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第四話
第八十四節 弱い自分にサヨナラを
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レイの救出作戦決行当日。指定された4の時の三十分ほど前に、エイリークたちは各々の配置についた。核がある場所にエイリーク、グリム、ケルス、アヤメの四人が到着し、準備をしている。
そんな中ラントは、城門があるであろう位置で待機していた。彼の顔の近くには、ふよふよと小さな光が浮遊している。それはラントだけでなく、仲間全員の近くにも浮遊している。その光はヤテンの使用する術の一種であり、離れた相手に声を届けることができる代物だとのこと。
結界の核へは、四人が同時に攻撃しなければならない。その時のタイミングを、ヤテンが出してくれるのだ。彼の協力もあって、エイリークたちは作戦を実行に移すことができた。まだ時間は少しだけある。ラントはその光に近づいて、ある人物に話しかけた。
「アヤメ、本当にいいのか?」
『ここまで来て何言ってんすか、ラント。ウチのことは心配いらないっすから』
話しかけた相手はアヤメだ。
それは三日前の、情報収集の時のこと。
******
「ルヴェルに関してのことだが、それについてアヤメ。お前に話がある」
「ウチに?なんっすか先輩?」
ヤテンが唐突に話を切り出す。何の話だろうかと逡巡し、ヤテンが纏う真剣なオーラを感じたラントは、ある一人のエインについての話だろうと思い至る。
それまで笑顔でいたアヤメも、ヤテンの纏う雰囲気で真剣な話なのだと感じたのか佇まいを正す。エイリークを含め、その場にいた全員が彼らを見守る。
「ルヴェルには、死者の魂を傀儡に入れて作られた従者たちがいる。ルヴェルの城の結界を壊すということは、その者たちとも敵対関係となるということだ」
「まぁ普通に考えたらそうなるっすよね」
「そして俺のところには、その人物たちの情報がすでに揃っている」
「本当っすか!?さっすが先輩っす!」
純粋な瞳を向けてヤテンを褒めるアヤメ。そんな彼女に動じず、ヤテンは話を続けていく。
「……エインのうちの一人は、俺と、お前が最もよく知る人物だ」
「え?」
「ルーヴァだったんだよ、アヤメ。死者の傀儡、別名エインのうちの一人はお前の弟だったんだ」
彼の言葉の後に、部屋はしん、と静まり返る。アヤメの様子を見ると、彼女は虚を突かれたような表情をしていた。彼女には意味が理解できているのだろうか。エインになっているという、その意味を。
エインは死者の魂を、蘇生躯体と呼ばれる容れ物に収容させることで完成する。つまり素材は死人の魂だ。
彼女がもし、自分の弟が死んでいると知らなかったなら、知らされた事実へのショックは計り知れないものだろう。しかし彼女は己の弟が死んでいたことは知っていた。
それを踏まえても、どう考えるか。
「そっか……八年前に殉職したってことは、知ってたっすけども。まさかそんなことになってるなんて、ウチ……」
「アヤメ、わかっているだろう?俺たち、カスタニエ流の忍としての、一族の掟を」
これはラントは後で知ったことだが、カスタニエ流の忍には、忍であることへの矜持と誇りを持つよう教育されているとのことだ。
それを反故にした不届者は、一族狩りの末裔と同じで生きるに値しない。よって、万が一身内が不祥事を起こしたならば、その不始末は同じ身内で行うと。
「お前は立派にカスタニエ流の忍だ。けど、お前と同じくカスタニエ流の忍であるルーヴァが、その掟に背いた。だから彼を始末しなければならない。理解できるな?」
「……」
「お前は身内に甘い。だからもしお前が手を下せないというのなら、この件から一切の手を引け。そしてこの場で聞いたことも忘れること」
わかるな、とアヤメは諭される。しばらく沈黙が続いていたが、やがて彼女は達観したように笑ってから、顔を上げた。
「優しいっすね先輩は。でも大丈夫っす。今回は、事情が事情っすから。私情は一切捨てて、ウチはカスタニエ流忍者の一人として、弟を……。いや、反逆者に鉄槌を下します」
「アヤメ……」
「何のために生き返ったんだバカヤローって、お姉ちゃんがブン殴りますよ!」
にかっと笑い拳を上げるアヤメに、ヤテンも納得したようだ。そんな彼女に、自分たちが一度ルーヴァと戦った旨を伝えた。それに対して彼女は手を頭にやり、謝罪してきた。
「あー、弟がご迷惑かけてすみませんっす」
「いえ、大丈夫ですよ」
「でもご心配なく!そういうことなら、益々ウチは皆さんに力を貸しますから!」
「じゃあ……頼りにしちゃいますね、アヤメさん」
「もっちろん!どーんとお姉ちゃんにお任せっすよー!」
話がまとまり、ラントたちは三日後に控えたレイ救出のために、作戦会議を立てるのであった。
******
そして三日後の今日。ここまで作戦通りに動けていた中の、ほんの少しの余裕のある時間。今しかないと、ラントはこうしてアヤメに話しかけたのだ。
「……一つ、聞いても?」
『なんすか?』
「どうして弟と敵対する道を、あんなにキッパリと宣言できたんだ?」
ラントはアヤメが決意したあの日から、ずっと考えていた。どうして自らの家族と正面から敵対すると、あんなに潔く決められたのか。どうしてあんなにも堂々と、それを言うことができたのか。
正直ラントはいまだに、ルーヴァと同じくエインになっている弟のツェルトに対して、踏ん切りがつかない。このままでは駄目だということは十二分に理解しているが、その勇気を見つけられないのだ。
だから、同じように弟がいて上の立場であるアヤメに聞いたら、その答えがわかるのではないか、そう思った。
アヤメの逡巡するような声が、淡い光から聞こえる。やがて、こう答えた。
「家族だからこそ、かなぁ」
「え?」
「家族だからこそ、間違ったことをしてたら目一杯叱るんす。それに、自分以外の人に家族間での問題を、解決させたくない。そう思ったっす」
「どうして、そう思ったんだ?」
「だってそれって家族から逃げてるってことで、自分が家族と向き合ってないってことじゃないっすか。大切な時間を一緒に過ごした家族だからこそ、そんな思い出を踏みにじるようなことをしてたら、絶対に許したくないんすよね」
彼女の言葉が胸に刺さる。ラントの脳裏に、幼かった頃の記憶が甦る。
そうだ。あの時のように、本当は兄弟二人で一緒に笑いあいたかった。そのためなら多少の犠牲は止む無しと、思っていた。弟が人殺しをしても、弟が死人でも生き続けていてくれるのなら、それでいいのだと。
でもそうじゃない。そんな風に弟を変えてしまったのは、自分の選択のせい。それなのに、自分は甘えていた。現状に、弟に、自分に。
弟が本当は、人殺しができるような人間ではないことを、誰よりもラントは知っているのに。アヤメの言葉を聞くまで、そのことにすら気付けていなかった。
彼女の言葉を聞いて、なんだか胸につっかえていたものが、するっと落ちたように感じる。小さく笑ってから、ラントはアヤメに礼を述べた。
「そっか……ありがとう、アヤメ」
『うん?どうしてお礼なんて?』
「言いたくなったんだよ」
『まぁお礼言われて嫌な気分じゃないっすし、いいっすよ』
『二人とも、おしゃべりはそこまでだ。これからカウントダウンに入る、各自用意してくれ』
耳に届くヤテンの声。その声に了解と答える仲間の声が聞こえる。三十、二十と、ヤテンのタイムリミットを刻む声が、その時を知らせる。
『十、九、八……』
『ラント』
最後に、エイリークから声を掛けられる。
「どうしたエイリーク?」
『レイのこと、頼んだよ』
しっかりとその言葉を聞き届ける。強い眼差しを向けて、答えた。
「ああ……頼まれたぜ!!」
『三、二、一……時間だ!』
ヤテンの号令の直後、四方から様々な衝撃音がラントの元にまで届く。攻撃が始まったのだ。その攻撃の直後から、目の前の空間が歪んでいくのが見えた。何も見えないはずの空間が、雨粒に打たれた水面のように歪み、奥の輪郭をはっきりと映し出していく。
そこへ躊躇わずに走っていく。一瞬壁にぶつかったかと思えたが、そこから何かがバリンと音を立て、破壊される。これが認識疎外の結界か。そう認識して、ラントは構わずに眼前に現れた城門へと突き進む。
幸いにも門番はいない。そのまま疾走を続け、ラントは眼前に立ち塞がっていた城の扉を勢いよく開いた。
直後に現れた光景は、今にもその場から下に落下しそうなレイの姿。
考えるよりも前に身体が先に動く。
「レイ!手を伸ばせ!!」
駆け出し、自らの腕を伸ばしながら、ラントは叫んだ。
そんな中ラントは、城門があるであろう位置で待機していた。彼の顔の近くには、ふよふよと小さな光が浮遊している。それはラントだけでなく、仲間全員の近くにも浮遊している。その光はヤテンの使用する術の一種であり、離れた相手に声を届けることができる代物だとのこと。
結界の核へは、四人が同時に攻撃しなければならない。その時のタイミングを、ヤテンが出してくれるのだ。彼の協力もあって、エイリークたちは作戦を実行に移すことができた。まだ時間は少しだけある。ラントはその光に近づいて、ある人物に話しかけた。
「アヤメ、本当にいいのか?」
『ここまで来て何言ってんすか、ラント。ウチのことは心配いらないっすから』
話しかけた相手はアヤメだ。
それは三日前の、情報収集の時のこと。
******
「ルヴェルに関してのことだが、それについてアヤメ。お前に話がある」
「ウチに?なんっすか先輩?」
ヤテンが唐突に話を切り出す。何の話だろうかと逡巡し、ヤテンが纏う真剣なオーラを感じたラントは、ある一人のエインについての話だろうと思い至る。
それまで笑顔でいたアヤメも、ヤテンの纏う雰囲気で真剣な話なのだと感じたのか佇まいを正す。エイリークを含め、その場にいた全員が彼らを見守る。
「ルヴェルには、死者の魂を傀儡に入れて作られた従者たちがいる。ルヴェルの城の結界を壊すということは、その者たちとも敵対関係となるということだ」
「まぁ普通に考えたらそうなるっすよね」
「そして俺のところには、その人物たちの情報がすでに揃っている」
「本当っすか!?さっすが先輩っす!」
純粋な瞳を向けてヤテンを褒めるアヤメ。そんな彼女に動じず、ヤテンは話を続けていく。
「……エインのうちの一人は、俺と、お前が最もよく知る人物だ」
「え?」
「ルーヴァだったんだよ、アヤメ。死者の傀儡、別名エインのうちの一人はお前の弟だったんだ」
彼の言葉の後に、部屋はしん、と静まり返る。アヤメの様子を見ると、彼女は虚を突かれたような表情をしていた。彼女には意味が理解できているのだろうか。エインになっているという、その意味を。
エインは死者の魂を、蘇生躯体と呼ばれる容れ物に収容させることで完成する。つまり素材は死人の魂だ。
彼女がもし、自分の弟が死んでいると知らなかったなら、知らされた事実へのショックは計り知れないものだろう。しかし彼女は己の弟が死んでいたことは知っていた。
それを踏まえても、どう考えるか。
「そっか……八年前に殉職したってことは、知ってたっすけども。まさかそんなことになってるなんて、ウチ……」
「アヤメ、わかっているだろう?俺たち、カスタニエ流の忍としての、一族の掟を」
これはラントは後で知ったことだが、カスタニエ流の忍には、忍であることへの矜持と誇りを持つよう教育されているとのことだ。
それを反故にした不届者は、一族狩りの末裔と同じで生きるに値しない。よって、万が一身内が不祥事を起こしたならば、その不始末は同じ身内で行うと。
「お前は立派にカスタニエ流の忍だ。けど、お前と同じくカスタニエ流の忍であるルーヴァが、その掟に背いた。だから彼を始末しなければならない。理解できるな?」
「……」
「お前は身内に甘い。だからもしお前が手を下せないというのなら、この件から一切の手を引け。そしてこの場で聞いたことも忘れること」
わかるな、とアヤメは諭される。しばらく沈黙が続いていたが、やがて彼女は達観したように笑ってから、顔を上げた。
「優しいっすね先輩は。でも大丈夫っす。今回は、事情が事情っすから。私情は一切捨てて、ウチはカスタニエ流忍者の一人として、弟を……。いや、反逆者に鉄槌を下します」
「アヤメ……」
「何のために生き返ったんだバカヤローって、お姉ちゃんがブン殴りますよ!」
にかっと笑い拳を上げるアヤメに、ヤテンも納得したようだ。そんな彼女に、自分たちが一度ルーヴァと戦った旨を伝えた。それに対して彼女は手を頭にやり、謝罪してきた。
「あー、弟がご迷惑かけてすみませんっす」
「いえ、大丈夫ですよ」
「でもご心配なく!そういうことなら、益々ウチは皆さんに力を貸しますから!」
「じゃあ……頼りにしちゃいますね、アヤメさん」
「もっちろん!どーんとお姉ちゃんにお任せっすよー!」
話がまとまり、ラントたちは三日後に控えたレイ救出のために、作戦会議を立てるのであった。
******
そして三日後の今日。ここまで作戦通りに動けていた中の、ほんの少しの余裕のある時間。今しかないと、ラントはこうしてアヤメに話しかけたのだ。
「……一つ、聞いても?」
『なんすか?』
「どうして弟と敵対する道を、あんなにキッパリと宣言できたんだ?」
ラントはアヤメが決意したあの日から、ずっと考えていた。どうして自らの家族と正面から敵対すると、あんなに潔く決められたのか。どうしてあんなにも堂々と、それを言うことができたのか。
正直ラントはいまだに、ルーヴァと同じくエインになっている弟のツェルトに対して、踏ん切りがつかない。このままでは駄目だということは十二分に理解しているが、その勇気を見つけられないのだ。
だから、同じように弟がいて上の立場であるアヤメに聞いたら、その答えがわかるのではないか、そう思った。
アヤメの逡巡するような声が、淡い光から聞こえる。やがて、こう答えた。
「家族だからこそ、かなぁ」
「え?」
「家族だからこそ、間違ったことをしてたら目一杯叱るんす。それに、自分以外の人に家族間での問題を、解決させたくない。そう思ったっす」
「どうして、そう思ったんだ?」
「だってそれって家族から逃げてるってことで、自分が家族と向き合ってないってことじゃないっすか。大切な時間を一緒に過ごした家族だからこそ、そんな思い出を踏みにじるようなことをしてたら、絶対に許したくないんすよね」
彼女の言葉が胸に刺さる。ラントの脳裏に、幼かった頃の記憶が甦る。
そうだ。あの時のように、本当は兄弟二人で一緒に笑いあいたかった。そのためなら多少の犠牲は止む無しと、思っていた。弟が人殺しをしても、弟が死人でも生き続けていてくれるのなら、それでいいのだと。
でもそうじゃない。そんな風に弟を変えてしまったのは、自分の選択のせい。それなのに、自分は甘えていた。現状に、弟に、自分に。
弟が本当は、人殺しができるような人間ではないことを、誰よりもラントは知っているのに。アヤメの言葉を聞くまで、そのことにすら気付けていなかった。
彼女の言葉を聞いて、なんだか胸につっかえていたものが、するっと落ちたように感じる。小さく笑ってから、ラントはアヤメに礼を述べた。
「そっか……ありがとう、アヤメ」
『うん?どうしてお礼なんて?』
「言いたくなったんだよ」
『まぁお礼言われて嫌な気分じゃないっすし、いいっすよ』
『二人とも、おしゃべりはそこまでだ。これからカウントダウンに入る、各自用意してくれ』
耳に届くヤテンの声。その声に了解と答える仲間の声が聞こえる。三十、二十と、ヤテンのタイムリミットを刻む声が、その時を知らせる。
『十、九、八……』
『ラント』
最後に、エイリークから声を掛けられる。
「どうしたエイリーク?」
『レイのこと、頼んだよ』
しっかりとその言葉を聞き届ける。強い眼差しを向けて、答えた。
「ああ……頼まれたぜ!!」
『三、二、一……時間だ!』
ヤテンの号令の直後、四方から様々な衝撃音がラントの元にまで届く。攻撃が始まったのだ。その攻撃の直後から、目の前の空間が歪んでいくのが見えた。何も見えないはずの空間が、雨粒に打たれた水面のように歪み、奥の輪郭をはっきりと映し出していく。
そこへ躊躇わずに走っていく。一瞬壁にぶつかったかと思えたが、そこから何かがバリンと音を立て、破壊される。これが認識疎外の結界か。そう認識して、ラントは構わずに眼前に現れた城門へと突き進む。
幸いにも門番はいない。そのまま疾走を続け、ラントは眼前に立ち塞がっていた城の扉を勢いよく開いた。
直後に現れた光景は、今にもその場から下に落下しそうなレイの姿。
考えるよりも前に身体が先に動く。
「レイ!手を伸ばせ!!」
駆け出し、自らの腕を伸ばしながら、ラントは叫んだ。
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