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2023
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しおりを挟む「あずちゃん、僕と…結婚してくれないか。生活リズムはたぶんほとんど合わないと思う。でも少しでも一緒に居たいし、守りたいんだ」
「ジムは平気?」
「あずちゃんが居ない時に行くよ。こうしてまったりする時間が取れなくても、一緒に寝るだけでも安心できる。僕と、一緒に居て欲しい」
彼が夜勤で居ない夜は私はひとりで寝なければならない。
そして彼が帰って来る頃には私はもう出勤しているだろう。
そんな日は遼平さんが私を「おかえり」と出迎えてくれるのか。
悪くないかな、むしろ無事に帰って来てくれるだけで嬉しい。
「遼平さん、よろしくお願いします」
「…あずちゃん……あの、指輪とかはまた追々、その、」
「うん、先にシよっか」
「話が分かるあずちゃん、大好きだ!」
それから遼平さんはチュッチュとキスを全身にくれて、慈しむように私を抱いた。
「…ッあー…ピクピクしてる…あずちゃん、締め過ぎ」
「何もしてないって…」
「子供も、欲しいな、」
ぐぅと奥に近付いて、浅く下がってはまた深く挿して。
トレーニングマシンを使うみたいに、遼平さんは楽しげに同じ動作を繰り返す。
「遼平さん、わざと負荷かけてない?」
「え、そんなこと、ない、ん♡でもこれ、太ももに、効くなぁ」
「トレーニング狂なんだから」
笑う彼は唇で私を黙らせて、腕で私を囲って、最奥で果てた。
汗を飛ばして本当に運動ジャンキー、成果をぶら下げてはまた「ふふ」と達成感いっぱいに笑う。
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