力が宿ってるんじゃないっすかねってことっす」
だからその人物に関して情報を集めてみるもの、一つの手ではないかと。提案したアヤメに対して、ヤテンが一つ質問を投げかけるのであった。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
奥様は聖女♡
メカ喜楽直人
ファンタジー
聖女を裏切った国は崩壊した。そうして国は魔獣が跋扈する魔境と化したのだ。
ある地方都市を襲ったスタンピードから人々を救ったのは一人の冒険者だった。彼女は夫婦者の冒険者であるが、戦うのはいつも彼女だけ。周囲は揶揄い夫を嘲るが、それを追い払うのは妻の役目だった。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる